イザナギ・イザナミ

古事記のイザナギ・イザナミの日本神話がひどい?あらすじ・ストーリーを簡単に解説!

2020年1月1日

高度経済成長の時の日本の好景気「イザナギ景気」や、2000年代初頭の好景気「イザナミ景気」のように使われたり、漫画やゲームのキャラクターとしても名前が使われるイザナギ・イザナミ。

このイザナギとイザナミは、日本最古の歴史書『古事記』に記されている日本神話に登場する夫婦の神様で、日本を生み出した創造神です。

ですが、『古事記』で描かれているイザナギ・イザナミ夫婦の神話の内容はひどいものがあります。

この記事では、そんなイザナギ・イザナミ夫婦のひどい日本神話のあらすじ・ストーリーを簡単に解説しています。

 

『古事記』の日本神話に記されているイザナギ・イザナミとはどんな神様なのか?

まずは『古事記』に登場するイザナギ・イザナミとはどんな神様なのか、簡単に解説していきます。

 

創世記の神様「神世七代(かみよのななよ)」

日本最古の歴史書『古事記』によれば、世界が混沌としていた時に、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)という性別のない独神(ひとりがみ)が誕生しました。

その後、続々と独神が誕生しますが、特に早い時期に誕生した神々を「別天神(ことあまつかみ)」と呼び、中でも特に尊い3柱を「造化三神(ぞうかさんしん)」と呼びます。

さらに2柱の独神が誕生したのち、男女の夫婦の神々が誕生しました。
その最後の夫婦の神がイザナギ(男神)・イザナミ(女神)で、この2柱の独神と5組の夫婦の神を「神代七代(かみよのななよ)」と呼びます。

この時はまだ日本の国土も無い状態で、これまでに誕生した神々の総意によって、イザナギとイザナミが日本を創造することになったのです。

ポイント

『古事記』の漢字表記
イザナギ・・・伊邪那岐神
イザナミ・・・伊邪那美神

『日本書紀』の漢字表記
イザナギ・・・伊弉諾尊
イザナミ・・・伊弉冉尊

※『日本書紀』が日本の正式な歴史書とされている為、神社の御祭神として名前が書かれる場合は『日本書紀』の漢字表記が多いです。

 

子供は日本の重要な神様

イザナギとイザナミは、日本の国土を創造しただけではなく、そこに住む神々も生み出しました。
2柱で生んだ神は17柱で、海の神や山の神など重要な神様を生んでいます。

ただ、天皇の先祖の神様とされ、日本の最高神とも言われる天照大御神などは、イザナギが単体で生んだ神様です。
このことについては後ほど解説します。

 

 

イザナギ・イザナミのひどい内容の日本神話のあらすじ・ストーリーを簡単に解説!

それでは『古事記』に記されているイザナギ・イザナミのひどい内容の日本神話について、あらすじやストーリーを紹介しながら解説していきます。

ひどい日本神話「国生み」のあらすじ・ストーリー

イザナギ・イザナミは、天上世界の神々の命令により日本を作り出すことになりました。

まずはその国土となる島を生み出すことにしますが、最初に生まれたのは手足の無い不具の子「ヒルコ」でした。
夫婦は悲しみながらも、なんと「ヒルコ」を流して遺棄してしまいます。
かもこの「ヒルコ」は自分達の子供として認めなかったのです。

この「国生み」の神話の詳細は下記の記事にまとめています。

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ひどい日本神話「神産み」のあらすじ・ストーリー

日本の国土となる島を生み終えたイザナギ・イザナミは、今度はそこに住む神々を産むことにします。

ここでは順調に神々を生んでいきますが、最後に大変な悲劇が待っていました。
火の神「カグツチ」を産む時にヤケドを負ってしまい、それがもとでイザナミは死んでしまったのです。
イザナミを死に追いやった「カグツチ」に対して、イザナギは激しい怒りを抑えきれず、なんと自分の子供を斬り殺してしまったのです。

この「神産み」神話の詳細は下記の記事をご覧下さい。

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ひどい日本神話「黄泉の国」のあらすじ・ストーリー

死んでしまったイザナミは「黄泉の国」へと行ってしまい、残されたイザナギは寂しさに耐えきれず、後を追いかけて「黄泉の国」へ向かいます。

イザナギとイザナミは「黄泉の国」の御殿の扉越しに再開し、一緒に帰ろうとイザナギは言います。
しかし、イザナミはすでに「黄泉の国」の住人になってしまったので、この世界の神に相談してくるので、戻って来るまで決して見ないで待っていてほしいと言いました。

ところが、いくら待ってもイザナミが帰ってこないので、イザナギは約束を破って御殿の中に入って行ってしまいます。
すると、そこには腐敗したイザナミの姿があり、驚いたイザナギは逃げ出してしまいました。

約束を破られ、醜い姿を見られたイザナミは激怒して、逃げるイザナギを追いかけまわします。
それでもなんとか逃げ切ったイザナギは、「黄泉の国」と現実世界の境界を岩で塞ぎ、永遠の別れ言葉をイザナミに告げます。

その言葉にさらに激怒したイザナミは、「あなたの国の人間を毎日1000人殺してやる」と言うと、それに言い返すように「それならば私は毎日1500人生み出そう」と、最後は激しい罵り合いの口喧嘩をして永遠の別れを迎えました。

この「黄泉の国」の激しい逃走劇の詳細は下記の記事でどうぞ。

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ひどい日本神話「天照大御神(アマテラスオオミカミ)の誕生」のあらすじ・ストーリー

なんとか「黄泉の国」から帰ってきたイザナギは、「なんて恐ろしくて穢れた場所に行ってしまったのだ!禊をして身を清めよう!」と、そそくさと禊を始めます。

その禊の最中に多くの神々が誕生していきます。
そして、最後に顔をすすいでいると、左目から天照大御神(アマテラスオオミカミ:以後アマテラス)が誕生し、右目からは月読命(ツクヨミノミコト:以後ツクヨミ)が、そして鼻からは須佐之男命(スサノオノミコト:以後スサノオ)が誕生します。

イザナギはこの3柱を特に貴い神「三貴子」として、アマテラスは天上世界・高天原(たかまがはら)を、ツクヨミは夜の世界・夜之食国(よるのおすくに)を、スサノオは海原を治めるように命じました。

この部分は特にひどい内容ではありませんが、ある意味ツクヨミに対しての扱いがひどいです。
というのも、その後『古事記』ではアマテラスとスサノオの神話へと続き、この2柱はその後も『古事記』の中で登場しますが、ツクヨミに関しては一切記述がありません。
「三貴子」と呼ばれながらも、まったく存在感のないツクヨミ。。

イザナギがアマテラスを生んだ禊の神話の詳細は、下記の記事を参考にしてみて下さい。

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クズなイザナギ・ヤンデレなイザナミだけじゃない!?他にもあるひどい日本神話を紹介!

今回ご紹介した『古事記』に記されているイザナギ・イザナミの神話のあらすじを振り返ると、けっこうひどい内容ですよね。

日本の創造神と言われたら、完全無欠の立派な存在かと思いきや、むしろ人間以上に感情的で、首をかしげるような言動をしてばかりです。
怒りに任せて、生まれたばかりの自分の子供を斬り殺してしまうクズなイザナギと、逃げるイザナギを軍勢まで派遣して追いかけるヤンデレのイザナミ。

ただ、これはイザナギ・イザナミだけに限ったことではなく、日本神話に登場する神様は、そのほとんどがとても立派とは思えないような存在です。
例えばイザナギの子であるスサノオは、凶暴で恐ろしい行動ばかりしていますし、アマテラスもそのスサノオの行動に嫌気が差して引きこもってしまうなど、人間と同じように負の部分を抱えています。

このように日本の神様は完全無欠の絶対神ではありません。
だからこそ自分たちに近い存在として親しみを感じるのかもしれません。

ここでは紹介しきれませんが、日本神話に登場する神様はバラエティ豊かで、知れば知るほど面白い存在です。
また、どんな神様なのか知っていると、神社の参拝もより味わい深くなると思います。

また、『古事記』の神話についての大まかなあらすじや面白いエピソードを下記の記事でまとめましたので、触りの部分だけも簡単に知りたいと思った人はぜひ読んでみて下さい。

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