千と千尋の神隠し

【千と千尋の神隠し】ハクの正体と本名は?モデルとなった神様についても

2020年12月22日

『千と千尋の神隠し』で異世界に迷い込んだ千尋を助けてくれたハクは、登場キャラクターのなかでも圧倒的な人気を誇っていますよね。

さて、ハクは自分の名前が思い出せず、湯婆婆のもとに弟子入りしてヤバい仕事もさせられるなど、ミステリアスな一面を持っています。

この記事では、そんなミステリアスなハクの正体について掘り下げてみました。

また、ハクの本名にまつわるモデルについてもご紹介していますので、ハクのことについてもっと知りたいと思った人はぜひ読んでみて下さい。

 

『千と千尋の神隠し』ハクの正体と本名は?

それではさっそくハクが本名を思い出したシーンを振り返りながら、ハクの正体についてご紹介していきましょう。

ハクの本名はニギハヤミコハクヌシ

ハクは魔法が使えるようになる為に湯婆婆の弟子になっていましたが、湯婆婆にいいように使われていました。

そして湯婆婆に命じられて銭婆のところから「魔女の契約印」を盗み出すと、追っての式神の激しい攻撃にあって瀕死の重傷を負ってしまったのでした。

傷ついたハクをなんとか助けたいと思った千尋は、河の主からもらった「にが団子」を食べさせ、ハクの代わりに銭婆のもとへ行って「魔女の契約印」を盗んだことを謝りに行くことにしたのです。

 

銭婆のもとに訪れた千尋は「魔女の契約印」のことは許してもらうことができ、その後しばらく銭婆と話しをして過ごしているうちに、すっかり夜が更けてしまいました。

銭婆は一晩泊まっていくことを勧めましたが、ハクのことが心配で気が気でない千尋はすぐに帰ることにしました。

すると、ちょうど傷の癒えたハクが龍の姿で現れて千尋を迎えにきていたのです。

 

そしてハクの背中に乗って帰る途中、千尋はかつて川で溺れしまったところをハク助けてもらったことを思い出し、その川の名前が「琥珀こはく川」という名前だったことを思い出したのです。

ハクはその言葉を聞いて、ついに自分の名前を思い出し、本名は「ニギハヤミコハクヌシ」だと千尋に教えたのでした。

「千尋」が「千」という名前に変えられていたように、「ニギハヤミコハクヌシ」が「ハク」と変えられてしまっていたのですね。

 

ハクの正体は川の主の神様

ハクは千尋が昔の記憶を思い出したことで、自分の本名を思い出すことができました。

その本名の「ニギハヤミコハクヌシ」というのは「琥珀こはく川」の主ということを意味していると考えられますね。

 

以前、千尋は名のある川の主の神様を救い出したことがあり、その本来の姿はまるでハクが龍の姿になった時と同じような姿でした。

このことから考えると、川の主の神様は本来の姿は龍であると思われ、ハクの本来の姿もきっと龍なのではないでしょうか。

ハクが人の格好をしているのは仮の姿で、名前を取り戻してまた川の主の神様となれば、もう人の姿には戻れないのかもしれません。

だから、二人が最後に別れるて手を放そうとした時、それが永遠の別れであるかのように感じられるのではないでしょうか。

 

クの正体は、千尋が記憶を取り戻したことで「琥珀川の主の神様」であることがわかりましたが、しかしそのことでハクは本来の龍の姿に戻ることになってしまい、もう千尋とは会えないかもしれない。ラストの二人の別れのシーンはそういった切ない感情がつまった場面だと思いますね。

 

 

ハクのモデルとなった神様について解説

さて、ハクの本名は「ニギハヤミコハクヌシ」だとわかりましたが、千尋が「神様の名前みたい」と言っていたように、実は本当に神様の名前がモデルとなっています。

それでは続いてそのモデルとなる神様についてご紹介していきましょう。

ハクのモデルは「ニギハヤヒ」:漢字ではどう書くか

ハクの本名「ニギハヤコハクヌシ」のモデルになったのは、日本の神話に登場する「ニギハヤ」という神様の名前です。

1文字違いなので、おそらくこの神様の名前がモデルとなっていることは間違いないでしょう。

ちなみに漢字で書くと、「古事記」では「邇藝速日」と書き、「日本書紀」では「饒速日」と書かれています。

これをハクの本名にあてはめると「邇藝速美琥珀主」もしくは「饒速美琥珀主」となるかもしれませんね。

 

モデルの「ニギハヤヒ」とはどんな神様か解説

さて、ではモデルとなったニギハヤヒはどんな神様だったのか、日本最古の歴史書に書かれている「古事記」の神話からご紹介しましょう。

 

ギハヤヒは大和地方(現在の奈良県)の豪族のナガスネヒコが主と奉る神様で、初代・神武天皇が大和地方にやってきた際に登場します。

神武天皇は国を治めるのにふさわしい土地を求めて、九州から大和地方にやってきましたが、土着の豪族ナガスネヒコの抵抗にあってなかなか統治できませんでした。その後、再び軍を整えてナガスネヒコに打ち勝つと、ニギハヤヒがやってきて神武天皇に従うことを伝えたのでした。

「古事記」でニギハヤヒが登場するのはこの場面くらいで、同じく古代の歴史書「日本書紀」にもニギハヤヒは登場するのですが、そちらの記述ではナガスネヒコを殺して神武天皇に仕えるようになったとされています。

 

ずれにしてもニギハヤヒはもともと大和地方におり、初代神武天皇に仕えるようになった神様だったわけです。

名前こそ似ていますが、ハクのキャラクターと神話に登場するニギハヤヒのキャラクターはあまり関係がないように思えますね。

 

 

まとめ

  • 『千と千尋の神隠し』のハクの本名は「ニギハヤミコハクヌシ」で、正体は「琥珀川の主の神様」。
  • ハクのモデルとなったのは「古事記」や「日本書紀」の神話に登場する「ニギハヤヒ」。
  • モデルの「ニギハヤヒ」は初代・神武天皇に仕えた神様。

当ブログでは『千と千尋の神隠し』にまつわる記事をいくつか掲載しています。

興味のある方はこちらの記事もぜひ参考にしてみて下さい。

 




 


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