ナルト 古事記・日本書紀

NARUTO(ナルト)のサスケ・イタチの忍術天照(アマテラス)の能力や意味を日本神話から解説!

2020年5月31日

NARUTO(ナルト)には数多くの忍術が登場しますが、中には日本最古の歴史書『古事記』に書かれている神話が元ネタになっている術もたくさんあります。

この記事では、そんな『古事記』の神話と関係のある忍術について関係姓を解説しています。

 

NARUTO(ナルト)のサスケ・イタチの忍術「天照(アマテラス)」の能力・効果や防ぎ方を解説!

まずはNARUTO(ナルト)に登場するうちはサスケ・イタチが使う「天照(アマテラス)」がどんな術なのかおさらいしておきましょう。

「天照(アマテラス)」とはどんな忍術なのか能力・効果や防ぎ方を解説

「天照」の能力・効果

「天照」は万華鏡写輪眼を開眼した者だけが使うことができる瞳術です。

ナルトの作中では、うちはイタチ・うちはサスケの兄弟が使用していました。

「天照」は、術者の目のピントを合わせた物体に高温の黒い炎を発火させ、その対象物がたとえ炎であろうと消滅するまで燃やし尽くす術です。

「月読」など他の瞳術とは異なり目を合わせる必要がなく、対象が視界に入りさえすれば発火させることが可能です。

なお、黒炎はいったん燃え移ると消滅するまで消えることはありませんが、イタチは目を閉じることで鎮火することができます。

 

「天照」の弱点・防ぎ方

「天照」を発動させるには大量のチャクラを必要とし、それは同じく万華鏡写輪眼瞳術「月読」以上といわれています。

さらに発動時には目から出血を伴う程の負担がかかり、回数を重ねると対象物にピントを合わせることが困難になり失明のリスクも高まります。

このように「天照」は負担が大きい為、一度発動すると再びすぐに発動できません。

サスケはこの弱点をついて、イタチの「天照」を変わり身にかけさせてイタチを消耗させるという防ぎ方をしました。

 

「天照(アマテラス)」がNARUTO(ナルト)のアニメで発動したシーン

瞳術「天照」がアニメのナルトで初めて登場したのは、第一部の85話で自来也の蝦蟇口縛りから脱出するためにイタチが使用しました。

ただ、このシーンでは「天照」の術名は明かされていません。

ハッキリと「天照」の術名を明かしたのは、第二部「疾風伝」の357話でイタチとサスケが対峙したシーンです。

お互いに「火遁・豪火球」を出し合い、イタチが「天照」を発動させてサスケの放つ炎ごと焼き尽くしたのです。

 

 

古事記や日本書紀の日本神話に登場する元ネタの「アマテラス」の意味を解説!

アマテラス=天照大御神アマテラスオオミカミ:日本の最高位の女神

うちはイタチ・サスケが使う瞳術「天照(アマテラス)」とは、日本最古の歴史書『古事記』に登場する女神・天照大御神が元ネタです。

天照大御神は「日の神様」として伊勢の神宮に祀られる日本最高位の神様です。

『古事記』の神話では、天照大御神の子孫が初代・神武天皇となり、その血筋が現在の天皇陛下まで続いています。

つまり、天照大御神は天皇家のご先祖様にあたる神様ということになるわけですね。

天照大御神と天皇陛下との関係については下記の記事でもご紹介していますので、参考までに読んでもらえると嬉しいです。

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天照大御神と他の神様との関係

天照大御神は、日本の国土とそこに住む神々を生み出した創造神の伊耶那岐神イザナギノカミ(男神)から生まれた神様で、同じく伊耶那岐神から生まれた月読命ツクヨミノミコト須佐之男命スサノオノミコトの姉にあたります。

伊耶那岐神は伊耶那美神イザナミノカミと夫婦の関係でしたが、ケンカ別れした後にけがれを払うためみそぎをし始めました。

そうして禊をしている時、左目を洗った時に生まれた神様こそが天照大御神で、続いて右目を洗った時に生まれたのが月読命、最後に鼻を洗った時に生まれたのが須佐之男命だったのです。

この時に生まれた天照大御神・月読命・須佐之男命は特に貴い神様で「三貴子」と呼ばれます。

このように、うちはイタチ・サスケが使う「アマテラス」「ツクヨミ」「スサノオ」や「イザナギ」「イザナミ」は、日本神話では家族ともいえる神様のことなんですね。

また、天照大御神が伊耶那岐神の左目から生まれたことが由来して、これらの術を使うためには「万華鏡写輪眼」という特別な瞳の力が必要だということがわかります。

ちなみに天照大御神の誕生にまつわる神話については下記に記事で紹介していますので、興味のある人はぜひ読んでみて下さい。

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天照大御神の代表的な日本神話を紹介

天照大御神は高天原たかまがはらという天上世界を治めていましたが、弟の須佐之男命が暴れまわり悪さばかりしていました。

そのことに心を痛めた天照大御神は天之岩戸という岩の洞窟に引きこもってしまいます。

すると「日の神」である天照大御神が隠れてしまったことで、世界は暗闇に包まれてしまったのです。

困った神々は、天之岩戸の前でドンチャン騒ぎの祭りをして天照大御神の気を引き、顔を出したところを連れ出しました。

「日の神」天照大御神が戻ると明るさを取り戻し、元通りの平和な世界へと戻ったのでした。

ちなみにこの神話は「天之岩戸」と呼ばれ、ボカロ「神のまにまに」の元ネタにもなっています。

そのことについて下記の記事で紹介していますので、この「天之岩戸」神話をもっと知りたい人は参考にしてみて下さい。

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NARUTO(ナルト)のイタチ・サスケの忍術「天照(アマテラス)」と日本神話の関係のまとめ

  • 瞳術「天照」は『古事記』の日本神話に登場する女神・「天照大御神」アマテラスオオミカミが元ネタ。
  • 日本神話の「天照大御神」は伊耶那岐神イザナギノカミの子供で、月読命ツクヨミノミコト須佐之男命スサノオノミコトの姉に当たる。
  • 天照大御神は伊耶岐神の左目から生まれた→「天照」を発動するには「万華鏡写輪眼」という強力な瞳の力が必要




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