古事記・日本書紀

古事記にもそう書かれている面白い日本神話エピソードランキング!

2020年2月19日

『古事記』とは日本最古の歴史書として、教科書にも書かれていますよね。

ただ、「日本最古の歴史書」なんて言われたら「なんか難しそう」としか思わないでしょう。

でも、実はこの「日本最古の歴史書」はその大半が神様が登場する神話ばかりで、ちょっとありえないことばかり書かれています。

しかもその神様は、天皇陛下にも通じる神様なので、言ってみれば「皇室御用達の都市伝説集」なんです!

そんな「皇室御用達の都市伝説」の古事記の神話の中から、面白いエピソードを勝手にランキングしてみました!

 

古事記に書かれている神様達の面白い日本神話のエピソードを勝手にランキング!

5位:すごい神様のはずなのに存在感の薄い神様・月読命(ツクヨミノミコト)のエピソード

月読命(ツクヨミノミコト:以後ツクヨミ)は、漫画「NARUTO(ナルト)」に登場するうちはマダラが最終目的を達成する為の術の名前として登場するので、「名前は知っている」という人も多いでしょう。

実はこのツクヨミは、親である伊邪那岐神(イザナギノカミ:以後イザナギ)がみそぎをしている時に、天皇陛下の先祖にあたる天照大御神(アマテラスオオミカミ:以後アマテラス)や須佐之男命(スサノオノミコト:以後スサノオ)を生み出した時に同じタイミングで生み出した神様です。

つまり、ツクヨミはアマテラスやスサノオと兄妹の関係にあり、この神様達は「三貴子」と呼ばれるほど貴い神様とされています。

ところが、この三貴子誕生のエピソード後、アマテラスとスサノオの神話へと続き、その後もアマテラスやスサノオは度々『古事記』の神話に登場しますが、なぜかツクヨミに関してはその後一切『古事記』に登場しません!本当に誕生の時に名前が出るくらいで、そこでツクヨミの出番は終了なんです!

「三貴子」と呼ばれるくらいすごい神様のはずなんですけどね(笑)

そりゃあツクヨミさんもスネると思います。陰キャラのうちはマダラが使おうとした術の名前になるのもうなずけます(笑)

なお、イザナギがアマテラスやスサノオ、そしてこのツクヨミを生み出した神話については、下記の記事を参考にしてみて下さい。

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ちなみに、神様が同時期に3柱誕生した場合、なぜがその内の1柱は存在感が薄いという『古事記』には謎の都市伝説があります(笑)

 

 

4位:いたずらで神聖な神殿にう◯こをする須佐之男命(スサノオノミコト)のエピソード

上記の絵からもわかるように、スサノオは「う◯こ」と関係があります(笑)

どういうことかと言うと、天上世界の高天原(たかまがはら)にいる姉のアマテラスのもとでスサノオも暮らしていましたが、毎日とんでもないイタズラばかりしており、アマテラスを困らせようとしたのか、なんと神聖な神殿で「う◯こ」をしたのです!

そんなスサノオのイタズラに困り果てたアマテラスは、とうとう岩陰に隠れて引きこもってしまったのです!

これが日本神話でもよく知られている「天岩戸」のいきさつです。まあ「う◯こ」が直接の原因ではありませんが(笑)

でも『古事記』にもそう書いてあるのです!

 

この代表的な日本神話の「天岩戸」については、ボカロ曲「神のまにまに」の元ネタでもあり、この神話の内容を知っていると「神のまにまに」の奥深さがわかりますよ。

このことについては下記の記事でも紹介していますので、併せて読んでみて下さい。

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3位:少年漫画のかませ犬キャラのような神様・建御名方神(タケミナカタノカミ)のエピソード

少年漫画で、戦う前はすごく威勢のいいことばかり言っていたのに、いざ戦ってみたら瞬殺されてしまうという「かませ犬キャラ」の存在はよくあるパターンですよね。

この少年漫画の王道「かませ犬」の方程式は、実は『古事記』ですでに完成していました!

その元祖「かませ犬キャラ」の神様の名は建御名方神(タケミナカタノカミ:以後ミナカタ)といいます。

それではその伝説(むしろ神話)のシーンをご紹介します。

アマテラスが出雲大社に祀られる神様・大国主命(オオクニヌシノミコト)に「もともとは私のものなんで、その国を譲って下さい」と交渉しました。

しかし、何人か交渉人を送っても大国主命にうまく丸め込まれてしまい、「国譲り」の交渉はずっと決裂してばかりだったので、ついに天上世界最強の神様・建御雷神(タケミカヅチノカミ:以後ミカヅチ)を投入することにしました。

ミカヅチが大国主命に「国譲り」を迫ると、「わ、私はいいんですが、息子達がなんと言うか・・息子たちに聞いてみてください」と言ったので、ミカヅチはすぐに一人目の息子・八重事代主神(ヤエコトシロヌシノカミ)のもとへ向かいます。

すると八重事代主神はあっさりと承諾したので、ミカヅチは「あいつは承諾したが、他に意見する奴はいるか?」と大国主命に問い詰めていると、「おいおいうちの国に来てゴチャゴチャぬかす奴は誰だ?」と大きな岩を手の先でもて遊びながらミナカタがやって来ました。(かませ犬臭がプンプンです)

そしてミカヅチと対峙して「そうかい。それなら力比べといこうじゃないか。俺が先にお前の手をとってやる!」とすかさずミカヅチの手を取ろうとすると、なんとミカヅチの手はたちまち氷の柱となり、それがさらに剣となってミナカタを襲いました。

これに驚いたミナカタは、怖れて思わず退きます。すると追い打ちをかけるようにミカヅチはミナカタの手をとり、草を握りるかのごとくミナカタ手を握りつぶし、そのまま遠くまで放り投げてしまいました!

身の危険を感じたミナカタは、そのまま長野県の諏訪湖のあたりまで逃げますが、ミカヅチはすぐに追いつき、ミナカタを殺そうとしました。

するとミナカタは「殺さないで下さい!もうここから一歩も外に出ません!国も譲りますからぁ!」と泣きつくように懇願し、ミカヅチもこれを許しました。

こうして、ミカヅチの活躍により大国主命から「国譲り」の交渉を成立させた、というのがいわゆる「出雲の国譲り」と呼ばれる神話です。

『古事記』にもそう書いてあるのです!

 

いかがでしょう。

ミナカタこそ「かませ犬の神様」と呼ぶにふさわしいと思いませんか?(実際神様ですし)

ちなみに、この「国譲り神話」については下記の記事でも紹介しており、「鬼滅の刃」とちょっと興味深い関係があるので、気になった人はこちらも読んでみて下さい。

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2位:うっかり過ぎる神様・山幸彦(火遠理命)のエピソード

山幸彦(やまさちひこ)は、その名のとおり山の幸を獲るのが得意で、海の幸を獲るのが得意な海幸彦という兄がいます。

ある日、海幸彦と山幸彦はお互いの道具を交換しますが、山幸彦は兄の釣り針をうっかり無くしてしまいました。

海幸彦が「絶対に元の釣り針を返せ!」と言ってどうしても許してくれないので、山幸彦は助けを求めて海の神のいる宮殿へむかいました。

するとそこには、海の神の娘でとても美しい豊玉姫(とよたまひめ)がいて、本来の目的をうっかり忘れて恋に落ち、なんとそのまま豊玉姫と結婚してしまいました。

海の神の豪勢なおもてなしもあり、山幸彦はうっかり時の経つのも忘れて結婚生活を楽しみ、気づけば3年も経っていたのです。うっかりし過ぎと言うかなんというか。。。(笑)

3年経った後、ふと本来の目的を思い出した山幸彦は大きなため息をついていました。

それを心配した豊玉姫は、心配になって父の海の神に相談すると、海の神は「なぜそんなにため息をついているのか?」と尋ねると、なんとこの時初めて釣り針を探しに来たことを伝えたのです!

楽しすぎてうっかり本来の目的すら伝え忘れてたわけです!(笑)

そして、それを聞いた海の神は釣り針を見つけてくれて、ようやく兄の海幸彦に返すことが出来たのでした。

その後も、豊玉姫の出産の時「絶対に見ないでね!」と言われたのに、うっかりのぞいてしまうなど、山幸彦は最初から最後までうっかりしていたのです(笑)

このエピソードも『古事記』にもそう書いてあるのです!

 

うっかり言うのを忘れていましたが、山幸彦はなんとアマテラスの子孫で、初代・神武天皇の祖父にあたる存在です!(笑)

もうひとつうっかり言い忘れてましたが、海幸彦と山幸彦にはもうひとり兄弟がいますが、この兄弟もツクヨミ同様にまったく神話には登場しません(笑)

ツクヨミのエピソードで伝えた『古事記』の謎の都市伝説ってやつです(笑)

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1位:すごい神様のはずなのに存在感の薄い神様・天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)のエピソード

さて、日本には八百万の神と言われるようにたくさんの神様が存在しますが、一番最初の神様を知っている人はいるでしょうか?

多分、日本人の95%は知らないかもしれません。

その一番最初の神様の名前は、天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)といいます。どうですか?知らないですよね?

なお、天之御中主神が誕生してすぐ後に、高御産巣日神(タカミムスヒノカミ)と神産巣日神(カミムスヒノカミ)という神様が誕生し、この3柱は「造化三神(ぞうかさんしん)」と呼ばれ最高ランクの神様とされています。

ちなみに同時期に誕生した高御産巣日神や神産巣日神は、アマテラスやスサノオの神話にも登場します。

『古事記』にもそう書いてあるのです!

同時期に誕生した3柱の神様。。他の2柱は神話に登場する。。なぜ天之御中主神のことはほとんど知られていないか?

もうお気づきかと思いますが、そうです!天之御中主神は誕生したこと以外は一切『古事記』では書かれていないのです!

ツクヨミと同じ『古事記』の謎の都市伝説です(笑)

天之御中主神のエピソードが面白いというよりも、一番最初に誕生した神様で、最高ランクの称号を持つ神様をこんな風に扱う『古事記』そのものが面白いですよね(笑)

なお、あまりにも雑な扱いの天之御中主神に少しでも陽の目を見てもらおうと、お情けでランキング第1位としました(笑)

 

 

 

「古事記にもそう書かれている」の元ネタ・ニンジャスレイヤーのアニメがひどくて面白い

ランキングで時折不自然に書いてある「古事記にもそう書かれている」の元ネタ「ニンジャスレイヤー」について簡単に解説しておきます(笑)

「ニンジャスレイヤー」は、アメリカ人のブラッドレー・ボンド(BRADLEY BOND)とフィリップ・ニンジャ・モーゼズ(PHILIP Ninj@ MORZEZ)の共作による「サイバーパンク・ニンジャ活劇小説」です。

これを2010年に日本人のクリエイターが翻訳してTwitter上で連載し、その後2012年に日本語版としてKADOKAWAから書籍が出版されました。

そして2015年にはアニメ化され、ニコニコ動画などの動画配信サービスで配信されました。

実際に動画を見てもらればわかるように、ちゃんと作られている部分と手抜き部分の落差がひどく、日本語もおかしなところが多く、そもそも内容がひどいですよね(笑)

まあ、そのひどいところが面白いわけですが(笑)

 

 

実は「鬼滅の刃」とも関係がある古事記の日本神話が本当に面白い

さて、『古事記』にもそう書かれている神話の面白いエピソードをご紹介しましたが、この他にも面白いというか神様の意外な一面がわかるエピソードもたくさんあります。

例えば、う◯こをしてアマテラスを困らせたスサノオは、その後成長してヤマタノオロチを退治する英雄的存在になりますし、一方その親であるイザナギは、怒りのあまり自分の子供の首を刀で斬り裂き殺してしまうという、実は残忍な一面があります。

なお、この首を斬られた子供は火之迦具土大神(ヒノカグツチオオカミ:以後カグツチ)と言い、火の神様として誕生しました。

このカグツチは、実は大人気漫画「鬼滅の刃」と密接な関係があります。どういう関係があるかは下記の記事に譲るとして、「鬼滅の刃」が『古事記』の神話に影響を受けていることはカグツチのエピソード以外にも様々なところからもわかります。

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このように、『古事記』は面白いエピソードもたくさんありますが、「鬼滅の刃」にもみられるように多くの漫画やアニメなどにも影響を与えている日本最古の歴史書です。

意外と知られていない日本の神話を知ることもできますし、「鬼滅の刃」を語る時「実は鬼滅の刃は日本の神話と関係があってね・・・」と、したり顔で話すことができます(笑)

ぜひ、これをきっかけに『古事記』の世界に触れてみて下さい。

ニンジャスレイヤーで言ったことは、本当に「古事記にもそう書いてある」のかどうかわかるはずです(笑)

 

ちなみに、サクッとあらすじだけでも知りたいと思った人は、下記の記事で簡単に神話の部分をまとめていますので、ぜひこちらも参考にしてみて下さい。

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