麒麟がくる

佐々成政と前田利家は仲が悪かった?末森城の戦いから関係性を解説!

2020年4月14日

織田信長に長年家臣として仕えていたという佐々成政と前田利家。

二人は同じ仲間としてさぞや仲が良かっただろうと、と思いきや実はそうではなく、後に「末森城の戦い」で争うことになります。

この記事では、共に織田信長に仕えながらも最後は戦うことになった佐々成政と前田利家について解説しています。

 

織田信長の家臣、佐々成政と前田利家とはどんな人物か解説!

まずは織田信長がまだ頭角を現す前から仕えていたという、佐々成政と前田利家について簡単にご紹介していきましょう。

長年織田信長に仕えた佐々成政と前田利家とはどんな人物か簡単に解説

佐々成政は1536年、前田利家は1539年に生まれたとされ、二人とも1534年に生まれた織田信長とはわりと年齢の近い弟分のような存在でした。

特に前田利家は派手な格好をして時には化粧もしていたと言われ、そのことから「かぶき者」という異名があり、「うつけ者」と言われた信長から特に可愛がられたようです。

その一方、武勇に優れ槍の使い手であったことから「槍の又左」とも呼ばれていました。
※元服後は「前田又左衛門利家」と名乗っていた為。

一方の佐々成政も、大将の護衛を目的とする武芸に秀でたエリートの「馬廻」を務め、若い頃から武功をあげていました。

二人とも若い頃から織田信長に仕え、他に抜きん出た武芸の才能で織田信長に重用されていたわけです。

 

織田信長の精鋭部隊の黒母衣衆・赤母衣衆として活躍した佐々成政と前田利家

佐々成政は、織田信長が美濃の斎藤家を倒す為の戦いで武功を上げるなど、数々の活躍を見せます。

一方の前田利家も、まだ織田信長が尾張の国の身内同士で争っていた時代から武功を重ねていました。

やがて織田信長は、馬廻から特に優秀なエリートを選出した「黒母衣衆くろほろしゅう」と「赤母衣衆あかほろしゅう」という精鋭部隊を作ります。

そしてその「黒母衣衆」の筆頭に佐々成政を、「赤母衣衆」の筆頭に前田利家を選出しました。

このように、佐々成政と前田利家はとりわけ武芸に秀でたエリートとして織田信長に仕えたわけなんですね。

 

 

佐々成政と前田利家は仲が悪かった?二人が戦った「末森城の戦い」を解説!

共に織田信長に仕え、武功を上げ出世していった佐々成政と前田利家ですが、「本能寺の変」で織田信長が倒れると二人は全く異なる道を歩み、やがて「末森城の戦い」と呼ばれる争いになります。

「本能寺の変」の後、柴田勝家についた佐々成政と豊臣秀吉(羽柴秀吉)についた前田利家

織田信長のもとで数々の武功を重ねた佐々成政と前田利家は、筆頭家老であった柴田勝家のもとで北陸方面の攻略に関わり、この二人に不破光治を加えた三人は「府中三人衆」と呼ばれました。

明智光秀による「本能寺の変」で織田信長が倒れた時、佐々成政と前田利家の二人は柴田勝家のもとで上杉景勝軍の魚津城を攻略したばかりでした。

知らせを受けて柴田勝家とともに帰還しているその間、豊臣秀吉が山崎の戦いで明智光秀を討ち取っており、それによって織田信長の亡き後は豊臣秀吉が主導権を握るようになったのです。

織田信長の後継人事をめぐる「清州きよす会議」で柴田勝家と豊臣秀吉が対立すると、二人の対決は避けられなくなり「賤ヶ岳しずがたけの戦い」で雌雄を決することになります。

この「賤ヶ岳の戦い」で、佐々成政は上杉景勝が攻め込んでくるのを抑える為に参戦していませんが、代わりに叔父を送って柴田勝家側に味方しました。

一方の前田利家は、およそ5000人と言われる兵を率いて柴田勝家軍につきますが、なんと途中で撤退してしまいます。

これにより豊臣秀吉の勝利は決定づけられ、敗れた柴田勝家は妻であり織田信長の妹のお市の方とともに自害してしまいます。

後に前田利家は豊臣秀吉の重臣となって厚い待遇を受けることからも、この時すでに前田利家は豊臣秀吉と通じていたと言われています。

なお、柴田勝家側についた佐々成政は、娘を人質に差し出すことで豊臣秀吉に降伏しています。

「本能寺の変」から「賤ヶ岳の戦い」の一連の流れから、柴田勝家に味方した佐々成政と裏切って豊臣秀吉についた前田利家は、ここで大きく異なる道を歩むことになったわけです。

 

二人が戦った「末森城の戦い」についての経緯を解説

織田信長の筆頭家老であった柴田勝家を破り勢力を拡大した豊臣秀吉は、織田信長の次男の信雄も居城の安土城から退去させるなど、織田家を飲み込む姿勢をあらわにします。

すると豊臣秀吉に対して敵意を抱くようになった信雄は、徳川家康を頼って豊臣秀吉と対決することにします。

この豊臣秀吉と織田信雄・徳川家康の戦いは「小牧・長久手の戦い」と呼ばれ、この戦火は日本の各地に飛び火しました。

佐々成政は、仕えていた柴田勝家を倒し、さらには織田信長の亡き後の織田家をないがしろにする豊臣秀吉に対して反感を抱いていました。

こうした思いから、佐々成政は徳川家康方につき、北陸方面の豊臣秀吉方である前田利家を攻撃することになったわけです。

この佐々成政と前田利家の戦いは「末森城の戦い」と呼ばれるように、現在の石川県にあった末森城が舞台となりました。

これまでの経緯を考えると、佐々成政としては柴田勝家を裏切り、織田家を乗っ取ったともとれる豊臣秀吉についた前田利家のことが許せなかったのではないでしょうか。

実際はどうであったかはわかりませんが、「忠義を尽くす佐々成政と世渡り上手な前田利家」という関係性が見える気がしますね。

 

「末森城の戦い」の戦況や、城主・奥村永福(奥村助右衛門)の妻の逸話を紹介

佐々成政は能登と加賀の前田利家の勢力の分断を図ろうと、その周辺の要地である末森城を攻略しようと考えました。

この末森城は小高い山の上にあり、この城を奪えば金沢一帯を一望することができ、前田利家の動きを抑えることが出来るわけです。

1584年9月、佐々成政はこの末森城に攻撃をしかけると、またたく間に二の丸、三の丸を攻略し、落城寸前まで追い詰めます。

この時、城内には城主の奥村永福ながとみの他にはわずかな兵しかいませんでしたが、奥村永福の妻は自ら武器を持って城内を巡り、兵を叱咤激励したという逸話があります。

佐々成政はあと一歩のところまで攻め込みますが、一旦戦いを止めて翌日に持ち越すことにします。

すると、末森城が襲われていると聞いた前田利家は30キロ離れた金沢城から駆けつけ、その日の夜には末森城に到着し、夜明けとともに佐々成政軍に奇襲をかけました。

これにより、不意をつかれた佐々成政の軍勢は崩れ、形成は逆転して退却を余儀なくされてしまいました。

この戦いで敗れた佐々成政でしたが、その後も北陸の地で前田利家と対峙します。

しかし、小牧・長久手の戦いで豊臣秀吉が勝利すると、その豊臣秀吉が徳川家康方についた諸将の討伐を始め、佐々成政もこれに屈服してしまいました。

佐々成政と前田利家のが戦った「末森城の戦い」やその後の二人の関係は、前田利家に軍配が上がったわけです。

 

 

大河ドラマ「麒麟がくる」で佐々成政と前田利家の活躍は?

さて、大河ドラマ「麒麟がくる」では、染谷将太演じる織田信長のもとで佐々成政と前田利家も登場するようです。

織田信長がまだ頭角を現す前から家臣として活躍した二人は、信長が存命のうちは良きライバルでもあったわけです。

主人公の明智光秀とはあまり接点がなかったようなので、「麒麟がくる」ではあまり登場しないかもしれません。

ただ、織田信長の躍進を支えたこの二人の存在はとても大きく、より深く「麒麟がくる」を楽しむ為にも二人の存在を知っておくといいかもしれませんね。

 

さて、このブログでは他にも大河ドラマ「麒麟がくる」の時代背景を取り上げた記事を掲載しています。

登場人物の関係性など、ドラマでは描ききれなかった裏側についても書いていますので、さらに深く楽しみたいと思った人はこちらも併せて読んでもらえると嬉しいですね。

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