新型コロナウイルスの感染は日に日に拡大しており、誰もが不安な気持ちを抱えていると思います。
自分でできる有効な手立てがないのであれば、神様にお願いしたい願う気持ちにもなりますよね。
そこで「ではいったいどんな神様にお祈りすればいいの?」という人の為に、日本における「医療の神」や「薬の神」についてご紹介します。
少しでも不安な気持ちを楽にすることができれば嬉しいです。
目次
「医療の神」大国主命と「薬の神」少彦名命(スクナヒコナノミコト)とはどんな神様か『古事記』の日本神話から解説!
大国主命は出雲大社に祀られる神様!『古事記』の日本神話から解説!
大国主命(オオクニヌシノミコト)は、かの有名な出雲大社に祀られる神様です。
『古事記』の日本神話では、私達が住む地上世界「葦原の中つ国(あしはらのなかつくに)」の国造りを完成させた神様として登場します。
もともと大国主命は弱々しい存在でしたが、試練を乗り越えたり恋愛を重ねるうちにたくましい神様へと成長してゆきます。
そしてついには国造りを完成させるまでの神様となったのです。
ここではごく簡単にご紹介しましたが、そんな大国主命の成長物語の一節をご紹介していますので、もっと詳しく知りたい人は下記の記事もぜひ読んでみて下さい。
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大国主命と鼠(ねずみ)の関係を古事記の神話やスサノオとの関連から解説!
出雲大社に祀られる神様の大国主命(オオクニヌシノミコト)を調べていると、鼠(ねずみ)のキーワードが出てくると思います。 「はて?大国主命と鼠(ねずみ)はどんな関係があるのかな?」と気になった人はぜひ読 ...
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『古事記』の神話「国造り」に登場する少彦名命とのエピソードを解説
大国主命が国造りを完成させたのは、なにも大国主命だけの力ではありません。
むしろ大国主命は様々な神様の助けを借りながら、みんなの力で国造りを完成させたと言っても過言ではありません。
その大国主命の国造りを一番サポートしたのが少彦名命(スクナヒコナノミコト)です。
少彦名命は、ガガイモの船に乗り蛾の羽でできた衣服をまとって、ある日突然海の彼方から大国主命の前に現れました。
大国主命が名前を尋ねても答えないといった愛想はよくない神様ですが、農業や酒造に関する知識や知恵が豊富だったようで、もしかしたら学者気質の神様だったのかもしれませんね。
しかし、少し気難しいところもあったのでしょうか、国造りの完成を前にしてある日突然大国主命のもとから去ってしまいます。
なぜ大国主命や少彦名命(スクナヒコナノミコト)が「医療の神」や「薬の神」と言われているか解説!
さて、国造りを完成させた大国主命と少彦名命がなぜ「医療の神」や「薬の神」とされているのか?
そのことについて解説していきます。
なぜ大国主命が「医療の神」と呼ばれるのか理由を『古事記』の日本神話から解説
大国主命は日本神話の中でもよく知られている「因幡の白兎」の物語で、白兎を助けた神様です。
大国主命は、サメに噛まれ毛をむしられてしまった白兎に適切な治療方法を教え、それによって白兎はすっかり回復しました。
この神話がもとになり大国主命は「医療の神」と呼ばれているわけですね。
ところで「因幡の白兎」は知っているようであまり詳しくは知らない人も多いと思います。
この神話のあらすじや教訓についてご紹介していますので、こちらも併せて読んでみて下さい。
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なぜ少彦名命が「薬の神」と呼ばれるのか日本神話から解説
少彦名命は大国主命の国造りの良きパートナーであったとされていますが、『古事記』ではその内容やエピソードは書かれていません。
しかし、現在の愛媛県に伝わる神話や伝説をまとめた「伊予国風土記」に、大国主命と少彦名命が旅をして道後温泉に訪れたという神話があります。
この道後温泉の神話がもとになり、少彦名命は温泉療法を広めたり薬や医療の普及に務めたとされ「薬の神」と呼ばれるようになったのです。
この大国主命と少彦名命の道後温泉にまつわる神話は下記の記事でもふれていますので、こちらも併せて読んでみて下さい。
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大国主命の国造りを助けた少彦名命は一寸法師のモデル?道後温泉の伝説についても解説
出雲大社に祀られる神様の大国主命(オオクニヌシノミコト)は、日本最古の歴史書『古事記』の神話によれば、地上世界・葦原中国(あしはらなかつくに)の国造りを完成させた神様として描かれています。 しかし、大 ...
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日本の「医療の神」「薬の神」である大国主命と少彦名命(スクナヒコナノミコト)を祀る神社を紹介!
さて、ご紹介した「医療の神」である大国主命と「薬の神」である少彦名命は、どこの神社に行けばお祈りできるのかですよね。
そこで、それぞれの神様が祀られている代表的な神社をご紹介しますので、参考にしてみて下さい。
「医療の神」大国主命(大己貴命)を祀る神社:出雲大社(島根県)
出雲大社(島根県)
日本でも有数の神社ですよね。
島根県の出雲大社に参拝に行くのが一番ご利益がありそうですが、遠方の方は近隣の出雲大社の分社に参拝されてはいかがでしょうか。
「出雲大社 分社」で検索するとお近くの出雲大社の分社を見つけることができますよ。
氷川神社(埼玉県)
御祭神の大己貴命というのは大国主命の『日本書紀』表記の別名です。
関東圏にお住まいの方は分社も多いので、比較的馴染みのある神社だと思います。
「薬の神」少彦名命を祀る神社
少彦名神社(大阪府)
少彦名命を主祭神に祀る神社です。
ビル街の片隅にある神社ですが、病気平癒・健康成就にはとてもご利益があります。
神田明神(東京都)
日本三大祭のひとつである神田祭でも有名ですね。
少彦名命だけでなく大己貴命(大国主命)も御祭神とされていますので「医療の神」「薬の神」にお祈りできますね。
この記事では「医療の神」「薬の神」である大国主命と少彦名命についてご紹介しましたが、一方で日本には甚大な疫病をもたらした祟り神も存在します。
この祟り神についての神話は下記の記事でご紹介していますので、新型コロナウイルス感染拡大を防止することを願う意味もこめて読んでもらえると嬉しいです。
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日本の古代最古の疫病の歴史は崇神天皇時代!正体は大物主神の祟りという神話を解説!
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