戦国時代

松井友閑とは何者?織田信長に仕え堺代官となった経歴や関係性について解説!

2020年7月7日

戦国時代というと、武士の戦働きによる活躍が注目されますよね。

特に織田信長は数々の合戦を行い、その戦略や戦術のほか活躍した武将のエピソードが度々語られます。

しかし、織田信長のもとで活躍していた家臣は武将だけでなく、実は外交交渉などを行う官僚のような文官の人材も豊富でした。

そうした織田信長を支えた戦国時代の官僚の一人に松井友閑まついゆうかんという人物がいます。

この記事では、あまり知られていない織田信長の懐刀・松井友閑とは何者なのか関係性をご紹介しています。

 

織田信長に仕え堺代官となった松井友閑とは何者?

臣従 足利家→織田家→豊臣家
出生地 京都郊外
生没年 不明

 

足利将軍家に仕えたのち織田信長のもとに仕える

松井友閑は祖父の代から足利将軍家に仕えるようになり、松井友閑も幕臣として12代将軍・足利義晴とその子の13代将軍・足利義輝に仕えていました。

ところが、永禄8年(1565年)に将軍・足利義輝が「永禄の変」で三好三人衆らによって暗殺されてしまった為、松井友閑は織田信長に仕えるようになりました。

ちなみに暗殺された足利義輝は「剣豪将軍」と呼ばれており、暗殺された「永禄の変」ではその剣豪と呼ばれるにふさわしい最期を遂げています。

そのエピソードについては下記の記事でご紹介していますので、興味のある方はこちらもどうぞ。

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松井友閑は戦国時代の官僚:織田信長の右筆ゆうひつとなり、のちに堺代官に就任

織田信長に仕えてからは右筆として様々な政務を行うようになります。

もともと「右筆」とは、武士に代わって文章を作成したり代筆するだけでしたが、次第に秘書役の事務次官のような存在となりました。

松井友閑はとりわけ外交交渉などに奔走し、上杉謙信への書状の発給や石山本願寺との和睦交渉、荒木村重や松永久秀らの謀反人への説得交渉など、信長と敵対関係にあった人物への対応を一身に背負っていました。

後年は奥州の伊達輝宗(伊達政宗の父)や九州の大友宗麟など、遠方へも足を伸ばして交渉に当たりました。

その後、天正3年(1575年)頃に、松井友閑は堺の代官に就任します。

堺は商業都市として発展しており、津田宗及や今井宗久、千利休など当時の名だたる商人が住んでいました。

松井友閑はこうした堺の商人との交流も深く、千利休に代表されるようにこれらの商人はこぞって茶の湯に通じており、松井友閑も茶の湯への造詣は深かったようです。

なお、松井友閑のように官僚として織田信長を支えた人物は他にもたくさんいて、織田家は武人だけではなく様々な人材の宝庫だったことがわかります。

そんな織田信長の官僚についてご紹介していますので、こちらも併せて読んでみて下さい。

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松井友閑と茶の湯を政治的に利用した織田信長の「御茶湯御政道おちゃのゆごせいどう」の関係性を解説!

織田信長のもとで数々の外交交渉を行い、堺の代官も務めた松井友閑は、織田信長が開催する茶会で茶頭を務めることも多く、信長に茶の湯の手ほどきをした人物とも言われています。

戦国時代は武士の間で茶の湯が流行し、名物とされる茶器ひとつで城が建つと言われるほど茶道具への情熱も高まりました。

こうした茶の湯の流行を巧みに政治的に利用したのが織田信長で、その流れを作ったのが松井友閑だったのかもしれません。

「御茶湯御政道」とは?

織田信長に代表されるように、当時は茶会を開き名物の茶器を披露するといった事が一種の武士のステータスでした。

織田信長は自ら名物を収集することで世間に認知させ、茶器をまるで宝のように価値を高めました。

こうすることで茶器を取引の材料として対外的な交渉に使ったり、家臣への褒美にするなど、いわば政治的な目的を持たせたわけですね。

また、茶会を開くことで外交交渉の場にすることもあり、いわば現代の政界パーティーのように利用したのです。

こうした茶会や茶器が政治の道具として用いられたことを「御茶湯御政道おちゃのゆごせいどう」と呼びます。

 

松井友閑が織田信長の「御茶湯御政道」のもとになった?

松井友閑は堺の代官として、千利休・津田宗及・今井宗久など堺の商人とのパイプを太くしています。

これらの堺商人は茶の湯に精通しており、同じく茶の湯に造詣のあった松井友閑との関係は深かったようです。

こうした背景もあり、堺の商人が松井友閑を通じて織田信長に「御茶湯御政道」を広めさせ、そこでの取引で大きな利益を得ていたのではないかと推察されます。

そして、その堺の商人が得た利益を元手に物資を供給などで織田信長に還元し、双方にとってとても良い関係を築いていたものと思われます。

織田信長が経済力にものを言わせ大量の鉄砲を調達できたのも、これら堺の商人との関係によるところもあったのではないでしょうか。

そしてそのパイプ役を務めた松井友閑は、信長の官僚としてとても大きな役割を担っていたと言えますね。

 

ちなみに、こうした戦国時代の茶の湯や茶器をメインテーマに扱った「へうげもの」という漫画があります。

戦国時代を扱う漫画作品は合戦シーンの多いバトルものが多くありますが、この「へうげもの」は一味違った視点で戦国時代を描いています。

色々な角度から戦国時代をみるのも味わい深いですよ。

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まとめ

  • 松井友閑は足利将軍家から織田信長に仕えるようになった。
  • 松井友閑は戦国時代の官僚として織田信長に仕え堺の代官に就任する。
  • 堺の商人とのパイプをもった松井友閑が織田信長の「御茶湯御政道」のもとになった?

 

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