ゴールデンカムイ

ゴールデンカムイの第七師団がなぜ陸軍最強と言われたのか理由を解説!当時の編成についても

2020年6月20日

漫画『ゴールデンカムイ』は日露戦争後の北海道を舞台としていますが、そこに登場する鶴見中尉が率いる第七師団は、陸軍最強と言われた師団として描かれています。

確かに鶴見中尉をはじめ、所属するメンバーの恐ろしい言動からも最強と言われるのもわかる気がしますね。

ただ、それだけではなく実際の日露戦争の史実からも、第七師団が最強と言われる理由があります。

この記事では、実際の日露戦争時の第七師団について当時の編成も含めてご紹介しながら、『ゴールデンカムイ』で陸軍最強と言われていた理由を考察しています。

 

『ゴールデンカムイ』に登場する日露戦争時の第七師団の編成について解説

『ゴールデンカムイ』に登場する第七師団は、日本の歴史において実際に存在した師団です。

まずは作中の時代背景の、日露戦争前後の陸軍第七師団について簡単に解説します。

日露戦争時の陸軍「師団」とは?

そもそも陸軍の「師団」とは何かというと、日本の地域ごとに設置された部隊編成単位のことです。

日露戦争前後の日本の陸軍は12師団に分けて編成され、第七師団は旭川を拠点とした北海道の師団でした。

ちなみに、主人公の杉元佐一が所属していた第一師団は、東京を拠点とした関東甲信越地方の師団です。

日露戦争前後の陸軍師団

  • 第一師団(拠点:東京)東京・神奈川・千葉・埼玉・栃木・群馬・茨城・山梨・長野
  • 第二師団(拠点:仙台)宮城・福島・新潟
  • 第三師団(拠点:名古屋)愛知・静岡・三重
  • 第四師団(拠点:大阪)大阪・奈良・和歌山・滋賀
  • 第五師団(拠点:広島)広島・山口・島根
  • 第六師団(拠点:熊本)熊本・鹿児島・宮崎
  • 第七師団(拠点:旭川)北海道
  • 第八師団(拠点:弘前)青森・岩手・秋田・山形
  • 第九師団(拠点:金沢)石川・富山・福井・岐阜
  • 第十師団(拠点:姫路)兵庫・京都・岡山・鳥取
  • 第十一師団(拠点:善通寺)香川・徳島・高地・愛媛
  • 第十二師団(拠点:小倉)福岡・大分・佐賀・長崎

 

第七師団の編成を解説

北海道地域の師団である第七師団は旭川を拠点として、歩兵第13旅団と歩兵第14旅団の二つの旅団と騎兵第7連隊と砲兵第7連隊から構成されています。

歩兵第13旅団の下に歩兵第25連隊・26連隊が置かれ、歩兵第14旅団の下に歩兵第27連隊・28連隊が置かれました。

ちなみに、歩兵第25連隊は旭川ではなく札幌に置かれていました。

『ゴールデンカムイ』に登場する鶴見中尉は、このうちの「歩兵第27連隊」に所属してたことになりますね。

鶴見中尉はこの27連隊の中の約100名ほどの部隊の指揮官で、数万人いた第七師団のうちのごくわずかな部隊であったわけです。

しかし、上官の27連隊隊長の淀川中佐の弱みを握ってを手玉に取っていましたし、さらに第七師団の師団長であった花澤中将を自刃にみせかけて暗殺するなど、鶴見中尉が影で第七師団を乗っ取っていたとも言えますよね。

 

 

『ゴールデンカムイ』の第七師団が陸軍最強と言われた理由を解説!

それでは『ゴールデンカムイ』で、なぜ第七師団が陸軍最強と言われていたのか、その理由を実際の歴史をもとに解説していきましょう。

第七師団は日本の北の守りを担う重要な師団

北海道は地形的にロシアからも近く、侵攻される恐れが高い地域と言えますよね。

その為、北海道の第七師団は日本の北の守りを一身に背負う屈強な師団であったと言われています。

北海道民はそんな第七師団に対し、畏敬の念をこめて「北鎮部隊」と呼んで称えていたそうです。

常に侵攻されるかもしれないという危機感にさらされていたことから、日露戦争でも無類の活躍が出来たのかもしれませんね。

 

陸軍最強と言われた理由:日露戦争時に203高地や奉天会戦に参戦し日本を勝利に導いたから

1904年から始まった日露戦争は、圧倒的に不利と言われた日本が大国ロシアに勝利した戦争です。

日露戦争について簡単に言うと、日本がロシアの侵略を防ぐために中国大陸に渡り、そこを支配していたロシアを追い払った戦争です。

『ゴールデンカムイ』の作中でも度々語られる「203高地」は、日露戦争でも重要なミッションである「旅順りょじゅん攻略戦」で鍵を握る場所でした。

第七師団はこの「旅順攻略戦」や、その後日本の勝利を決定づけた「奉天会戦ほうてんかいせん」に参戦し、日露戦争での日本の勝利に大きく貢献したのです。

特に203高地での戦いは大苦戦を強いられ、当初は参戦予定になかった第七師団が援軍として加勢し、戦況も好転していきました。

こうしたことからも、第七師団が陸軍最強と言われるのもわかりますよね。

ちなみに、戦死者1万人を超える激戦の203高地の戦いや、その勝利の影の立役者とも言える有坂成章について下記の記事で紹介していますので、こちらも併せて読んでみて下さい。

おすすめ
ゴールデンカムイの背景の日露戦争203高地を地図からわかりやすく解説!戦死者の数と悲劇の歴史についても

漫画『ゴールデンカムイ』は日露戦争後のストーリーで、「不死身の杉本」こと主人公の杉元佐一は203高地の戦いから生還したとされています。 作中でも「203高地」という言葉は時折登場し、いかに激戦が繰り広 ...

続きを見る

おすすめ
ゴールデンカムイの有坂成蔵のモデルは実在した有坂成章?元ネタとなるエピソードについても

漫画『ゴールデンカムイ』で陸軍の天才的銃器開発者として登場する有坂成蔵は、実在した有坂成章という人物がモデルとなっています。 作中では天才ならではの独特のキャラクターで描かれますが、はたしてモデルとな ...

続きを見る

 

まとめ

  • 『ゴールデンカムイ』にも登場する第七師団は、旭川を拠点にした実際に存在した師団。
  • 第七師団が陸軍最強と言われた理由のひとつは、地理的に常に侵略の危機感をもっていたから。
  • もうひとつの理由は、日露戦争で203高地や奉天会戦に参戦し、日本の勝利に大きく貢献したから。

『ゴールデンカムイ』の電子書籍を読むなら圧倒的に安い「漫画王国」がおすすめ!

まんが王国


中古の漫画本を全巻揃えるならこちら!

[全巻漫画.com]


 

鬼滅の刃と日本神話

1

日本最古の歴史書『古事記』の物語に登場するイザナギ(男神)とイザナミ(女神)は、日本の国土を創造し、そこに住む神様を産み出した夫婦の神様です。 次々と子供となる神様を産み、火の神「カグツチ」(漢字表記 ...

2

人気漫画「鬼滅の刃」は、実は日本最古の歴史書『古事記こじき』の日本神話と深い関係があります。 この記事では、そもそも『古事記』とは何なのかということや、その『古事記』の日本神話と「鬼滅の刃」との関係に ...

3

人気漫画「鬼滅の刃」に登場する元・音柱の宇髄天元(うずいてんげん)は、自分で「祭りの神」と言っていますが、実は本当に「祭りの神」なのかもしれません。 というのも、日本神話に登場する、とある神様が宇髄天 ...

4

「鬼滅の刃」に登場する錆兎と真菰の正体は、実は日本の神話「因幡の白兎」なのかもしれません。 「それって一体どういうこと?」と思った人はぜひ読んでみて下さい。 「因幡の白兎」のあらすじも紹介しながら、そ ...

5

「鬼滅の刃」の最大の黒幕・鬼舞辻無惨の側近とも言える上弦の肆の鳴女の正体は、実は鳥の雉(キジ)です。 どういうこと?と思った人は、その理由を書いていますのでぜひ読んでみて下さい。 ※あくまでも筆者の考 ...

6

「鬼滅の刃」の物語の序盤で、炭治郎は錆兎との戦いを通して見事に大きな岩を斬り、鬼殺隊の最終選別へと向かいました。 この錆兎との印象的な戦いは、もしかしたら戦国時代の剣豪・柳生宗厳(石舟斎)(やぎゅう ...

7

大人気漫画の「鬼滅の刃」で鬼殺隊の伝令係として隊員のパートナーである鎹烏(カスガイカラス)は、もしかしたら初代神武天皇のパートナーとも言える八咫烏(ヤタガラス)が元ネタなのかもしれません。 なぜそう言 ...

8

「鬼滅の刃」の鬼舞辻無惨の元ネタは「古事記」の神話に登場イザナミなのかもしれません。 イザナミって何?それってどういうこと?と気になった人はぜひ読んでみて下さい。   目次1 イザナミ(伊邪 ...

-ゴールデンカムイ
-,

Copyright© やおよろずの日本 , 2020 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.