大河ドラマ「麒麟がくる」で本木雅弘さん演じる斎藤道三は、一際異彩を放って私達を魅了していますね。
しかし、史実では息子の斎藤義龍(高政)に敗れて亡くなっている為、「麒麟がくる」での登場も第17回「長良川の対決」の放送をもって最後となります。
そこで、これまでの放送で斎藤道三が登場したシーンを中心に、あらすじをまとめてみました。
目次
本木雅弘の斎藤道三が登場するシーンのあらすじまとめ
今回は第3回から第6回放送分です。第1回・第2回放送分については下記の記事を御覧下さい。
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第3回:斎藤道三(本木雅弘)vs土岐頼芸(尾美としのり)
尾張の織田信秀と通じていた美濃の守護・土岐頼純(矢野聖人)を毒殺した斎藤道三。
これにより守護が不在となってしまった為、土岐頼純の伯父・土岐頼芸の元へ出向き次の守護に就任するよう依頼します。
対する土岐頼芸は、斎藤道三に翻弄され今は隠居同然の暮らしに甘んじており、斎藤道三に対しては苦々しく思っていました。
その為、斎藤道三が土岐頼純を毒殺したことを引き合いに出し、「守護に就いて、そなたに毒を盛られたくない」と皮肉たっぷりに拒否します。
すると斎藤道三は「操り人形に毒は盛りません」と、自分が美濃を支配するのだという意思を隠そうともせず応えたのです。
この両者の対立関係はドラマのシーン以前から続いており、そのいきさつを知っておくとよりわかりやすくなると思います。
下記の記事で斎藤道三と土岐家の関係をまとめていますので、こちらも参考にしてみて下さい。
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土岐頼芸と斎藤道三(利政)の家系図からなぜ対立していたのか理由と関係性を解説!
戦国時代においては、どこの国でも主導権を争って対立する構図はありました。 美濃においては、斎藤道三(利政)と土岐頼芸がまさにその構図のとおり主導権を争っていたわけですが、どうしてこの二人が争うようにな ...
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斎藤道三にいいようにされている土岐頼芸は、同席していた息子の高政を呼び止め「我が子と思うて期待しておるぞ」とささやきます。
高政の母の深芳野は、斎藤道三の側室となる前は土岐頼芸の妻だったこともあり、「本当の父は土岐頼芸かもしれない」と高政は思うようになります。
そんな二人のやり取りを、斎藤道三は遠目からじっと眺めていました。
土岐頼芸から言われた一言が気になった高政は、母の深芳野のもとを訪ねて事の真相を聞き出そうとします。
しかし、その言葉を聞いた深芳野は「何を馬鹿なことを」と言いながら、高政の父は斎藤道三であると断言したのです。
すると、隣の部屋から襖が開き、そこに現れたのは噂の渦中の斎藤道三でした。
腑に落ちない高政は、この時を境に「本当の父は土岐頼芸である」という思いを強く抱くようになったのです。
第4回:望月唐庵(堺正章)を脅す斎藤道三(本木雅弘):明智十兵衛への初ミッション「尾張へ潜入せよ」
明智十兵衛が京都から連れてきた医者の望月唐庵の治療の甲斐もあり、斎藤道三の正室の小見の方は回復の兆しをみせました。
そこで斎藤道三は望月唐庵に対面してその礼を言いますが、目的はそれだけではありませんでした。
斎藤道三は密かに望月唐庵の事を調べていて、実は宿敵の尾張の織田信秀と古くからの付き合いがあることを問いただします。
そして、先日の今川軍との戦いで負傷したという噂のある織田信秀の状態を報告せよ、と望月唐庵を恫喝しました。
しかし、望月唐庵は「医者としてそんなことは出来ない」と要求を拒みますが、それで納得するような斎藤道三ではありません。
出来ないなら首をはねると脅し「十兵衛!連れてきたそなたがやれ」と、刀を明智十兵衛に差し出して迫ります。
あまりの気迫に観念した望月唐庵ですが、引き受ける代わりに織田信秀からの借金10貫を上乗せしてくれと、したたかな一面を見せ斎藤道三の興味を引いたのでした。
そして、斎藤道三は望月唐庵が逃げずに帰って来るように駒を人質にとり、望月唐庵を尾張まで見張る役目を明智十兵衛に与えたのです。
これが、のちに定番となる明智十兵衛のミッションの始まりでした。
明智十兵衛は菊丸をお供につけ、薬草売りに変装して尾張の織田信秀の居城まで潜入すると、人質となっていた竹千代(のちの徳川家康)と出会いました。
二人は城内で望月唐庵と会い織田信秀の状態を聞き出しますが、怪しまれて家来に追われてしまいます。
しかし、菊丸の活躍もあってなんとか無事に美濃まで帰り着くと、織田信秀はすでに重体であることを報告しました。
ちなみに、なぜ竹千代は織田家の人質になっていたのかは、下記の記事で解説していますので、気になった方はこちらも読んでみて下さい。
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竹千代(徳川家康)はなぜ織田や今川の人質になったのか解説!人質交換後についても
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翌日、常在寺の和尚・日運が斎藤道三のもとを訪れ、京都の本能寺で将軍・足利義輝が鉄砲を作っているとの噂を伝えました。
斎藤道三と明智十兵衛は、なぜ将軍が鉄砲を作ろうとしているのかと、その話を興味深く聞いていたのでした。
第5回:斎藤道三からのミッション「京都で鉄砲の事を探れ!」
以前に増して鉄砲のことが気になりだした斎藤道三は、試し打ちをしながら「京都で将軍が何ゆえ鉄砲を作っているのか。それを知りたいものじゃ」と、それとなく明智十兵衛に水を向けます。
明智十兵衛は鉄砲のことを知ろうとアレコレ思案していると、に家臣の藤田伝五がやって来て、かつて美濃にいた伊平次が近江で鉄砲を作っていると教えました。
それを聞いた明智十兵衛はすぐさま近江に向かいますが、そこに伊平次はおらず京都の本能寺にいると聞かされます。
鉄砲を作っているという伊平次に会いに行くため、明智十兵衛は京都に行くことを斎藤道三に願い出ます。
京都に行かせるには金が掛かるため「これくらいにしとけ」と、手振りで出せる旅の費用を提示しました。
しかし、かつて旅の費用のことで苦い経験のある明智十兵衛は、「鉄砲のことを調べよと言ったのは殿でございます」と、今回は一歩も引きませんでした。
この頃から斎藤道三に対しても、自分の考えを正直に話す明智十兵衛の姿が垣間見えますね(笑)
かくして明智十兵衛は伊平次を探し出すために京都へと旅立ったのでした。
京都の本能寺の前に着くと、鉄砲を背負った明智十兵衛は細川藤孝(眞島秀和)に怪しまれてしまいます。
ちょうどそこに将軍・足利義輝(向井理)と三淵藤英(谷原章介)が現れ、誤解を解くことが出来ました。
その後、以前堺で鉄砲を譲り受けた松永久秀に再開すると、なんと伊平次の居所を知っていると言うので連れて行ってもらうことにしました。
鉄砲作りの伊平次は、かつて明智十兵衛が美濃で助けたことのある知り合いの人物だったのです。
第6回:京都で三好長慶襲撃事件発生
京都では、管領の細川晴元(国広富之)と三好長慶(山路和弘)の覇権争いが激化しているさなかでした。
伊平次が細川晴元が三好長慶を狙っているとの噂を聞きつけ、それを耳にした明智十兵衛は、直ちに三淵藤英に報告に向かいます。
ところが三淵藤英は「細川家の内輪揉めに過ぎない」と言い捨て、取り合おうとしませんでした。
しかし、細川晴元のことを憎く思う細川藤孝は、明智十兵衛とともに三好長慶と松永久秀の救出に向かったのでした。
悪い予感は的中し、三好長慶と松永久秀は不逞の輩に襲撃されますが、駆けつけた明智十兵衛と細川藤孝の加勢の甲斐もあり、無事に危機を乗り越えたのでした。
これまでのところ「麒麟がくる」ではあまり出番の多くない三好長慶と松永久秀ですが、将軍家とも関わることになる明智光秀との関係性から、今後は出番が増えてくるかもしれません。
この二人が主戦場の京都の覇権争いについては、下記の記事を参考にしてみて下さい。
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また、足利義輝や家臣の三淵藤英、細川藤孝らの将軍家との関係性についても書いていますので、こちらも併せて読んでみて下さい。
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同じ頃、斎藤道三は西美濃にある織田方の城・大柿城に攻め込んでいました。
この城はもともと斎藤道三が抑えていましたが、織田信秀に奪われた状態になっていたのです。
大柿城の周辺は豊かな穀倉地帯であり、交通の要衝でもあった為、この城の奪還は斎藤道三にとっての宿願だったのです。
「麒麟がくる」の定番となった明智十兵衛のミッションはこの頃から始まった!
斎藤道三が主人公の明智十兵衛に対して、様々な所へ派遣するミッションが定番となっていましたね。
このミッションが始まったのは、望月唐庵が織田信秀の元にに向う際、見張り役として尾張へ潜入した時からです。
その後、帰蝶(川口春奈)と結婚する織田信長(染谷将太)の元へ行ったり、再び京都へ行ったりと毎回のようにミッションが与えられるようになりましたね。
斎藤道三亡き後は、越前の朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)の元に身を寄せることになりますが、果たしてどんなミッションが待っているか楽しみですね。
ちなみに明智光秀は越前で医者として活動していたという説もあり、もしかしたら望月唐庵や駒との関係性が変わってくるかもしれません。
それについては下記の記事でご紹介していますので、併せて読んでみて下さい。
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さて、このブログでは他にも大河ドラマ「麒麟がくる」の時代背景を取り上げた記事を掲載しています。
登場人物の関係性など、ドラマでは描ききれなかった裏側についても書いていますので、さらに深く楽しみたいと思った人はこちらも併せて読んでもらえると嬉しいですね。
もちろん斎藤道三に関する記事も特集しています。
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