神武天皇

初代天皇はいつからいる?始まりとなる初代神武天皇の西暦など簡単に解説!

2019年12月15日

新しい天皇陛下が即位され、令和元年はそれに伴う一連の行事が執り行われましたね。

そこで、あらためて「天皇」について関心を持った人も多いと思います。

この記事では、「天皇」はいつからいるの?始まりは?初代の天皇とは?といった疑問について解説しています。

天皇はいつからいる?西暦何年?その始まりを『日本書紀』から解説!

126代も続く天皇の歴史ですが、「いったいいつから天皇はいるのか?」「西暦何年からいるの?」と思った人もいると思います。

結論から言ってしまうと、紀元前660年です!

令和元年(西暦2019年)から計算すると、2679年前です!

 

その根拠となるのは、日本の正式な歴史書・正史の『日本書紀』です。

『日本書紀』によれば、「天皇」の始まりは、神日本磐余彦尊(カムヤマトイワレビコノミコト)が現在の奈良県橿原(かしはら)市で、初代神武天皇として即位したのが始まりです。

なお、日本の建国記念日は、神武天皇が即位した日です。
※神武天皇の即位の日は1月1日ですが、それを今の暦に置き換えると2月11日になります。

初代神武天皇は、生まれながらに「天皇」であったわけではなく、元々は現在の宮崎県にいて、そこから東へと向かって旅立ち、奈良県の橿原市までたどり着きました。

この宮崎県から出発し東へ向かった遠征を「神武東征」と言い、神武天皇がいかにして天皇となったのかを知ることができます。

 

 

始まりとなる初代神武天皇とは?神話「神武東征」をもとに解説!

「天皇」の始まりとなる初代神武天皇については、歴史書である『古事記』や『日本書紀』の神話「神武東征」で知ることができます。
初代神武天皇を象徴する、この「神武東征」について簡単にご紹介します。

神武天皇の東征の始まりとライバルの出現

宮崎県の高千穂町にいた神武天皇は、より良く国を治められる地を求め旅立ちます。

東へと向かう途中、大分県や福岡県、広島県などでそれぞれ数年間滞在した後、大阪までやってきました。

するとそこに兵を従えて待ち構えている人物がいました。
この人物こそ、神武天皇のライバルとも言える長脛彦(ナガスネビコ)です。

ここで長脛彦と戦いとなり、兄の五瀬命(イツセノミコト)が重症を負うなど、神武天皇は劣勢となってしまいます。
その為、神武天皇は兵を引き上げ、進路変更することにしました。

 

ピンチに陥る神武天皇に天照大御神の救いと八咫烏

大阪での長脛彦との戦いで劣勢になった神武天皇は、「自分は太陽神の子孫でありながら、太陽に向かって戦ってしまった。今度は太陽を背にして戦おう」と言い、和歌山県の方へと迂回することにします。

こうして、和歌山県の方へと進路をとりますが、長脛彦との戦いで傷を負った兄の五瀬命が死んでしまいます。
また、熊野のあたりまで来ると、悪神のたたり(?)にあい、神武天皇は体調を崩し寝込んでしまいます。

これを、天上世界から見ていた先祖の天照大御神(アマテラスオオミカミ)が、高倉下(タカクラジ)という人物の夢に現れて、神武天皇に剣を授けるようにさせました。
そして高倉下がその剣を神武天皇に献上すると、途端に神武天皇は回復したのです。

さらに今度は高御産巣日神(タカミムスヒノカミ)が神武天皇の夢に現れて、「八咫烏(やたがらす)を遣わせるからその導きに従いなさい」と言いました。
神武天皇は、高御産巣日神の助言とおりに八咫烏の進む方へと進路をとり、順調に進むことができたのです。

 

「神武東征」最終章!そして「天皇」の始まり・初代神武天皇の即位

その後、敵対するいくつかの勢力を打ち破りながら、再びライバルの長脛彦と対決します。しかし、またしても苦戦を強いられてしまいます。

その時、空から金色に輝く鵄(とび)がやってきて、神武天皇の持っていた弓に止まります。
すると、その鵄が稲妻のように光輝き、長脛彦の軍勢は目をくらませました。
それにより、神武天皇は長脛彦の軍勢を退けることができたのです。

こうして、敵対勢力をことごとく打ち破り、奈良県の周辺の地域を平定することができました。
そして、この平定の後に、奈良県橿原市で初代天皇として即位することになったのです。

これが「神武東征」から「天皇」の始まり・初代神武天皇の即位までのあらすじです。

 

 

初代神武天皇は実在の人物?現在の天皇と血筋はつながっているのか?

今上天皇陛下(現在の天皇陛下)は、ご紹介した初代神武天皇から数えて126代目にあたります。
ただ、室町時代に南朝と北朝に別れ、二人の天皇が存在した南北朝時代の北朝の天皇はのぞきます。

 

さて、天皇の血筋はいつからつながっているのか?と思う人もいるかもしれません。

日本の歴史書『古事記』や『日本書紀』の記述では、初代神武天皇から歴代の天皇はすべて男系の血筋でつながっている、とされています。
つまり、歴代の天皇の男系の血筋(父方の血筋)をたどると、必ず初代神武天皇にいきつくのです。

ただし、『古事記』や『日本書紀』で記されている初代神武天皇やその後の天皇についての内容が神話のようであることや、正式な文献として残っている物がないことなどから、そもそも初代神武天皇は実在しなかったのではないか?という歴史学者もいます。

ですから、初代神武天皇から今上天皇陛下まで血筋はつながっているのか?ということについては、「日本の歴史上では男系の血筋でつながっていることになっているが、その証拠となる文献が無い為、事実かどうかはわからない」という状態です。
同様に、初代神武天皇が実在したのか?ということも、賛否両論、歴史学者によって見解が別れるところです。

今後、発掘調査などが進めば、古代から謎は解明されるかもしれませんね。

 

 

初代神武天皇とその先祖・天照大御神との関係を系図で解説!

いかがでしたでしょうか?
天皇はいつからいるのか?ということや、始まりとなる初代神武天皇について解説してきましたが、ではその前はどうなっているの?と思った人もいるかもしれません。

日本の歴史書『古事記』や『日本書紀』では、初代神武天皇が生まれる前のことについては神話として記されています。
そして、その系図をさかのぼっていくと、太陽の神様であり、日本の最高神でもある天照大御神(アマテラスオオミカミ)にたどりつきます。

この天皇の先祖にあたる神様・天照大御神については下記の記事でまとめました。
初代神武天皇から天照大御神の関係性をもっと知りたいと思った人は、ぜひ読んでみて下さい。

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また、記事の中でご紹介した八咫烏は、実は「鬼滅の刃」とのつながりがあります。

そのことについては下記の記事で詳しくご紹介していますので、興味のある方はぜこちらも参考にしてみて下さい。

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