天皇陛下

東京国立博物館・高御座の一般公開の混雑状況は?行った感想と見どころについても

2020年1月4日

令和元年10月22日に行われた「即位礼正殿の儀」において、天皇・皇后両陛下がご使用された「高御座・御帳台」の一般公開に行ってきました。

実際に行ってみて、現地の混雑状況やその他の展示品など見どころをご紹介します。

これから見学に行こうと考えている方の参考になれば幸いです。

 

いつから使われているか沿革など、高御座・御帳台について簡単に解説!

まず、そもそも「即位礼正殿の儀」の儀式はいるから行われているかというと、平安時代の初期に儀式の様式が確立され、以来、今日まで行われるようになりました。
儀式の行われる場所については、大極殿(たいごくでん)、太政官庁(だいじょうかんちょう)、紫宸殿(ししんでん)といった変遷があり、大正・昭和天皇の即位の儀式は、京都御所の紫宸殿において挙行されました。

高御座は、古代より天皇の即位の儀式に御座として用いられてきた調度品で、御帳台は、皇后の御座として近代以降に用いられるようになりました。
現在の高御座と御帳台は、大正天皇の即位の際に製作されたもので、普段は京都御所の紫宸殿に置かれており、今回は平成の天皇陛下の即位の儀式と同様に、皇居の宮殿において用いられました。

 

 

いつまで公開されているかなど、高御座・御帳台の一般公開の概要を解説!

今回の高御座の一般公開は、東京と京都でそれぞれ20日間公開されます。その概要についてご紹介します。

東京会場:東京国立博物館 本館特別4室・特別5室

◯一般公開期間2019年12月22日(日)~2020年1月19日(日
※1月6日(月)14日(火)は休館

 

◯開  館  時  間 9:30~17:00(入場は閉館30分前まで)
※会期中の金曜日、土曜日は21:00まで開館

 

◯観  覧  料  金 無料
※他の展示品や特別展の観覧は別途入場料が必要

 

◯交通アクセスJR上野駅 公園口より徒歩10分

 

 

京都会場:京都御所 紫宸殿ほか

◯一般公開期間2020年3月1日(日)~2020年3月22日(日
※月曜日は休園 ただし3月2日(月)は観覧可能

 

◯開  館  時  間 9:00~16:00(16:30閉園)

 

◯観  覧  料  金 無料

 

◯交通アクセス
地下鉄烏丸線 今出川駅 3番出口より徒歩3分 

地下鉄烏丸線 丸太町駅 1番出口より徒歩3分

 

 

 

東京国立博物館の高御座・御帳台の一般公開に行って体験した混雑状況を解説!

1月4日(土)に実際に観覧に行ってきましたので、観覧の際のポイントや注意点・体感した混雑状況をご紹介します。
また、いつ行けば混雑が回避できるのかについてもご紹介します。

なお、東京国立博物館のTwitter @takamikura_tnm でも混雑状況は確認できますが、実際の状況とは異なる場合もあるようなのでご注意を。

写真撮影などの注意点や観覧のポイントなど

  • 写真撮影は基本的に可能です。
    ただフラッシュをたくのは禁止されているので、事前にカメラの設定を確認しておきましょう。
    また三脚の使用も禁止されています。
  • 無料で見られるのは「高御座・御帳台」と一部の展示品のみです。
    博物館内の他の展示品を観覧するには、別途入館料が必要です。
    平成館の「天皇と宮中儀礼」の展示も無料では観覧できません。
  • ゲート式の手荷物検査があります。
    空港のようなゲート式の手荷物検査があります。
    コインロッカーがあるので、荷物の多い方は先に預けておきましょう。
  • 長時間立ち止まらないようにしましょう。
    通路はあまり広くないので、写真を撮ったらすぐにその場から離れましょう。

 

1月4日(土)の混雑状況 10:00頃~12:00頃は50分~60分待ちの混雑

私が東京国立博物館に到着したのは10:00頃でした。
入り口の受付の段階ですでに50分待ちの表示があり、実際に計測したら予測通り50分程度でした。
私が入場する頃は列もだいぶ長くなってきてたので、この時点で待ち時間は60分程度になっていたのではないでしょうか。

観覧できた時間は約10分ほどです。
その後一度外に出たのが12:00近くでしたが、さらに長い行列が出来ていました。
体感として、待ち時間は70分~80分程度になっていたかもしれません。

おそらく開館時間9:30から12:00頃までの午前中が混雑のピークだったのではないでしょうか。

ただ、観覧した日が土曜日ということもあり、平日ならばもう少し緩和されているかもしれません。

 

1月4日(土)の混雑状況 14:30頃は比較的空いていた

その後、他の展示品などをゆっくり観覧して博物館を出たのが14:30頃です。
この頃はだいぶ行列も短くなっており、おそらく30分~40分程度の待ち時間で入場できたのではないでしょうか。

敷地内の人の数も少なくなっている印象でしたので、14:30以降は比較的空いてきたのではないでしょうか。

 

空いてる時間・混雑回避するにはいつ行けばいいか?:混雑回避の時間帯は?

他の方のツイートを見ると、土曜日でも夕方以降はだいぶ空いているようです。

以上のことを踏まえると、混雑を回避して観覧するには

平日の14:30以降または土曜日の18:30以降がよい(空いている)

という結論になりました。

また1月15日以降は、日本書紀成立1300年特別展「出雲と大和」という企画展が始まるのと、上野の森美術館で開催中の「ゴッホ展」の最終日が1月13日(月・祝日)ということを考えると、

「高御座・御帳台」だけを観覧するなら、1月12日(日)までに観覧したほうがよい

と思います。

反対に、遠方にお住まいで一度に併せて「出雲と大和」展を観覧しようと思っているのであれば、1月15日(水)以降がよいと思います。

 

 

その他の展示品・特別展の見どころやゴッホ展についても紹介!

併せて現在東京国立博物館で開催中の特別展と、近隣の上野の森美術館で開催中の「ゴッホ展」について簡単にご紹介します。

 

見どころ1.平成館 特集「天皇と宮中儀礼」

開催期間:2019年10月8日(火)~2020年1月19日(日)

江戸時代以前の即位の儀式に関する史料などが展示されています。

即位の儀式をさらに深く知るにはぜひ見ておきたい特集です。

 

見どころ2.東洋館 特別展「人、神、自然ーザ・アール・サーニ・コレクションの名品が語る古代世界ー」

開催期間:2019年11月16日(水)~2020年2月9日(日)

「人・神・自然」をテーマに世界各地の工芸品などが展示されています。
なんと!本物のミイラの展示もありました!

※こちらの展示品はすべて撮影禁止です。

 

見どころ3.本館 特集「博物館に初もうで 子・鼠・ねずみ」

開催期間:2020年1月2日(木)~2020年1月26日(日)

今年の干支にちなんで、ねずみに関する美術品が多数展示されています。

日本最古の歴史書『古事記』にねずみが登場することから、その一節が書かれた本居宣長の『訂正古事記 上巻』が展示されています。

『古事記』好きの筆者には堪らない展示品です。

 

上野の森美術館 ゴッホ展

開催期間:2019年10月11日(金)~2020年1月13(月・祝日)

こちらは近隣の「上野の森美術館」での展覧会です。

私は時間の都合で観覧していませんが、こちらの展覧会もそうとう人気です。

東京国立博物館に向かう途中の10:00頃の時点では20分待ちの状態で、14:30頃の時点では50分待ちの長蛇の列になっていました。
こちらは午前中に観覧した方がよいかもしれません。
開催終了が迫ってきていることもあり、今後は更に混雑が予想されます。

 

 

東京国立博物館の高御座・御帳台の一般公開に実際に行ってみた感想

実際に高御座を観覧しましたが、一見同じように見える「高御座」と「御帳台」も細部は異なっており、近くで見ると装飾のきらびやかさに圧倒されます。

また、即位礼正殿の儀で気になっていた「高御座」と「御帳台」の裏側も見れます。
まさに舞台裏を見ることができるわけです。

天皇陛下のご即位の時しか見れない、貴重な「高御座」と「御帳台」をぜひご覧になって下さい。

即位礼正殿の儀の神秘

即位礼正殿の儀が行われた令和元年10月22日の東京地方は、朝から雨模様の天気でした。
しかし、儀式がまもなく始まろうとした13:00前にピタリと雨が止み、雲が晴れて虹も出ていました。
この神秘的な光景を記録としてかいています。

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なお、この記事でも少し触れましたが、『日本書紀』編纂1300年を記念した「出雲と大和」という特別展が1月15日(水)~3月8日(日)まで開催されます。
2020年は『日本書紀』編纂から1300年の記念の年で、神話から古代の天皇の歴史を知ることができます。

これをきっかけに『日本書紀』にふれてみてはいかがでしょうか。

 

余談ですが『日本書紀』に関する記事も書いていますので、触りの部分だけでも知りたいと思った方は下記の記事も読んでもらえると嬉しいです。

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