ゴールデンカムイ

ゴールデンカムイの鶴見中尉の階級はおかしい?なぜ低いのか理由を考察

2020年6月21日

漫画『ゴールデンカムイ』に登場する鶴見中尉は、カリスマ性があり人心掌握術に長けていて、部下から絶大な信頼を得ているだけでなく、裏で上官を操るなどその実力は誰もが認めるところでしょう。

しかし、作中では長い間「中尉」のままであり、その実力からすれば階級が低いんじゃないかと思う人もいるのではないでしょうか。

ではなぜ鶴見中尉が実力のわりに階級が低いのか?その理由について、当時の陸軍の階級と照らし合わせながら考察しています。

 

『ゴールデンカムイ』の第七師団の編成と登場人物の階級一覧

まずは鶴見中尉が所属している第七師団の編成と、作中のメンバーの階級を照らし合わせて確認しておきましょう。

日露戦争時の第七師団の編成

『ゴールデンカムイ』は日露戦争前後の時代が背景になっていますが、当時の日本の陸軍は全国を12の師団に分けられ、北海道は第七師団が管轄していました。

第七師団は「歩兵第13旅団」「歩兵第14旅団」に大別され、その下に歩兵第25連隊~28連隊が編成され、鶴見中尉は歩兵第27連隊に所属していました。

 

『ゴールデンカムイ』の第七師団のメンバーと階級の一覧

将校

(士官)

将官 大将

中将

少将

有坂成蔵(中将)
花沢中将
第七師団長
佐官 大佐

中佐

少佐

淀川中佐 第27聯隊長
尉官 大尉

中尉

少尉

和田大尉

鶴見中尉

鯉登少尉

中隊長

小隊長

-

准士官 准尉・特務曹長・兵曹長 菊田特務曹長
下士官 曹長

軍曹

伍長

-

月島軍曹

玉井伍長

兵長

上等兵
-

一等兵
-

二等兵

-

尾形上等兵
宇佐美上等兵

谷垣一等卒
二階堂一等卒
(杉本一等卒:第一師団)

 

当時の日本の陸軍の階級は上記の表のとおりで、鶴見中尉は歩兵第27連隊の中の一部隊の小隊長であったと推測されます。

歩兵連隊の小隊は100名弱程度で1部隊が編成され、その小隊が4部隊集まって中隊となり、さらに中隊が3部隊で大隊になり、大隊が3部隊で連隊となります。

鶴見中尉は、第七師団を乗っ取り北海道を手に入れ、最終的には軍事政権を樹立しようという大きな野望を持っています。

『ゴールデンカムイ』の作中で鶴見中尉の暗躍や恐ろしい言動を見れば、その野望の大きさにも納得がいきますよね。

しかし、これほど大きな野望を持ちそれに見合うだけの実力を持ちながらも、陸軍の階級は「中尉」どまりです。

人心掌握術に長け、情報将校としても優秀な活躍をした鶴見中尉が、実力のわりに階級が低いのはおかしいと思いますよね。

 

 

なぜ鶴見中尉の階級が低いのか理由を考察!

『ゴールデンカムイ』の中で軍事政権を樹立しようという大きな野望を抱く鶴見中尉。

それを目論むだけの実力を持ちながら、陸軍内では階級が低いのはなぜなのか理由を探ってみましょう。

士官学校出身ではないから?

現在、自衛隊の幹部になる為には、防衛大学校に入学し幹部候補生として卒業しなければなりません。

当時も同様に、軍の幹部(将校・士官)になる為には、士官学校を出ている必要がありました。

作中では鶴見中尉が陸軍に入隊するまでの経歴は書かれていませんが、もしかしたらこの士官学校出身ではなく、叩き上げの人物であったが為に階級が上がらなかったのかもしれません。

ただ、元は裕福な家庭に生まれピアノも弾けることから、士官学校に入れなかったとは考えづらいですね。

 

上官から煙たがられていたから?

鶴見中尉は、日露戦争で激戦を極めた203高地攻略に否定的な立場を取りながらも、命令に従わざるをえずやむなく参戦しました。

この時から無謀な作戦命令を下した幹部に反感を抱き、上官であっても素直に従うことはありませんでした。

『ゴールデンカムイ』の序盤でも、和田大尉の部下を勝手に引き連れ武器弾薬を持ち出し、しまいには和田大尉を殺害してしまいましたよね。

上官の立場からすれば、いくら優秀であったとはいえ、命令に従わず反抗的な態度をとる鶴見中尉の存在は厄介だったに違いありません。

それに、もし鶴見中尉の階級をあげて権力をもたせたらどうなってしまうのか恐れたのかもしれませんね。

 

あえて自ら出世しないようにしていた?

鶴見中尉は上官からうとまれていたことは間違いないと思いますが、かといって大人しく命令に従っているわけではありません。

むしろ、所属している第七師団の27聯隊長の淀川中佐の弱みを握り、意のままに操っている状態です。

さらに、息子の尾形を利用して第七師団長の花沢中将を自刃したように見せかけ、自分を中心に第七師団が結束するように仕向けました。

このように、階級という立場を飛び越えて裏で上官や部下を操り、すでに第七師団は鶴見中尉の手の中にあると言っても過言ではありませんよね。

ですから、もはや鶴見中尉にとって階級などどうでもよく、むしろある程度自由に行動できる立場の方が都合がいい為、あえて自ら階級を上げることはしなかったのではないでしょうか。

そもそも、軍事政権を作ろうと考えている時点で既存の陸軍の組織を否定しているわけですから、階級など関係ないと思っているのは間違いないでしょう。

 

 

まとめ

  • 鶴見中尉は第七師団27連隊のうちの1中隊長。
  • 鶴見中尉は実力のわりにか階級が低い。
    その理由1. 士官学校出身ではないから(?)
    その理由2. 上官に煙たがられていたから
    その理由3. 階級には無関心で、あえて上げなかった。

ちなみに、鶴見中尉の所属する第七師団は『ゴールデンカムイ』の作中で「陸軍最強」と呼ばれていました。

なぜ「陸軍最強」と呼ばれたのかその理由についても書いていますので、気になった人は併せて読んでみて下さい。

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