古事記・日本書紀

日本の有名な神様ランキング!トップ・最高位の神様の名前や関係性についても一覧解説!

2019年12月4日

日本には「やおよろずの神様」と言われるように、たくさんの神様がいます。

あまりにも多すぎるので、「日本人としてこの神様だけは知っておきたい!」有名な神様をご紹介します。

※神様の名前表記は、日本最古の歴史書『古事記』の表記です。

 

目次

日本の有名な神様をランキング形式で紹介!

ご紹介する神様は、誰もが一度はその名前を聞いたことがある神様です。

ですが、ではいったいどんな神様なのか?どんな神話があるのか?など、意外と知られていない日本の有名な神様をランキング形式でご紹介します!

注意

このランキングはあくまで筆者の個人の見解です。
本来、神様を格付けするべきではありませんが、わかりやすくする為に便宜的にランキング形式でご紹介しています。

 

1位:太陽の女神・天皇のご先祖様!天照大御神(アマテラスオオミカミ)

天照大御神(アマテラスオオミカミ)とはどんな神様?

堂々のトップ・1位は天皇のご先祖様にあたる、太陽の女神様・天照大御神です。

天皇のご先祖様ということからもわかるとおり、日本国民の総氏神で、天上世界の高天原を統治するトップの神様です。

日本最古の歴史書『古事記』の神話で度々登場し、いわば日本の神話の主役とも言える女神様です。
弟にあたる須佐之男命の乱暴行為に嫌気がさし、天岩戸に隠れてしまった神話や、出雲大社に祀られる神様・大国主命との国譲りの神話など、様々な場面で登場します。

また、困難に陥った神武天皇を助けるお告げをしたり、歴代の天皇の物語の中でも同様のお告げをします。
このように、子孫である天皇家を見守る神様であり、日本国民の母のような存在の神様です。

祀られている神社:伊勢神宮(三重県)

 

天照大御神(アマテラスオオミカミ)の家系図

日本最古の歴史書『古事記』では、日本を生み出した神様・伊邪那岐神(イザナギノカミ)の左目から生まれました。

同じく伊邪那岐神から生まれた、月読命(ツクヨミノミコト)と須佐之男命(スサノオノミコト)は弟にあたり、この三柱の神様を「三貴子」と言います。

日本の神話では、天照大御神の孫に当たる「邇邇芸命(ニニギノミコト)」が地上に降臨し、その子孫が「初代・神武天皇」となりました。
天皇家の歴史は、神話の世界の天照大御神からつながっているんですね。

  • 父・・・伊邪那岐神
  • 兄弟・・月読命(弟)、須佐之男命(弟)
  • 孫・・・邇邇芸命
  • 子孫・・初代・神武天皇

 

天照大御神(アマテラスオオミカミ)にまつわる代表的な神話

天岩戸隠れ

天照大御神は、弟にあたる須佐之男命(スサノオノミコト)の乱暴な行動に嫌気がさし、岩でできた戸を閉めて洞窟に隠れてします。
すると、太陽の神様が隠れたことで、世界が暗闇につつまれてしまいました。

困った神々は、知恵の神様・思金神(オモイカネノカミ)に相談します。
思金神は、天岩戸の前で祭りをして天照大御神の気を引き、天岩戸から顔を出した隙きに引きずり出そうという作戦を考えました。

祭りが始まると、気になった天照大御神は天岩戸から外をのぞきます。
そこで鏡を使って天照大御神を映しながら「あなたのような尊い神様が現れたので、祭りをしているのですよ」と言うと、自分以外に同じような神様がいると勘違いし、驚いて天岩戸から身を乗り出しました。

すかさず天照大御神引きずりだし、天岩戸にしめ縄をすると、ようやく世界は元のとおり光が戻ったのです。

この祭りの時に使われた鏡こそ、三種の神器八咫鏡(やたのかがみ)で、同じく三種の神器八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)が飾りとして使われました。

さて、日本神話でもよく知られるこの「天岩戸隠れ」の物語は、意外なところにも影響を与えています。

下記の記事でご紹介しているボカロ(ボーカロイド=初音ミクなど)の「神のまにまに」は、この「天岩戸隠れ」をモチーフにした楽曲で1900万再生以上の大ヒット作です。

曲もさることながら、物語の内容や意味を知っているとさらに深く楽しめると思いますよ。

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2位:ヤマタノオロチを退治した荒神!須佐之男命(スサノオノミコト)

須佐之男命(スサノオノミコト)とはどんな神様?

荒ぶる神様として有名ですが、生まれたばかりの頃は泣いてばかりの神様でした。

しかし、その後は気性が荒くなり、姉・天照大御神の住む天上世界「高天原(たかまがはら)」で乱暴な行為ばかりするようになりました。
この須佐之男命の乱暴な行動によって天照大御神は天岩戸に隠れてしまったのです。

天照大御神が天岩戸から出てくると、須佐之男命は、罰として「高天原」から追放され、地上の出雲の国に降り立つことになります。
このことから出雲は須佐之男命のゆかりの地とされています。

『古事記』では、天照大御神と関係する神話の他にも、須佐之男命が登場する神話が数多く掲載され、準主役級の神様です。

祀られている神社:須佐神社(島根県)

 

須佐之男命(スサノオノミコト)の家系図

須佐之男命も、天照大御神と同様に、日本を生み出した神様・伊邪那岐神の鼻から生まれ、同じく「三貴子」と呼ばれます。

地上世界の出雲の国で、美しい櫛名田比売(クシナダヒメ)と結婚します。

須佐之男命は他にも複数の女性と結婚し、多くの子孫を残します。
そしてその6代後の子孫が、出雲大社に祀られる神様・大国主命(オオクニヌシノミコト)です。
※『日本書紀』では、大国主命は須佐之男命と櫛名田比売の子供となっています。

  • 父・・・伊邪那岐神
  • 兄妹・・天照大御神(姉)、月読命(兄)
  • 妻・・・櫛名田比売
  • 子孫・・大国主命

こうした『古事記』と『日本書紀』の違いについては、下記の記事でご紹介していますのでこちらも併せて読んでみて下さい。

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須佐之男命(スサノオノミコト)にまつわる代表的な神話

ヤマタノオロチ退治

高天原を追放され出雲の国に降り立つと、泣いている娘とその両親に出会いました。

泣いている理由を尋ねると、『毎年同じ時期に、頭が8つ・尾も8つある怪物「ヤマタノオロチ」がやってきて、娘が食べられてしまった』と言いました。
そして、『もうすぐその時期が近づいていて、最期の娘・櫛名田比売が食べられてしまうので泣いているのです』と答えました。

美しい櫛名田比売に一目惚れした須佐之男命は、櫛名田比売を助ける為にヤマタノオロチを退治することを決意します。

まず強い酒を入れた大きな桶を8つ用意し、周りに垣根をめぐらせて、ヤマタノオロチがやってくるのを待ちました。
ヤマタノオロチが来ると、その強い酒をガブガブと飲み始め、酔って寝てしまいました。
その隙きに、持っていた剣で切り裂いて、ついにヤマタノオロチを退治することに成功します。

この時、切り裂いたヤマタノオロチの尾から出てきたのが、三種の神器の最後のひとつ草薙剣(くさなぎのつるぎ)です。

この草薙剣は、天上世界の天照大御神へ捧げられました。

さて、ヤマタノオロチ退治は単なる怪物退治の物語ではなく、実は他にとあるメッセージを持った物語だと言われています。

そのメッセージとは何なのか?興味のある人は下記の記事でご紹介していますので、こちらもぜひ読んでみて下さい。

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3位:縁結び・出雲大社の神様!大国主命(オオクニヌシノミコト)

大国主命(オオクニヌシノミコト)とはどんな神様?

『古事記』によれば、国造りを完成させた神様です。出雲大社に祀られ、縁結びの神様としても有名です。

「因幡の白兎」を助けた心優しい神様ですが、最初のうちは弱々しく、兄達から嫌がらせを受けて2回も死んでしまいます。

生き返った後、その兄達から逃れる為に向かった先で、ご先祖様にあたる須佐之男命と出会います。
須佐之男命から試練を与えられますが、その試練を乗り越えて元の世界に戻ると、兄達を倒して国造りを始めるまでに成長します。

やがて大国主命は国造りを完成させますが、話し合いの末に天照大御神にその国を譲ります。
そして、その見返りとして出雲大社に祀られるこになったのです。

◆祀られている神社:出雲大社(島根県)

 

大国主命(オオクニヌシノミコト)の家系図

大国主命にはたくさんの兄がいて、『古事記』ではひとまとめに「八十神(ヤソガミ)」としています。
その八十神のいじめにあって死んでしまいますが、母の刺国若比売(サシクニワカヒメ)が生き返らせます。

大国主命は、須佐之男命の子孫にあたり、その娘の須勢理毘売命と結婚しますが、多くの女性と関係を持ち子孫を繁栄させます。
天照大御神との国譲りの場面では、子供の八重事代主命(ヤエコトシロヌシノカミ)と建御名方神(タケミナカタノカミ)に交渉させました。

  • ご先祖様・・須佐之男命
  • 母・・・・・刺国若比売
  • 兄・・・・・八十神
  • 妻・・・・・須勢理毘売命、八上比売、沼河比売
  • 子供・・・・八重事代主命、建御名方神

 

大国主命(オオクニヌシノミコト)にまつわる代表的な神話

因幡の白兎

大国主命と兄の八十神は、みんなで美しい八上比売(ヤガミヒメ)に求婚しに因幡へ向かっていました。

大国主命は、荷物を持たされ遅れて歩いていると、毛がむしられて泣いている兎(うさぎ)と出会います。
なぜ泣いているのか尋ねると、兎はこれまでの経緯を話し始めます。

兎が隠岐の島から因幡へ向かう時、そこにいたサメに「数を数えてあげるから並んで下さい」と言って騙し、その並んだサメを踏み台にして海を渡ろうとしました。
そして、海を渡り切る寸前でサメを騙したことをバラしてしまい、それに怒ったサメに毛をむしらてしまいました。

毛をむしられて弱っているところ、先に通った八十神に言われた治療方法を試したら、さらにひどくなってしまい泣いていたのです。

それを気の毒に思った大国主命は、適切な治療方法を教えると、たちまち兎は回復しました。
兎はその御礼がわりに、大国主命が八上比売と結婚すると予言します。
すると、予言のとおり八上比売は大国主命と結婚することを選んだのです。

しかし、八上比売を奪われた八十神は、逆恨みして大国主命を殺してしまったのです。

この「因幡の白兎」はよく知られた神話ですが、兎を助けたにも関わらず、最後は殺されてしまうという、実は怖い神話だったのです。

さて、その「因幡の白兎」については下記の記事でご紹介しています。

どんな内容なのか知りたい人やおさらいしたい人は、下記の記事も参考にしてみて下さい。

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4位:天照大御神の生みの親!伊邪那岐神(イザナギノカミ)

伊邪那岐神(イザナギノカミ)とはとんな神様?

「古事記」によれば、妻の伊邪那美神(イザナミノカミ)とともに、この世界の創世記の神様「神代七代(かみよのななよ)」の最後の一代にあたる神様です。
すでにご紹介した、天照大御神や須佐之男命の生みの親にあたる神様です。

この「神代七代」など天上世界の神々の総意によって、伊邪那岐神と伊邪那美神の夫婦が日本を創ることを命じられます。
この命を受けて地上に降り立った伊邪那岐神と伊邪那美神は、日本の国土となる島や、多くの神様を次々と生み出しました。

しかし、火の神を生んだ時に伊邪那美神はヤケドを負って、それが元で死んでしまい、黄泉の国へと行ってしまいます。
その伊邪那美神を追って伊邪那岐神も黄泉の国に行きますが、そこではとんでもないことが伊邪那岐神を待ち受けていました。

◆祀られている神社:伊弉諾神宮(兵庫県)

 

伊邪那岐神(イザナギノカミ)の家系図

伊邪那岐神は、伊邪那美神と夫婦で「神代七代」の最後の一代です。
1代、2代は性別の無い「独神(ひとりがみ)」で、3代目から7代目までは夫婦の神様です。

伊邪那岐神と伊邪那美神で、数々の神様を生みますが、天照大御神・月読命・須佐之男命の三貴子は伊邪那岐神だけで生みました。
※『日本書紀』では夫婦で生んだことになっています。

  • 妻・・・・伊邪那美神
  • 子供・・・天照大御神、月読命、須佐之男命 他

 

伊邪那岐神(イザナギノカミ)にまつわる代表的な神話

黄泉の国

天上世界の神々の総意によって、日本を創造することになった伊邪那岐神は、妻の伊邪那美神とともに日本の国土となる島と、数多くの神々を生み出します。

ところが、妻の伊邪那美神は、火の神様を生んだ時にヤケドを負って死んでしまい、黄泉の国へと行ってしまいました。
悲しみと怒りのあまり、伊邪那岐神は生まれた火の神様・火乃迦具土を剣で斬り殺してしまいます。

伊邪那岐神は、さみしさをこらえ切れず、伊邪那美を追って黄泉の国へと向かいました。

黄泉の国に着き、扉越しに一緒に帰ろうと伊邪那美神に呼びかけますが、すでに黄泉の国の住人になってしまったので、帰れるかどうか、この世界の神々に相談してくると答えました。
そして、「戻ってくるまで決して私の姿を見ないで下さい」と念を押します。

ところが、しばらく待っても伊邪那美神は一向に戻ってきません。
しびれを切らし、伊邪那岐神は扉の奥へと入っていってしまいます。

すると、そこにいたのは腐ってウジがわいた、変わり果てた姿の伊邪那美神でした。

あまりに醜く変わり果てた姿に驚いた伊邪那岐神は、思わず逃げ出してしまいます。
また、その姿を見られた伊邪那美神は、恥をかかされたことに怒り、逃げる伊邪那岐神に向かって怪物達を差し向けました。

伊邪那岐神は、ブドウやタケノコや桃を投げつけて怪物達から逃げ、出口の扉を岩で塞いでなんとか逃げ切ります。
そして後から追いかけてきた伊邪那美神に対し、岩ごしに別れを告げると、怒った伊邪那美神は「あなたの国の住人を一日1000人殺してやる」と言いました。
それを受けて伊邪那岐神は「それなら私は一日1500人生んでやるさ」と応えます。

こうして、伊邪那岐神と伊邪那美神は最終的にはケンカ別れしてしまったのです。

その後、元の世界に戻った伊邪那岐神は、黄泉の国に行った穢れを払う為に禊(みそぎ)をすることにします。
そして、その禊をしている時に、左目を洗うとそこから天照大御神が生まれ、右目を洗うとそこから月読命が生まれ、鼻を洗うとそこから須佐之男命が生まれました。
伊邪那岐神は、この三柱を「三貴子」と呼び、天照大御神には天上世界、月読命には夜の世界、須佐之男命には海原を統治するように命じました。

ちなみに、この「黄泉の国」の内容については下記の記事でご紹介していますので、ぜひこちらも併せて読んでみて下さい。

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5位:日本の神様の母!伊邪那美神(イザナミノカミ)

伊邪那美神(イザナミノカミ)とはどんな神様?

夫である伊邪那岐神とともに、日本の国土を創造し、神々を生み出した神様として有名です。

次々と神様を生んでいきますが、火の神様を生んだ時にヤケドを負って弱ってしまいます。
弱りながらも、伊邪那美神の嘔吐物や排泄物から次々と神様が誕生します。
まさに日本の神様の母とも言える存在の神様です。

しかし、ヤケドの影響が響き、ついには死んでしまいました。そしてそのまま黄泉の国へと行ってしまったのです。
そして、黄泉の国の食べ物を食べたせいで、体は腐ってウジがわき、変わり果てた姿になってしまいました。

追ってきた夫・伊邪那岐神が約束を破って姿を見たことに激怒し、最後はケンカ別れをしてしまいます。

◆祀られている神社:自凝島(おのころじま)神社(兵庫県)

 

伊邪那美神(イザナミノカミ)の家系図

『日本書紀』では、そもそも「黄泉の国」の神話が無く、「三貴子」も夫婦で生んだことになっています。
このように『古事記』と『日本書紀』では神話の内容が違うことがあります。
ただ、神話については『古事記』の内容の方が広く一般的に知られています。

  • 夫・・・・伊邪那岐神
  • 子供・・・大綿津見神(オオワタツミノカミ:海の神様)、大山津見神(オオヤマツミノカミ:山の神様)
    ※『日本書紀』では、天照大御神・月読命・須佐之男命も伊邪那岐神との間の子供となっています。

 

伊邪那美神(イザナミノカミ)にまつわる代表的な神話

国生み・神生み

天上世界の神々の命により、夫・伊邪那岐と日本を創造することになりました。

天上世界から地上世界の海に向かって矛(ほこ:槍)を突き刺して引き抜くと、その矛先からしたたり落ちたしずくが固まって島になりました。
この島を自凝島(おのころじま)と言い、そこで国造りを始めることにしました。

まず国土となる島を生み出そうとしますが、生まれたのは不完全なヒルコ(手足のない未熟児)だったので、悲しみながらも船に乗せて流してしまいます。
続いて生まれた島も不完全な島で、なぜうまくいかないのか天上の神々に相談しました。

どうやら女性の伊邪那美神から声をかけたのが良くなかったことがわかり、今度は男性の伊邪那岐神から声をかけて生むことにしました。
すると、今度は次々に立派な島が生まれました。
この時に生まれた8つの島を「大八島(おおやしま)」と言い、それが語源となって日本のことを「大八島国(おおやしまのくに)」と呼ぶようになりました。

ひととり島を生み終わると、今度はこの島に住む神々を生むことにします。

神生みはうまく進み、続々と神々が誕生しますが、ここで悲劇が待っていました。
伊邪那美が火の神様・火乃迦具土神(ヒノカグツチノカミ)を生んだ時、女性器にヤケドを負ってしまいひどく衰弱してしまったのです。
弱りはて、嘔吐して排泄物も垂れ流してしまいますが、そこからも次々と神々が誕生しました。

しかし、一向に回復することはなく、ついには伊邪那美神は死んでしまいます。

夫である伊邪那岐神は、悲しみと妻を死に追いやった怒りで、自らの子供である火乃迦具土神を斬り殺してしまいます。

そして、死んだ伊邪那美神は「黄泉の国」へと旅立ってしまったのです。

さて、伊邪那岐神が死んでしまった原因でもある火の神様・火乃迦具土神は、実は大人気の漫画「鬼滅の刃」と密接な関係があります。

「鬼滅の刃」は、随所に日本神話の影響を受けており、その事を知っているとさらに面白さが増しますよ。

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番外編:大和政権の伝説的英雄!倭建命(ヤマトタケルノミコト)

倭建命(ヤマトタケルノミコト)とはどんな人物?

倭建命(ヤマトタケルノミコト)は、第12代景行天皇の皇子で実在の人物です。

九州や関東へ遠征し、大和政権の勢力拡大に貢献したので英雄として語られます。

数多くの伝説を残しているのですが、実在した人物とされ神様とは言いづらい為、ここではランク外としました。

倭建命については、下記の記事に詳しくまとめたので、こちらを参考にしてみて下さい。

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倭建命(ヤマトタケルノミコト)の家系図

倭建命(ヤマトタケルノミコト)家系図①

倭建命(ヤマトタケルノミコト)家系図②

倭建命(ヤマトタケルノミコト)は、第12代景行天皇の皇子として生まれました。

『古事記』では、実の兄・大碓命(オオウスノミコト)を殺害してしまうほどの残忍さが描かれる一方、叔母の倭比売(ヤマトヒメ)に悩みを打ち明ける弱さも見られます。

父親、腹違いの兄弟、子供が歴代の天皇ですが、倭建命は天皇にはなっていません。

  • 父・・・・第12代景行天皇
  • 妻・・・・弟橘比売命(オトタチバナヒメ)、美夜受比売(ミヤズヒメ)、伊理毘売命(イリビメノミコト)
  • 兄弟・・・第13代成務天皇、大碓命
  • 叔母・・・倭比売
  • 子供・・・第14代仲哀天皇

 

倭建命(ヤマトタケルノミコト)にまつわる代表的な伝説

草薙剣で危機から逃れる

倭建命(ヤマトタケルノミコト)が東国の遠征の為、相武国に到着した時、その土地の有力者が「この野原の中に大沼があり、その沼に住む神はとても霊力のある神です」と進言しました。
それを聞いた倭建命は、その神を見ようと野原に入っていきます。
すると、その有力者はなんと野原に火を放ったのです。

騙されたと知り、窮地に陥った倭建命は、叔母の倭比売命から授かった袋を開けると、中には火打石が入っていました。
同じく倭比売命から授かった草薙剣で周りの草を薙ぎ払い、火打石で火を起こして向かい火を放ち、なんとかその焼け野原から脱出することに成功します。

そして、騙した有力者を斬りつけ火をつけて焼き殺しました。
そのことから、その地を焼遺(やきづ:静岡県焼津市)といいます。

 

トップ・最高位の神様、天照大御神との関係性のまとめ

ご紹介したように堂々の第1位は、日本のトップ・最高位の神様、天照大御神です。

というのも、天皇のご先祖様というのはもちろんのこと、ここでご紹介した日本の有名な神様と神話でつながっており、日本の神話の主役だからです。

ここであらためて、ランキングでご紹介した有名な神様と、日本の神話の主役・天照大御神との関係性をまとめてみました。

須佐之男命との関係性

須佐之男命は、天照大御神と同様に伊邪那岐神から生まれ、弟にあたる神様です。

荒神ともいわれるように、天照大御神の住む天上世界の高天原で乱暴行為ばかりしており、それに困り果てた天照大御神は天岩戸に引きこもってしまいます。
天照大御神が天岩戸から出てくると、罰として須佐之男命を高天原から追放します。

須佐之男命がヤマタノオロチを退治した時に手に入れた草薙剣は、高天原の天照大御神にささげられました。

 

大国主命との関係性

大国主命によって地上世界の国造りは完成しますが、もともとはこの地上世界も、天照大御神が治めることになっていました。

そこで、大国主命に地上世界の国を譲るように、使者を送って説得しに向かわせます。
しかし、送った使者はことごとく大国主命に懐柔されてしまい失敗に終わります。

ここで、最後の使者として建御雷神(タケミカズチノカミ)を向かわせます。
この建御雷神の活躍により、ようやく大国主命は天照大御神に国を譲ることを了承しました。

こうして、大国主命が完成させた地上世界の国を譲り受け、天照大御神の子孫が治める準備が整ったのです。
この地上世界の国を治める子孫こそが天皇家なのです。

 

伊邪那岐神との関係性

伊邪那岐神は、天照大御神を生んだ父です。

『古事記』では、妻の伊邪那美神と黄泉の国でケンカ別れをした後、その穢れを祓う為に禊をしていると、左目を洗った時に天照大御神が生まれました。
この時、弟の月読命と須佐之男命も生まれ、この三柱を特に尊い「三貴子」と呼びました。

そして伊邪那岐神は、天照大御神に対して高天原を治めよと命じました。
この伊邪那岐神の命が、天照大御神がトップ・最高位の神様であることの証にもなっています。

 

伊邪那美神との関係性

『古事記』では、夫の伊邪那岐神と神々を生んでいる最中に死んでしまった為、天照大御神との接点はありません。

しかし『日本書紀』においては、天照大御神は伊邪那岐神との間に生まれた子供となっています。

 

 

トップ・オブ・トップ!最高ランクの神様は以外な神様!?

日本の神話にも度々登場し、特に有名な神様をご紹介しましたが、実は日本の神様の中でもトップ・オブ・トップ、最高ランクの神様は他にいます。

その神様は、まだ世界が混沌としていた時に初めて現れた神様で、宇宙に鎮座する最高神とされています。

さて、その最高ランクの神様とは。。。

 

天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)です!

 

天之御中主神は、「神代七代」よりもランクの高い「別天神(ことあまつかみ)」で、その中でもさらに高ランクの「造化三神(ぞうかさんしん)」のトップです。

とはいえ、おそらく多くの方がご存じないかと思います。

それもそのはず。
この天之御中主神は、「最初に現れた神様」とされているだけで、それ以外の神話や記述はまったくありません。
一番最初に現れ、最高神とされているのに謎に包まれた神様です(笑)

このように『古事記』はなんだか変な設定もあり、思わず笑ってしまうようなエピソードも満載です。

独自の視点で『古事記』の面白いエピソードをまとめてみましたので、こちらもぜひ読んでみて下さい。

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人気漫画「鬼滅の刃」に登場する元・音柱の宇髄天元(うずいてんげん)は、自分で「祭りの神」と言っていますが、実は本当に「祭りの神」なのかもしれません。 というのも、日本神話に登場する、とある神様が宇髄天 ...

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「鬼滅の刃」に登場する錆兎と真菰の正体は、実は日本の神話「因幡の白兎」なのかもしれません。 「それって一体どういうこと?」と思った人はぜひ読んでみて下さい。 「因幡の白兎」のあらすじも紹介しながら、そ ...

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「鬼滅の刃」の最大の黒幕・鬼舞辻無惨の側近とも言える上弦の肆の鳴女の正体は、実は鳥の雉(キジ)です。 どういうこと?と思った人は、その理由を書いていますのでぜひ読んでみて下さい。 ※あくまでも筆者の考 ...

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「鬼滅の刃」の物語の序盤で、炭治郎は錆兎との戦いを通して見事に大きな岩を斬り、鬼殺隊の最終選別へと向かいました。 この錆兎との印象的な戦いは、もしかしたら戦国時代の剣豪・柳生宗厳(石舟斎)(やぎゅう ...

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大人気漫画の「鬼滅の刃」で鬼殺隊の伝令係として隊員のパートナーである鎹烏(カスガイカラス)は、もしかしたら初代神武天皇のパートナーとも言える八咫烏(ヤタガラス)が元ネタなのかもしれません。 なぜそう言 ...

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「鬼滅の刃」の鬼舞辻無惨の元ネタは「古事記」の神話に登場イザナミなのかもしれません。 イザナミって何?それってどういうこと?と気になった人はぜひ読んでみて下さい。   目次1 イザナミ(伊邪 ...

-古事記・日本書紀
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