NARUTO(ナルト)には数多くの忍術が登場しますが、中には日本最古の歴史書『古事記』に書かれている神話が元ネタになっている術もたくさんあります。
この記事では、そのうちのひとつ「炎遁・加具土命(えんとん・カグツチ)」について日本神話との関係姓を解説しています。
目次
NARUTO(ナルト)の忍術「炎遁・加具土命(えんとん・カグツチ)」の能力・効果を解説!
「炎遁・加具土命(えんとん・カグツチ)」とはどんな忍術なのか能力・効果を解説
「炎遁・加具土命」の能力・効果
「炎遁・加具土命」は、「天照」同様に万華鏡写輪眼を開眼した者だけが使用できる瞳術です。
決して消えることのない不滅の業火「天照」を形態変化させ、鋭利な刃状に変化した黒炎は殺傷能力が大幅に上昇します。
また、形態変化を調整すれば黒炎を投擲武器のように遠方へ飛ばすことも可能で、非情に汎用性の高い術です。
しかもチャクラを消費するのは「天照」を発動した時だけで、「炎遁・加具土命」に必要なチャクラは少量で済みます。
なお、「天照」は一度着火したら対象物が消滅するまで消えることはありませんが、サスケは「加具土命」によって黒炎を消すことができるようになりました。
「炎遁・加具土命」の弱点
「炎遁・加具土命」は「天照」の黒炎を形態変化させる術で、単体で使用できるわけではありません。
その為、結局は「天照」を発動しなければならず、眼の負担は避けられないのです。
「炎遁・加具土命(えんとん・カグツチ)」がNARUTO(ナルト)のアニメで初めて発動したシーン
アニメでサスケが「炎遁・加具土命」を初めて使ったのは、「疾風伝」423話で雷影との戦いで窮地に陥った時に盾として発動した時のことです。
稲妻のような速さの雷影に対し、サスケは「天照」を発動させて応戦しますが、そのスピードに焦点を合わせることができず苦戦しました。
そして雷影が光速でサスケに迫った時、「炎遁・加具土命」で黒炎を刃のように形態変化させ、身を守る盾のようにして触れさせない戦術をとったのでした。
古事記の日本神話に登場する元ネタの「カグツチ」を解説!鬼滅の刃との関係も
カグツチ=火之迦具土神:伊耶那美神を死なせた子供
『古事記』の日本神話に記されている火之迦具土神は、その名の通り「火の神様」です。
日本の神々は、元をたどると創造神ともいえる伊耶那岐神と伊耶那美神の夫婦の神が生み出した神々に行き着きます。
伊耶那美神は日本の国土を創ったあと次々に神を生み出しますが、火の神・火之迦具土神を生む時、陰部に深刻な火傷を負ってしまいそれがもとで死んでしまいます。
愛する伊耶那美神を失った伊耶那岐神は、怒りのあまり子供である火之迦具土神を斬り殺してしまったのです。
この火之迦具土神の悲惨な神話については下記の記事で紹介していますので、「日本の神話ってこんな残酷なの?」と思った人は読んでみて下さい。
実は残酷で怖い日本の神話に驚くかもしれませんよ。
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火之迦具土神と他の神様との関係
ご紹介したように、『古事記』の日本の神話に書かれている火之迦具土神は伊耶那岐神と伊耶那美神の夫婦から生まれた「火の神様」です。
海の神や山の神なども同じように伊耶那岐神と伊耶那美神から生まれ、言わばこの世界の根源となる神様ばかりです。
さらに、伊耶那岐神は伊勢の神宮に祀られ日本の最高位の神様とされる天照大御神や、月読命・須佐之男命といった神様も生んでおり、火之迦具土神はこれらの神様の兄妹とも言えるわけです。
万華鏡写輪眼を開眼し「天照」や「月読」「須佐能乎」といった瞳術を使うサスケが「炎遁・加具土命」を使えたのもわかる気がしますね。
火之迦具土神は「鬼滅の刃」と深い関係がある神様
「火の神」火之迦具土神(カグツチ)は、実は「鬼滅の刃」とも関係があります。
というのも、「鬼滅の刃」の作品のタイトルの候補に「カグツチ」という言葉があったのです。
カグツチが「火の神」ということも「ヒノカミ神楽」となにか繋がりがあるとも考えられますよね。
そのことについては下記の記事でも紹介していますので、こちらもぜひ読んでみて下さい・
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このように火之迦具土神(カグツチ)との関係以外にも、「鬼滅の刃」と日本神話は様々なつながりがあります。
もっと深く知りたいと思った人は下記リンクからどうぞ。
↓鬼滅の刃と日本神話↓
NARUTO(ナルト)サスケの忍術「炎遁・加具土命(えんとん・カグツチ)」と日本神話の関係のまとめ
- サスケの「炎遁・加具土命」は、『古事記』の日本神話に登場する「火の神」火之迦具土神が元ネタ。
- 日本神話の火之迦具土神は、創造神・伊耶那美神を死に追いやった神。
- 火之迦具土神は天照大御神や月読命・須佐之男命と兄妹の関係にあたる神。
- 「天照」「月読」「須佐能乎」を使うサスケが「炎遁・加具土命」を使えたのも日本神話の神々の関係性による。
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