ゴールデンカムイ

ゴールデンカムイの人斬り用一郎(土井新蔵)のモデルは岡田以蔵?元ネタのエピソードを紹介!

2020年6月25日

『ゴールデンカムイ』で網走監獄での騒動の後、土方歳三達は犬童四郎助が隠し持っていた手がかりをもとに、入れ墨の囚人・土井新蔵を発見しました。

この土井新蔵というのは偽名で、実は「人斬り用一郎」と呼ばれた幕末の殺し屋だったのです。

この「人斬り用一郎」は、幕末に実在した人物がモデルだと思われますが、それは一体どんな人物だったのでしょうか?

この記事ではそんな「人斬り用一郎」のモデルとなった人物をエピソードも含めて紹介しています。

 

『ゴールデンカムイ』に登場する人斬り用一郎(土井新蔵)についておさらい

まずは『ゴールデンカムイ』の作中で人斬り用一郎が登場した場面についておさらいしておきましょう。

人斬り用一郎はコミックス16巻で登場

人斬り用一郎(土井新蔵)はコミックスの16巻で、網走監獄を脱獄した入れ墨の囚人として登場します。

網走監獄での騒動の後、犬童四郎助が隠し持っていた手がかりをもとに、土方歳三達は釧路へとやってきます。

そこで得た情報をもとに根室へと向かうと、今にも倒れそうな年老いた老人が漁場の屋敷内で囲まれていました。

寝小便をしてしまうほど老いていた老人ですが、ひとたび剣を向けられると、人が変わったように相手をなぎ倒します。

この老人こそ、土方歳三達が追っていた幕末の人斬り用一郎だったのです。

 

人斬り用一郎は幕末に土方歳三と会っていた

人斬り用一郎は、幕府に対抗する勤皇主義の思想をもった人物として描かれ、同じ時代を生きた幕府方の新選組副長の土方歳三とも会っていました。

この時の様子は、人斬り用一郎の過去の回想と現実が入り混じった描写なので、実際に戦ってはいなかったようです。

この回想シーンでわかるのは、理想の国を目指して殺人を重ねた人斬り用一郎は、先生と呼ばれる人物にうまく利用されていたに過ぎなかったということですね。

結果的に捕まってしまった人斬り用一郎は、「切腹なんて嫌だ、こんな死に方嫌だ」と涙を流して悔しがっていました。

 

 

人斬り用一郎(土井新蔵)のモデルは岡田以蔵?元ネタのエピソードを紹介

さて、この人斬り洋一郎(土井新蔵)は幕末の頃に実在した岡田以蔵がモデルだと考えられます。

それではその岡田以蔵とは一体どんな人物だったのかエピソードも踏まえてご紹介します。

人斬り用一郎(土井新蔵)のモデルの岡田以蔵とはどんな人物か

名前に「蔵」という文字が使われていることも共通するモデルの岡田以蔵は、土佐国(現在の高知県)で生まれ土佐勤皇党の武市半平太に師事します。

この土佐勤皇党は尊皇攘夷を掲げた結社で、簡単に言えば既存の幕府のやり方に反対する思想を持っていました。

岡田以蔵はこの土佐勤皇党のひとりとして参勤交代で京都へ移ると、幕府に近い人物などを「天誅」と称して次々と殺害していった為、後世「人斬り以蔵」と呼ばれるようになったのです。

京都では、幕府方の新選組が反幕府勢力の取締を強化していましたから、この時に新選組の土方歳三とも顔を合わせていたかもしれませんね。

ちなみに「人斬り以蔵」も含め、田中新兵衛、河上彦斎、中村半次郎「幕末の四大人斬り」と呼ばれる「人斬り」がいました。

なお、この「人斬り」は司馬遼太郎の小説など後世の創作から一般的に呼ばれるようになったものと言われています。

司馬遼太郎の小説「竜馬がゆく」では、同じく土佐藩出身の坂本龍馬と対面する場面も描かれていますね。

その後、岡田以蔵は土佐藩を脱藩して高杉晋作のもとに身を寄せたり、坂本龍馬のあっせんで勝海舟のもとに身を寄せますが行方知れずとなってしまいます。

しばらくしたのちに、岡田以蔵は犯罪者として捕らえられ焼印・入れ墨をされ京都を追放されると、搬送された土佐藩の獄中で打首の刑に処せられました。

 

元ネタとなる岡田以蔵のエピソードを紹介

岡田以蔵は、捕まった土佐藩の獄中で「人斬り」に関与した人物を自白させるための拷問を受けました。

すると、女でも耐えられるような軽い拷問にも関わらず、岡田以蔵は泣きわめいてその拷問に屈し、次々に同士の名を自白してしまいます。

この岡田以蔵の自白によって、土佐勤皇党の主たる人物も次々と捕まってしまった為、これ以上岡田以蔵を生かしておくことは危険と考えた土佐勤皇党のメンバーは、密かに毒を差し入れて殺害することを計画しました。

結局この毒殺計画は実行されませんでしたが、岡田以蔵の自白によって逮捕者が続出した土佐勤皇党は崩壊の道を進んでいったのです。

刑を迎えるにあたり、岡田以蔵は自白によって同士が捕まり処刑されたことを悔いていたと言います。

『ゴールデンカムイ」の人斬り用一郎が、土方歳三に斬られ「いま楽にする」と声をかけられた時、「いや、このままでいい・・楽に死ぬのは申し訳ない・・自分だけ申し訳ない」と言って果てましたが、これは岡田以蔵の後悔のエピソードが元になっているようにも思えますね。

 

 

まとめ

  • 『ゴールデンカムイ』の人斬り用一郎のモデルは、幕末に実在した「人斬り以蔵」こと岡田以蔵がモデル。
  • モデルの岡田以蔵は土佐勤皇党に属し、土佐藩内や京都で「人斬り」をしていた。
  • 岡田以蔵は同郷の坂本龍馬とも面識が有り、一時高杉晋作や勝海舟のもとに身を寄せていた。
  • 岡田以蔵は捕まると拷問に耐えられず自白し、それによって土佐勤皇党は崩壊へとつながった
  • 最期は自白したことを悔いており、それはゴールデンカムイの人斬り用一郎の最期の元ネタにも思える。

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