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大蛇丸がイタチに封印されたシーンは日本神話が元ネタ?草薙の剣や十拳剣の能力や関係についても

2020年6月5日

NARUTO(ナルト)に登場する大蛇丸は、サスケとイタチが戦っている時に現れますが、すぐにイタチの須佐能乎によって封印されてしまいます。

実はこのシーンは日本神話が元ネタになっており、大蛇丸が探していた草薙の剣・十拳剣も関係があります。

この記事では元ネタになっている日本神話との関係性を解説しています。

 

NARUTO(ナルト)の大蛇丸がイタチに封印されたシーンと元ネタの日本神話を解説!

NARUTO(ナルト)の作中で大蛇丸がイタチによって封印されるシーンがありますが、実はそのシーンは日本神話が元ネタとなっています。

アニメでどんなシーンだったのか振り返りつつ、元ネタとなる日本神話を解説していきます。

アニメNARUTO(ナルト)疾風伝358話で大蛇丸はイタチに封印されたシーンを紹介

アニメNARUTO(ナルト)疾風伝の358話で、イタチとサスケが対峙して戦っていましたが、イタチの前にサスケはチャクラを使い果たしてしまいます。

するとサスケの身体を乗っ取っていた大蛇丸が、巨大で首が8つある蛇の怪物を呼び出すヤマタの術を使って現れました。

対するイタチは須佐能乎スサノオを使い、手にしていた草薙の剣のひとつ十拳剣とつかのつるぎを大蛇丸に突き刺し、そのまま封印したのでした。

 

大蛇丸のヤマタの術vsイタチの須佐能乎スサノオのシーンの元ネタとなる日本神話を解説

この戦いは、大蛇丸のヤマタの術で現れた首が8つある巨大な蛇と、イタチが出した須佐能乎が闘うシーンとして印象的です。

それではこの二人の戦闘シーンの元ネタになっている日本神話を簡単に解説していきます。

日本神話では天照大御神アマテラスオオミカミ月読命ツクヨミノミコトといった貴い神の弟で、須佐之男命スサノオノミコトという勇猛な神様がいます。

須佐之男命は地上の世界に降り立つと、泣いている老夫婦とその娘のクシナダヒメに出会いました。

なぜ泣いているのか尋ねると、「毎年同じ時期に首と尾が8つあるヤマタノオロチという怪物がやって来て一人ずつ娘を食べてしまいました。まもなくこのクシナダヒメも食べられるてしまうので、悲しんで泣いる」ということでした。

それを聞いた須佐之男命は、そのヤマタノオロチを退治する為に大きな樽に入れた酒を8つ用意します。

そしてヤマタノオロチがやってきて、その酒を飲んで酔っ払って寝てしまったスキに持っていた十拳剣で首を斬り落としていったのです。

そして最後の首を斬ると、そこからとても神々しい剣が現れます。その剣こそが三種の神器のひとつ「草薙剣」だったのです。

こうしてヤマタノオロチを退治した須佐之男命は、助けたクシナダヒメを妻に迎え平和に暮らしたのでした。

まさしく大蛇丸とイタチの戦いのシーンと同じですよね。

 

 

大蛇丸が探していた草薙の剣やイタチの十拳剣と日本神話の関係について解説!

NARUTO(ナルト)ではいくつか「草薙の剣」が登場しますが、大蛇丸はそのひとつである「十拳剣」を探していました。

この「草薙の剣」「十拳剣」とは何なのか?またこれらの剣と日本神話との関係について解説します。

NARUTO(ナルト)に登場する草薙の剣や十拳剣(酒刈太刀)とは?

まずはNARUTO(ナルト)の作中で登場するいくつかの「草薙の剣」を紹介します。

  • 大蛇丸が三代目火影と戦った時に使用した「草薙の剣」
  • 大蛇丸とイタチが戦った時に、イタチの須佐能乎が持っていた「草薙の剣」「十拳剣:別名・酒刈太刀」
  • サスケが持つ「草薙の剣」※BORUTOでも所持

NARUTO(ナルト)において「草薙の剣」とは、刀の種類のひとつとして捉えられているようです。

その「草薙の剣」のひとつである「十拳剣:別名・酒刈太刀」を大蛇丸は探していたわけです。

この「十拳剣:別名・酒刈太刀」は、突き刺した者を幻術世界に封じ込めてしまいます。剣そのものが封印術を帯びた「草薙の剣」の一振りです。

 

イタチが大蛇丸封じ込めた草薙の剣のひとつ十拳剣(酒刈太刀)と日本神話の関係性を解説

ご紹介した日本神話の須佐之男命がヤマタノオロチを退治した物語で、須佐之男命が持っていた剣こそ正に「十拳剣」でした。

そしてヤマタノオロチを対峙する方法は「酒を飲ませて眠らせる」というもので、まさしく「十拳剣」はで首を斬る(る)太刀であったわけです。

イタチの須佐能乎がヤマタの術を使った大蛇丸を封じ込めた「十拳剣」が別名「酒刈太刀」と呼ばれるのも、まさしく日本神話の内容に由来しているのです。

なお、日本神話での「十拳剣」とは「拳10個分ほどの長さの剣」のことを意味し、須佐之男命がヤマタノオロチを退治した剣は別名「天羽々斬剣」あめのはばきりのつるぎといいます。

ちなみにイタチの須佐能乎が盾にしていた「八咫鏡やたのかがみ」は、ヤマタノオロチを退治した時に現れた「草薙剣」とともに日本神話における「三種の神器」のひとつです。

なお「三種の神器」とは、「八咫鏡」「八尺瓊勾玉やさかにのまがたま」「草薙剣」のことを指します。

 

大蛇丸がイタチに封印されたシーンや草薙の剣・十拳剣と日本神話の関係性のまとめ

  • 大蛇丸がイタチに封印されたシーンは、日本神話の須佐之男命がヤマタノオロチを退治した物語が元ネタ。
  • イタチの須佐能乎が持つ「十拳剣」は、まさしく日本神話の須佐之男命が持っていた「十拳剣」と同じ。
  • 「十拳剣」が別名「酒刈太刀」と呼ばれるのは、須佐之男命のヤマタノオロチ退治の神話に由来している。




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