大河ドラマ「麒麟がくる」で岡村隆史演じる菊丸は、三河の農民として登場していましたが、ただの農民とは思えないような行動で「一体何者なんだ?」と思っている人も多いでしょう。
今の段階では菊丸の正体は明らかになっていませんが、おそらく「服部半蔵(はっとりはんぞう)」ではないかと考えられます。
なぜ菊丸が「服部半蔵」だと考えられるのかその理由を解説しています。
「麒麟がくる」の岡村隆史演じる菊丸の正体は伊賀忍者の服部半蔵?その理由を解説!
【キャストビジュアル公開】
菊丸(きくまる)
岡村隆史#麒麟がくる pic.twitter.com/vOPYPsdKkT— 【公式】大河ドラマ「麒麟がくる」毎週日曜放送 (@nhk_kirin) December 18, 2019
服部半蔵は徳川家康の祖父・松平清康に仕えた忍者
「服部半蔵」というのは個人の名前ではなく、「初代・服部半蔵」「二代目・服部半蔵」というように歌舞伎役者の通称のようなもので、初代は「服部半蔵保長(やすなが)」という人物です。
この初代・服部半蔵保長は、徳川家康の祖父・松平清康に仕えた伊賀出身の忍者です。
三河は松平清康の時代に勢力を拡大しますが、松平清康が家臣に暗殺されると急速に衰退してしまいました。
松平家衰退の頃の服部半蔵の動向は不明であるだけに、実は「麒麟がくる」の菊丸のような隠密活動をしていたのでは?という想像もできますよね。
菊丸(岡村隆史)の正体が服部半蔵だと思える理由1:第4話での菊丸(岡村隆史)の表情
「麒麟がくる」第4話「尾張潜入指令」で、明智光秀と菊丸が織田信秀のもとに向かい、そこで人質になっている竹千代(のちの徳川家康)と出会うシーンがあります。
そのシーンでの菊丸の表情が映し出されるのですが、その表情が竹千代の辛い境遇に思いをはせているようにもみえますね。
松平家に仕える忍者の服部半蔵なら、将来の松平家の当主になる大事な竹千代のことが心配になるはずです。
きっと「竹千代様、今は辛いでしょうがきっと救いだしてみせますぞ!」という思いが菊丸の表情に出ていたのではないでしょうか。
菊丸(岡村隆史)の正体が服部半蔵だと思える理由2:第9話での菊丸(岡村隆史)の行動
「麒麟がくる」第9話「信長の失敗」で、徳川家康の父・松平広忠が何者かに殺害されてしまいますが、その場になぜか居合わせた菊丸は、松平広忠の脇差を持って三河のへ向かいました。
菊丸は、松平広忠の元妻であり徳川家康の母の於大の方とその兄・水野信元にその脇差を渡し、その時の状況を報告しました。
この菊丸の行動からも、明らかに忍者であることが見て取れますし、さらに於大の方から「そなたが頼りなのじゃ。竹千代を頼んだぞ」と頼られていることからも、服部半蔵とみて間違いないでしょう。
ところで、なぜ竹千代は織田家の人質になっていたのか気になる人も多いと思います。
なぜ竹千代が織田家の人質になっていたのか?その理由について下記の記事で解説していますので、こちらも併せて読んでみて下さい。
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竹千代(徳川家康)はなぜ織田や今川の人質になったのか解説!人質交換後についても
大河ドラマ「麒麟がくる」で、織田信秀と今川義元との間で人質となっている竹千代(のちの徳川家康)が登場していますね。 「なぜ竹千代は織田家や今川家の人質になっているのだろう?」と思った人もいるのではない ...
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服部半蔵とは何者なのか:徳川家康との関係やエピソードを解説!
さて、大河ドラマ「麒麟がくる」で岡村隆史演じる菊丸の正体は「服部半蔵」だとお伝えしましたが、その「服部半蔵」とはいったい何者なのか簡単にご紹介します。
服部半蔵とは何者なのか
上記でもお伝えしたように、初代「服部半蔵」から徳川家の前身の松平家から仕えている伊賀出身の忍者です。
「服部半蔵」の名前は代々受け継がれていたもので、一般的に「服部半蔵」といえば徳川家康に仕えた、二代目「服部半蔵正成」のことを指します。
ただ、この二代目「服部半蔵正成」は徳川家康と同世代の人物である為、岡村隆史演じる菊丸は初代「服部半蔵保長」である可能性が高いですね。
服部半蔵と徳川家康との関係やエピソード
ここでは二代目「服部半蔵正成」についてのことになりますが、織田信長・徳川家康の連合軍と朝倉義景・浅井長政連合軍が戦った姉川の戦いや、織田信長・徳川家康連合軍と武田信玄が戦った三方ヶ原の戦いで活躍し、徳川家康から大きな信頼を得ることになります。
特に徳川家康と服部半蔵にまつわるエピソードで有名なのは「伊賀越え」と呼ばれるもので、明智光秀が織田信長を追い詰めた「本能寺の変」と大きな関わりがあります。
「本能寺の変」が起こった時、徳川家康は織田信長に招かれて少数のお供を連れて京都へ出向いていました。
京都の街全体が大混乱に陥っているなか、わずかな家臣しか連れていなかった徳川家康は、その場から非難するために伊賀山を越えて三河まで戻ることにします。
道中は落ち武者狩りなどで危険を極めましたが、この時服部半蔵の活躍もありその場をうまく切り抜け、徳川家康は無事に三河へ戻ることができたのです。
その後も徳川家康のもとで数々の戦功をあげ、家康が江戸へ移ってからも信頼は厚かったようです。
なお、「東京メトロ半蔵門線」の名前の由来は、江戸城(現在の皇居)の服部半蔵の屋敷が近くにあったことから名付けられた「半蔵門」からきています。
いかがでしたでしょうか。
まだ菊丸が服部半蔵であると確定したわけではありませんが、今後竹千代が成長し徳川家康となった時、はたして岡村隆史演じる菊丸はどのような活躍をするのか楽しみですね。
さて、このブログでは他にも大河ドラマ「麒麟がくる」の時代背景を取り上げた記事を掲載しています。
登場人物の関係性など、ドラマでは描ききれなかった裏側についても書いていますので、さらに深く楽しみたいと思った人はこちらも併せて読んでもらえると嬉しいですね。
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