お知らせ
ご訪問いただきありがとうございます。
新型コロナウイルス感染防止の為、特別展「出雲と大和」は2月26(水)をもって閉幕しました。
これから観覧を予定していた方にとっては残念ですが、そのかわりに当サイトでは「国宝・稲荷山古墳出土鉄剣」のほか埴輪や国宝の銅鏡などが常設展示されている「埼玉(さきたま)古墳群」についてもご紹介しています。
こちらでは春には古墳の頂上に咲く桜も美しく、展示品意外にも楽しむことができると思います。新型コロナウイルスが収束したあかつきには、こちらに足を運んでみてはいかがでしょうか。
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目次
【関東最大級】埼玉県の稲荷山古墳の観光楽しみ方を紹介!出土した国宝ワカタケルの鉄剣の内容も
令和2年7月に「百舌鳥・古市古墳群」が世界遺産に登録され、あらためて古墳について興味を持った人もいると思います。 ただ、こちらは天皇陵であり、もちろん一般の人は中に入ることはできません。 しかし、稲荷 ...
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東京国立博物館で開催中の「日本書紀成立1300年 特別展・出雲と大和展」に行ってきました。
実際に行ってみた時の混雑状況や、思わず買ってしまった可愛らしいグッズについてご紹介します。
これから観覧を予定している方の参考になれば幸いです。
いつまで開催されているかなど、特別展・出雲と大和展の概要を解説
開催期間:2020年1月15日(水)~3月8日(日)【47日間】
◯前期展示:1月15日(水)~2月9日(日)
◯後期展示:2月11日(火・祝)~3月8日(日)
◯休館日:月曜日、2月25日(火)※2月24日(月)は開館
※前期展示と後期展示で展示品が変わるものがあります!
下記出品目録をご参照下さい。
開館時間:午前9時30分~午後5時 ※金曜・土曜は午後9時まで
入館は閉館時間の30分前まで。
会場:東京国立博物館 平成館
〒110-8712
東京都台東区上野公園13-9
◯交通アクセス:JR上野駅 公園口より徒歩10分
チケットについての注意点:オンラインチケットについて
観覧料金(税込み)
当日 | 団体 | |
一般 | 1,600円 | 1,300円 |
大学生 | 1,200円 | 900円 |
高校生 | 900円 | 600円 |
※中学生以下は無料
※団体は20名以上
※障害者とその介護者1名は無料(入館の際に障害者手帳などを提示)
注意ポイント
チケット購入時に「特別展観覧券」を選択しないと「出雲と大和展」は観覧できません!一般620円の「総合文化展観覧券」では観覧できません!
展示品の写真撮影は禁止!(一部の複製品を除く)
会場内の展示品の写真撮影は禁止されています。
ただ、発掘時の銅鐸の復元模型や法隆寺壁画の複製などは撮影可能です。
実際に行って体験した東京国立博物館の混雑状況を解説!
観覧日:1月18日(土)の東京国立博物館の混雑状況
私が到着したのは11:00頃でした。
この日は雪もちらつく悪天候ということもあってか、予想していたほど混雑しておらず、並ぶことなくスムーズに入場できました。
一部の展示品は人が集中していましたが、行列ができるほどではなく、すんなりと近くで観ることができました。
会場を出たのが13:00頃だったのですが、午前中よりも午後のこの時間帯から観覧に来る方の数が増えていた印象があります。
その他の日の混雑状況
私が観覧した1月18日(土)以外に観覧に行った方のツイートを見ても、現在のところ入場するまでに並んだりするようなこともなく、さほど混雑なく観覧できるようです。
また、金曜・土曜は21:00まで開館しているので、夕方以降に行けばゆっくりと観覧できそうです。
出雲と大和行ってきました。博物館が長蛇の列で、どうしよう、と思ったら高御座を見る人々で、出雲と大和はほどよい混雑でした。七支刀、怒りの楊柳観音、あと比曽の観音様にぐっときました。銅剣銅鐸銅鏡多すぎ、馬飾りすぎ。そして見返り鹿ぬいぐるみを買ってしまった。
— seren (@serenthecat) January 19, 2020
国立東京博物館 「出雲と大和」展
入場してすぐに展示されている巨大な柱残部にまず驚き、噂に聴く荒神谷遺跡出土の銅剣の数に目を見張る。鉄器が綺麗な状態で出土されているのも驚き。目的の石上神社の七支刀が見られて満足。(NHKが特番組む前に行けば混雑なく観られる、鉄則)— かみな (@miyuru03) January 16, 2020
ナイトミュージアム最高でした。
混雑してないからゆっくり見られるので、次回もそうしよう♪#東京国立博物館#トーハク#出雲と大和 pic.twitter.com/xRSNiFTwLr— るな (@runa231106) January 18, 2020
上記のご紹介したツイートにもありますが、今後テレビで取り上げられると、もしかしたら混雑してしまう可能性もあります。
混雑を避けて観覧するのであれば、今のうちがチャンスかもしれませんね。
特別展・出雲と大和展で販売されているグッズのご案内
特別展・出雲と大和展では、目移りしてしまうほど様々なグッズが販売されています。
私も思いがけず色々と買ってしまいました。
購入したグッズの価格だけご紹介します。
- 日本書紀成立1300年 特別展・出雲と大和 図録・・・¥2,500(税込み)
- 見返りの鹿くん・・・¥990(税込み)
- 豆埴輪・・・1個¥330(税込み)
特に見返りの鹿くんは手にとっている人も多く、人気のグッズのようですね。
その他にも面白いグッズがありますので、他の方のツイートを引用してご紹介します。
《おびかけ編集部のつぶやき🦌》
明日開幕の #出雲と大和 展のミュージアムグッズがとってもカワイイ😚💕 埴輪 見返りの鹿 のぬいぐるみや、銅鏡型のコスメポーチなど!驚きのコラボグッズが目白押しです😆どうたくも販売れていてビックリです🤣お見逃しなく👀https://t.co/SIRBNaqD0B pic.twitter.com/grcXKBPHCp— 「OBIKAKE」公式(美術館情報サイト) (@obikake) January 14, 2020
お目当の #七支刀 のイヤリングだけ売り切れてたm(._.)m#出雲と大和#東京国立博物館 pic.twitter.com/1krEf7e4RP
— 神社ライター みーこ【東京神社巡り中】 (@gentleword31) January 18, 2020
女性の方は、けっこう七支刀のイヤリングをお目当てにしているようで、売り切れで買えなかった方も多いようです。
もし買うことが出来たらラッキーかもしれませんね。
特別展・出雲と大和展に行った感想:観覧予定の方へアドバイス
実際に行ってみた感想と、後になって私が「こうすればよかったな」と思った事をお伝えして、これから観覧を予定している方への参考になりそうなことをご紹介します。
特別展・出雲と大和に行ってみた感想
入場してすぐ目に飛び込んでくるのは、2000年に出雲大社境内から発見された宇豆柱(うずばしら)と心御柱(しんのみばしら)です。
神話に描かれている、天高くそびえる出雲大社の本殿が実在したことを裏付けるこの柱は、神話好きの私にはたまらない感動がありました。
ジブリ作品を見た後の、現実からタイムスリップしたような、なんとも言えない不思議な感覚でした。(うまく表現できてませんね笑)
また、これでもかというほどたくさんの銅鐸や銅鏡、銅剣や銅矛がありますが、どれも細部に模様がほどこされており、よくよく見るとどれも異なる模様なんですね。
「よくまぁここまでこだわったな」と、当時の人々の美意識の高さに驚かされました。
そして、調べれば調べるほど、また行きたいなと思ってしまいます。
多くの方に、ぜひ一度は足を運んで観覧して頂きたいですね。
これから観覧予定の方へのアドバイス:私が「こうすればよかった」と思ったこと
- 音声ガイドセットを借りましょう
展示会場の入り口でヘッドホンと音声ガイドセットを借りることができます。
私は一目散に展示会場に入ってしまい、後になって音声ガイドを借りればよかったと思いました。。
なお、音声ガイドの語りは橋爪功さんです。
音声ガイドサンプル - 小型の単眼鏡などを持っていきましょう
ショーケースごしだと、銅鐸や銅鏡などの細部の模様が見えづらい為、小型の単眼鏡などがあるといいですね。 - 手荷物はコインロッカーに入れましょう
会場内は狭くなっている場所もあり、他の方にぶつからない為にも、大きな荷物はコインロッカーに入れておきましょう。
中に入れる古墳もある、国宝の稲荷山古墳出土鉄剣でも有名な埼玉古墳群の紹介!
この「出雲と大和」を観覧すると、古墳や埴輪・銅鏡にすごく興味が湧いてくるかと思います。
そんな方は上野駅から高崎線一本で行ける、行田市にある埼玉(さきたま)古墳群に足を運んでみてはいかがでしょうか?
この埼玉古墳群は、なんと中に入れる古墳もあり、歴史の教科書にも掲載されている国宝の稲荷山古墳出土鉄剣も見ることができます。
意外と穴場スポットで、これからの桜の季節はとても素晴らしい光景がみれます。
詳しくは下記の記事で紹介していますので、こちらも併せて読んでみて下さい。
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【関東最大級】埼玉県の稲荷山古墳の観光楽しみ方を紹介!出土した国宝ワカタケルの鉄剣の内容も
令和2年7月に「百舌鳥・古市古墳群」が世界遺産に登録され、あらためて古墳について興味を持った人もいると思います。 ただ、こちらは天皇陵であり、もちろん一般の人は中に入ることはできません。 しかし、稲荷 ...
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成立1300年の『日本書紀』とは?:『古事記』との違いなどを解説!
さて、この特別展・出雲と大和展は、2020年が『日本書紀』成立から1300年を記念して開催されたものです。
その成立1300年を迎えた『日本書紀』とはどんなものか、また同時代に成立した『古事記』との違いについて簡単にご紹介します。
成立1300年の『日本書紀』とは?
『日本書紀』は西暦720年(養老4年)に完成した、日本最古の正史(国家が編纂した正式な歴史書)です。
第40代天武天皇が川島皇子(かわしまのみこ)・忍壁皇子(おさかべのみこ)らに編纂を命じ、その後約40年間作業が続けられ、最終的に天武天皇の子・舎人親王らが完成させました。
『日本書紀』は、アマテラスオオミカミやスサノオノミコトなど神々の神話から始まり、第41代持統天皇までの事蹟や記録を全30巻にまとめています。
『古事記』との違いは?
『日本書紀』は天皇の事蹟や記録に重点が置かれているのに対し、『古事記』は神話に重点が置かれているという違いがあります。
また、『日本書紀』は海外向け(主に中国)、『古事記』は国内向けといった編纂方針の違いがあるとされています。
詳しくは下記の記事でまとめていますので、興味のある方はぜひ読んでみて下さい。
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古事記と日本書紀の神話の違いは?ヤマトタケルなど内容を比較
日本の神話は、歴史書の『古事記』と『日本書紀』を読めば知ることができます。 どちらも8世紀前半の同じ時期に編纂された歴史書ですが、書かれている神話の内容が違います。 どこがどう違うのか?よく知られるヤ ...
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成立1300年の『日本書紀』の面白さを紹介!伝説の力士・野見宿禰など
この特別展・出雲と大和に行くと『日本書紀』について興味がわいてくる方もいると思います。
そこで『古事記』には無い、『日本書紀』に書かれた伝説などをいくつかご紹介します。
『日本書紀』の伝説1.初代神武天皇の金鵄(きんし)
初代神武天皇が大和の地へ向かっていると、長脛彦(ナガスネヒコ)という人物に行く手を阻まれます。
そして、その長脛彦と戦いになりますが、神武天皇は苦戦を強いられてしまいます。
その時、空から金色に輝く鵄(とび)がやってきて、神武天皇の持っていた弓に止まります。
すると、その鵄が稲妻のように光輝き、長脛彦の軍勢は目をくらませました。
それにより、神武天皇は長脛彦の軍勢を退けることができたのです。
初代神武天皇については、下記の記事でまとめていますので併せてご覧下さい。
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初代天皇はいつからいる?始まりとなる初代神武天皇の西暦など簡単に解説!
新しい天皇陛下が即位され、令和元年はそれに伴う一連の行事が執り行われましたね。 そこで、あらためて「天皇」について関心を持った人も多いと思います。 この記事では、「天皇」はいつからいるの?始まりは?初 ...
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『日本書紀』の伝説2.伝説の力士・野見宿禰
第11代垂仁天皇の時代に、当麻蹴速という荒くれ者がいて「強い者と命を懸けて戦いたい」と豪語していました。
その言葉を聞いた垂仁天皇は、この当麻蹴速に並ぶ強い者を探していると、出雲の国に野見宿禰という者がいることがわかりました。
そして出雲の国から野見宿禰を連れてきて、当麻蹴速と戦うことになりました。
この野見宿禰と当麻蹴速の戦いが日本で最初の相撲とされており、出雲からきた野見宿禰は伝説の力士と呼ばれています。
この伝説の力士・野見宿禰については下記の記事で紹介しているので、興味のある方はぜひ読んでみて下さい。
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バキ道のモデル野見宿禰と当麻蹴速の伝説の戦いを日本書紀から解説!相撲の原型についても
長い歴史を誇る日本の国技・相撲は、野見宿禰(のみのすくね)と当麻蹴速(たいまのけはや)という人物の戦いが始まりだとされています。 その戦いについては日本最古の正史(国家の正式な歴史書)『日本書紀』に書 ...
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まとめ
東京国立博物館で開催中の特別展・出雲と大和展は、古代の日本の中枢を担った出雲と大和にまつわる展示品が目白押しです。
考古学が好きな方はもちろん、細かな模様がほどこされた銅鏡や銅鐸の圧倒的な数に目を奪われる人も多いと思います。
また、この特別展のために用意されたグッズは可愛らいいものが多く、女性の方も楽しめるはずです。
ぜひ多くの方に足を運んで頂いて、展示品の素晴らしさを体験してほしいですね。
また、これをきっかけに、2020年に成立1300年を迎える『日本書紀』の魅力にも触れてほしいと思います。
ちなみに、この特別展のテーマである「出雲」の象徴・出雲大社は、どうやら人気漫画「鬼滅の刃」と関係があるようです。
こうした漫画やアニメ、サブカルチャーと日本の神話との関係についても記事にしていますので、興味を持っていただけたらぜひ読んでみて下さい。
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鬼滅の刃の錆兎と真菰の正体は因幡の白うさぎ?名前の由来などから関係性を考察!
「鬼滅の刃」に登場する錆兎と真菰の正体は、実は日本の神話「因幡の白兎」なのかもしれません。 「それって一体どういうこと?」と思った人はぜひ読んでみて下さい。 「因幡の白兎」のあらすじも紹介しながら、そ ...
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