神武天皇

神武天皇の妻のエピソードが面白い!父の大物主神と奥さんの神話を解説!

2020年2月22日

日本最古の歴史書『古事記』には、天皇の歴史の始まりとなる初代神武天皇の結婚についても書かれています。

古代の昔から現在まで続く天皇家の歴史の始まりは、予想をはるかに超えた面白いエピソードだったりします。

この記事では、そんな面白い初代神武天皇の結婚にまつわるエピソードをご紹介しています。

 

神武天皇と皇后(妻)伊須気余理比売との面白い結婚のエピソードを解説!

初代神武天皇の皇后(妻)は伊須気余理比売(イスケヨリヒメ)という人物で、日本最古の歴史書『古事記』には二人の結婚にいたるエピソードが書かれています。

そのエピソードがなんとも不思議で面白いのでご紹介します。

ある日、神武天皇が皇后となる女性を探しに出かけていると、7人の女性が遊んでいるのを見つけました。

その女性たちを見て、神武天皇に仕えていた大久米命(オオクメノミコト)という家臣が「あの中で誰を妻としましょうか?」と神武天皇に尋ねると、「まあそうだな、強いて言うなら先頭に立っている年上の女性がいいかな」と照れた様子で答えました。

「初代」ということや「神武」という名前からしてとても威厳のあるイメージですが、ちょっと微笑ましい一面もありますね(笑)

この先頭に立っていた女性こそが伊須気余理比売で、すぐに大久米命が照れている神武天皇に代わってその気持を伝えました。

大久米命が伊須気余理比売に「あの方があなたのことを気に入っているようですよ」と伝えると、伊須気余理比売は「あなたはなぜ目尻に入れ墨をしているのですか?」と、大久米命の目尻の入れ墨の方が気になって尋ねました。

それに対して大久米命は、「乙女に真っ直ぐに会おうと思って私は目を鋭く見開いているのです」と応えました。

すると伊須気余理比売はなぜか「それならば仕え奉ります」と言って神武天皇の妻となったのです(笑)

この時の伊須気余理比売の心境は一種の謎掛けだと言われていますが、この場面の解釈はよくわかっていません。

「なんで入れ墨のことを聞くの?それ関係ある?結局OKなんだ!」と思うかもしれませんが、筆者はこの謎のやりとりを『古事記あるある』の不思議な表現のひとつとして捉えることにしました(笑)

 

 

伊須気余理比売誕生のエピソード:父で三輪山の大物主神と奥さんとの面白い神話を解説

神武天皇と伊須気余理比売の結婚にまつわるエピソードも面白いですが、それ以上に伊須気余理比売の父と母のエピソードが面白いのでご紹介します。

神武天皇の皇后となった伊須気余理比売は、ちまたでは「神の御子」と呼ばれる存在でした。

なぜ「神の御子」と呼ばれていたのかは、父とされる三輪山の大物主神と母である勢夜陀多良比売(セヤダタラヒメ)の恋愛物語の神話によります。

それではその恋愛物語をご紹介しましょう。

勢夜陀多良比売はとても美しい女性で、その姿を見てすっかり気に入ってしまった三輪山の大物主神は、なんとしても会おうとします。

そこで大物主神が勢夜陀多良比売に会うために考えた方法が、普通の人間では思いつかないとんでもない方法だったのです。

どうしたかというと、まず大物主神は自分自身を赤く塗った矢に姿を変えます。

そして勢夜陀多良比売の住む家の厠(かわや:トイレ)に潜んで、勢夜陀多良比売が用を足す時に陰部に突き刺さり、驚いたところで正体を現すという方法をとったのです。

まず矢に化けることが出来ないし、化けることができても「他にやり方あるだろ?」と思いますよね。さすが神様は普通の人間と考えることが違います(笑)

普通なら、そんな出会い方をした人とは気持ち悪くて逃げ出すと思うでしょうし、まずそんな危険な矢はへし折ってしまうでしょう。

ところが、このとても奇妙な出会いをきっかけに二人は結ばれ、そうして生まれた子供こそ伊須気余理比売なのです!(笑)

なお、「伊須気余理比売」というのは簡略化した呼び名で、本来は「富登多多良伊須気余理比売」といい、「富登」というのは当時の言葉で女性の陰部を意味しています。

しかしさすがに「富登が名前についているのはどうなの?」と思ったのか、またの名として「比売多多良伊須気余理比売」になったという経緯があります(笑)

このように、実は『古事記』には下ネタも満載なんですよね(笑)

ちなみに、神武天皇の父親の誕生にまつわる神話も面白いので、気になった人はこちらもぜひ読んでみて下さい。

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『古事記』には面白い神話が満載!

この記事では初代神武天皇とその妻・伊須気余理比売の結婚にまつわる面白いエピソードをご紹介しました。

このように日本最古の歴史書である『古事記』には、実は面白い神話がたくさん掲載されています。

あまり馴染みのない漢字の名前の神様がいたり、そもそも神様が多すぎてよくわからなかったりと、『古事記』に対して難しそうという印象を抱いている人も多いと思います。

ただ、文字だけで読むとわかりずらくて難しそうに思えますが、漫画や絵でビジュアル化するとけっこうわかるものです。

もしこれを機に『古事記』を読んでみようと思ったら下記の本などがオススメです。

また、同じシリーズで『日本書紀』版もありますので、違いを比べながら読んでみるのも面白いと思います。

  

また、面白いエピソードを独自の視点で集めてまとめた記事も書いていますので、まずはこちらから読んでもらえればもっと興味が湧いてくると思います。

また、神武天皇にまつわる神話のエピソードについても人気漫画「鬼滅の刃」と関連づけて書いていますので、こちらも併せて読んでもらえればありがたいですね。

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