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神のまにまにのアニメの元ネタのストーリーの意味と登場人物を古事記の日本神話から解説!

2020年1月29日

ボカロP(ボーカロイド・プロデューサー)れるりりの楽曲「神のまにまに」のアニメの元ネタになっているのは日本神話の「天岩戸(あまのいわと)」です。

この「天岩戸」のストーリーの意味と登場人物を、日本最古の歴史書『古事記』と「神のまにまに」を照らし合わせながら解説します。

 

tiktokでも使われるボカロ曲「神のまにまに」作詞・作曲の「れるりり」を紹介!

「神のまにまに」の歌詞のご案内

「神のまにまに」の歌詞はコチラを参照下さい。
ふりがなつきで掲載しています。

引用元:UtaTen

 

「神のまにまに」を作詞・作曲したボカロP・れるりり(本名:佐々木貢平)とは?

「神のまにまに」を作詞・作曲したボカロP・れるりり(本名:佐々木貢平)は、東京都在住の男性です。

2009年よりクリエイターとして活動を開始し、ニコニコ動画にボーカロイドを使用したオリジナル曲「いつもより泣き虫な空」でデビューします。

その後も数々のボカロ曲をリリースし「脳漿炸裂ガール」は2013年最大のボカロ曲となり、一躍トップボカロPになります。

そして翌2014年2月に「神のまにまに」をリリースしました。

この「神のまにまに」はYouTubeで1500万回以上再生されており、ここ数年はtiktokでもたびたび使われています。
※ただ、tiktokは無断転載との指摘も多く、tiktokに対して不満を抱いているファンも多いようです。

 

 

元ネタの日本神話「天岩戸」をアニメの「神のまにまに」の登場人物と照らし合わせて歌詞のストーリーの意味を解説!

それでは「神のまにまに」の元ネタである『古事記』に書かれている神話「天岩戸(あまのいわと)」を、登場人物と照らし合わせながら歌詞のストーリーの意味を解説していきましょう。

「神のまにまに」の主人公は天照大御神(アマテラスオオミカミ):家系図から簡単に解説

主人公:天照大御神(アマテラスオオミカミ:以後アマテラス)

日本の最高神であり、天皇の先祖にあたる日の神様(太陽の神様)です。
「神のまにまに」では登場しませんが、伊邪那岐神(イザナギノカミ)から生まれました。
アマテラスの誕生のすぐ後に、月読命(ツクヨミノミコト:以後ツクヨミ)と須佐之男命(スサノオノミコト:以後スサノオ)が生まれました。
この3柱の神様は兄弟にあたり、伊邪那岐神が生んだ神様の中でも特に貴い神様なので、三貴子(さんきし)と呼ばれます。

下記の図はアマテラスの簡単な家系図です。

ご覧のように、アマテラスの子孫は初代天皇の神武天皇なんですね。
そして現在の天皇陛下まで126代に渡って歴史をつむいできているわけです。

なお、「神のまにまに」の主人公のアマテラスについては下記の記事で詳しく書いていますので、こちらも参考にしてみて下さい。

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「神のまにまに」の元ネタ・『古事記』の神話「天岩戸」を簡単に解説

「神のまにまに」の元ネタ・『古事記』に書かれている神話「天岩戸」を、「神のまにまに」の画像と照らし合わせながら解説していきます。

天上世界の高天原(たかまがはら)に突然やってきたアマテラスの弟のスサノオ(う◯こを持っているキャラ)は、やりたい放題に暴れまわります。
アマテラスが大切にしていた田んぼの畔(あぜ)を壊し溝を埋めたり、神殿にう◯こを撒き散らしたりしていました。
スサノオがう◯こを持っているのは、『古事記』の神話を忠実に再現しているんですよ(笑)
暴れまわる弟のスサノオを、アマテラスは怒ることなく我慢していました。
しかし、スサノオの暴行は激しさを増し、アマテラスに仕えている侍女がいる機織り小屋に、なんと皮を剥いだ馬を投げ込むという恐ろしいことをしでかします。
それに驚いた侍女は倒れて怪我をし、それがもとで、かわいそうにも死んでしまいます。

 

あまりにもひどいスサノオの仕打ちに、アマテラスは嘆き悲しみ心を痛めてしまいます。
そして全てに嫌気が差してしまったのか、天岩戸に隠れて引きこもってしまったのです。

 

日の神(太陽の神)であるアマテラスが天岩戸に引きこもってしまったことで、世界は闇に包まれてしまい、たくさんの悪霊がはびこったり、様々な災害が起きてしまいました。
ちなみに右にいるキャラは、月の形の髪飾りや扇子などからアマテラスの弟のツクヨミと思われます。(女性のように見えますが)
なお、ツクヨミはこの神話には登場しません。というか貴い神のはずなのに、その後一切『古事記』に登場しません(笑)

 

いくら呼んでもアマテラスは出てくる気配がないので、困った神々は知恵の神様・思金神(オモイカネノカミ)に相談します。
すると思金神は、「天岩戸の前でみんなで祭りをして、アマテラスが気になって出てきたところを引っ張り出そう」という作戦を立てます。
ちなみに右側の上半身裸の女性は天宇受売命(アメノウズメノミコト:以後アメノウズメ)と言い、この「天岩戸」神話で助演女優賞クラスの活躍をします。
そして左側にいるのが、おそらく思金神だろうと思います。(話の流れ的に)

 

いざ祭りが始まると、そこに集まった神様たちは飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎをします。
祭りが盛り上がってくると、アメノウズメがみんなの前にでてきて踊りを披露します。
あまりにも激しく舞っていた為、服ははだけ胸があらわになり、腰の紐はどんどん下がっていきます。
そんなアメノウズメの情熱的で魅力的な舞に、その場に居た神様は全員とりこになり、拍手喝采の大歓声上げます。
こうして祭りは最高潮を迎え、あまりの盛り上がりに気になったアマテラスも天岩戸から顔をのぞかせます。

なお、この情熱的な踊り子のアメノウズメについては下記の記事で詳しく解説していますので、こちらもぜひ読んでみて下さい。

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天岩戸から顔をのぞかせたアマテラスは「日の神(太陽の神)の私が居ないのに、なんでこんなに盛り上がっているの?」と不思議そうに尋ねました。
するとアメノウズメは、「あなた様より貴い神様が現れたんですよ。だからみんな喜んで笑い、舞を舞ってお祝いしているんですよ」と言いました。
気になったアマテラスが外をのぞくと、すかさず天児屋命(アメノコヤネノミコト)が鏡を持ち、アマテラスの顔を映しました。
それを見たアマテラスは、鏡に映った自分のことを、まるで自分のような神様が本当にいるんだと勘違いしてびっくりしてしまいます。

 

あまりに自分とそっくりな神様がいると勘違いしたアマテラスは、驚きのあまり思わず天岩戸から身を乗り出します。
そこをすかさず力持ちの神様の天手力男命(アメノタヂカラオノミコト)が、アマテラスの腕ををつかみ引っ張り出しました。
そして、もう二度と天岩戸に隠れないように、大きな注連縄(しめなわ)を張って封印することにしたのです。

 

こうしてアマテラスが天岩戸から出てきたことで、空には光が戻り平和な世界に戻ったのでした。

そうさ神のまにまに仰せのままに
もっともっと自分を愛せるよ
鏡を見てごらんよ もう分かるでしょ?
みんなを照らす光さ

 

 

「鬼滅の刃」の元ネタにもなっている『古事記』の魅力

「神のまにまに」でも登場するこの鏡は、三種の神器のひとつ「八咫鏡」です

こうしてみると「神のまにまに」は、『古事記』に書かれている神話「天岩戸」のストーリーを元に作られた楽曲だということがわかってもらえたと思います。

意外と日本人に知られていない『古事記』の日本神話は、「神のまにまに」だけでなく実は様々な作品に影響を与えていたりします。

例えば、2019年頃から爆発的な人気を誇っている漫画「鬼滅の刃」は、もしかしたら作品のタイトルに日本神話に登場する神様の名前が使われていたかもしれないくらい影響しています。

さらに、「神のまにまに」でも登場した踊り子の天宇受売命は、「鬼滅の刃」に登場するとあるキャラクターのモチーフになっていると思われます。

この「鬼滅の刃」と『古事記』の日本神話がどんな風に関係しているかについては、下記の記事で詳しく解説していますので、興味のある人はぜひ読んでみて下さい。

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他にも代表的なところでは「NARUTO(ナルト)」がいい例ですね。

「神のまにまに」の主人公・アマテラスやその弟のスサノオ、ツクヨミは、「NARUTO(ナルト)」の登場人物の術の名前としてそのまま使われていますね。

他にも『古事記』の日本神話に影響を受けた作品は山ほどあるでしょう。

もし自分の好きな作品がそれにあたるとしたら、『古事記』の日本神話を知っているとさらに深く愛せる作品になると思います。

これをきっかけに『古事記』の日本神話の世界に触れてみてはいかがでしょうか。
今回ご紹介した「天岩戸」の神話を面白く解説している動画がありますので、まずはこちらから見てもらうといいかもしれません。

さらに詳しい内容が知りたいと思ったら、下記の本などがオススメです。
この記事の参考図書でもあります。

  

また、『古事記』の日本神話のあらすじや面白いエピソードを下記の記事で簡単にまとめていますので、こちらも読んでもらえると嬉しいです。

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