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赤べこが縁起物とされる由来や天然痘(疫病)除けの伝説を解説!なぜ首振りするか理由や仕組みについても

2020年4月21日

新型コロナウィルスの影響で毎日不安な気持ちでいっぱいですよね。

そんな不安な気持ちを少しでも和らげられるよう、疫病除けのご利益があると言われる赤べこについてご紹介します。

 

赤べこがなぜ縁起物とされるのか?由来となった福島県柳津町の伝説を解説!

赤べこ発祥の地・福島県柳津やないず町の「福満虚空蔵尊 円蔵寺 福満寺」

赤べこの発祥の地とされるのは、福島県柳津町の「福満虚空蔵尊 円蔵寺 福満寺」です。

こちらはJR只見線・会津柳津駅から歩いて10分ほどの所にあります。

すぐ脇を流れる只見川を見渡せる崖の上に本堂があり、そこから眺める景色は絶景です。

ちなみに、千葉県の清澄寺・茨城県の日高寺に並んで「日本三大虚空蔵菩薩」のひとつに数えられています。

 

赤べこの由来となった伝説を紹介

807年に名僧徳一大師がこの柳津町に虚空蔵菩薩を祀ったと言われています。

その本堂を建立する際に、人々は資材を運ぶのに大変苦労していて困っていました。

すると、どこからともなく数頭の赤い毛の牛が現れ、資材の運搬を助け力強く働き続けてくれたのでした。

そのかいもあって念願の本堂が完成しますが、不思議なことに完成直前に赤牛はひっそりと姿を消していたのです。

また、この他にも同じような赤牛の伝説があり、それは1611年に柳津町を含む会津地方で起こった「会津地震」の時のことでした。

この地震によって円蔵寺も倒壊し、甚大な被害を被ってしまいました。

その後、本堂を再建する時にも赤毛の牛が現れて、資材の運搬を手伝ってくれたという言い伝えがあります。

それからというもの、町の人々は感謝の意味も込めて赤牛の像を作って祀るようになったそうです。

柳津町に伝わるこれらの赤牛の伝説にあやかって、当時の大名であった蒲生氏郷がもううじさとが工芸品として作らせたのが赤べこの始まりだとされています。

ポイント

赤べこの「べこ」とは、会津地方での「牛」を意味しています。

 

 

赤べこが魔除けや疫病除けのご利益がある理由を天然痘が流行した時代の逸話から解説!

重い荷物もなんなく運び力強い働きをみせた赤牛にあやかって、赤べこには無病息災のご利益があると言われています。

昔から赤い色は魔除け・疫病除けに効果があると考えられており、黒い斑点模様は「とう」を表し天然痘にかからないようにとの願いが込められています。

かつて会津地方で天然痘が流行した時も、赤べこの人形を持っていた子供たちは感染しなかったという逸話もあり、赤べこに無病息災・厄除け・疫病除けのご利益があることを物語っています。

 

 

赤べこが首振りするのはなぜか?仕組みや理由について解説!

赤べこがなぜ首振りするのか仕組みを簡単に解説

赤べこが首振りをする仕組みは、まず首の部分にタコ糸のような丈夫な糸を通し、それを胴体のつけ根の部分に吊るようにして取り付けています。

ひとつひとつ手作業で首と銅を取り付けていて、その様子を下記の動画で見ることができます。

実際に作っているところを見てみると、首振りする仕組みがよくわかると思います。

 

赤べこが首振りするのはなぜ?

赤べこというと、首がゆらゆらと揺れるのが可愛らしくて特徴的ですよね。

ではなぜ赤べこが首振りをするのか?という理由は定かではありません。

ただ、首を振っている姿が「ウンウン」とうなずいているようにも見えるので、励ましてくれているような気持ちにもなりますよね。

赤べこの由来をふりかえると、大地震や天然痘が流行した時もご利益をもたらせてくれましたし、大変な状況に陥っても「大丈夫だよ」と安心させてくれる意味が込められているのかもしれませんね。

現在、世界中でコロナウィルスの恐怖が蔓延していますが、疫病除けにもご利益がある赤べこの存在を知ってもらい、少しでも気持ちを和らげることができたら嬉しいですね。

なお、ありがたいことに、福島県にある土津神社の下記のリンクから赤べこの護符の画像がダウンロードできますので、お守りがわりにしてみてはいかがでしょうか。

いかがでしたでしょうか。

今後、コロナウィルスが終息し思いっきり旅行ができるようになった際は、赤べこの発祥の地でもある会津の柳津町に足を運んでみるのもいいかもしれませんね。

 

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