『ゴールデンカムイ』に登場するソフィア・ゴールデンハンドは、過去の姿からは想像もつかないほどたくましくなった女性で、初登場から強烈なインパクトを受けましたよね。
その強烈なキャラクターもさることながら、ロシア皇帝暗殺の首謀者としいう壮絶な経歴をもった人物でもあります。
そんな強烈なキャラと壮絶な経歴をもつソフィアは、なんと実在した人物がモデルとなっています。
はたしてこれほどインパクトのあるソフィアのモデルとは一体どんな人物だったのでしょうか?
『ゴールデンカムイ』のソフィアの経歴をおさらい
まずは『ゴールデンカムイ』で登場するソフィア・ゴールデンハンドについて、簡単に経歴をおさらいしておきましょう。
ソフィアはもともと上流階級の出身
ソフィアは、もともとはフランス語も話せる上流階級の家に生まれ、豪家な家に住み綺麗な服を着て都会のことしか知らないお嬢様として育ちます。
ところが、革命運動に加わるとそこでウィルクやキロランケと出会い、様々な体験を通じて革命への思いを強くしていきます。
1881年にロシア皇帝暗殺の首謀者として亜港監獄へ収監される
ロシア国内で革命を起こす手段として、1881年に当時のロシア皇帝を暗殺すること決意し、その首謀者として決行に移します。
その後、ロシアの秘密警察に追われる逃亡生活を続けていましたが、逮捕され樺太の亜港監獄へ収監されてしまいました。
かつての仲間であったキロランケは、捕まっているソフィアを脱獄させ、仲間だったウィルクの娘アシリパと対面させます。
脱獄に成功したソフィアは、ロシアで仲間を集めたあと、「希望と復讐の為」と言いながら北海道へと向かったのでした。
ちなみに、ロシア皇帝暗殺後に逃亡生活をしている時、ウラジオストクで鶴見中尉こと長谷川幸一と対面していますね。
ところでなぜ鶴見中尉は長谷川幸一としてスパイ活動をしていたのでしょうか?
それについては下記の記事でご紹介していますので、こちらもぜひ読んでみて下さい。
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『ゴールデンカムイ』のソフィア・ゴールデンハンドのモデルとなった人物を紹介!
『ゴールデンカムイ』に登場するソフィア・ゴールデンハンドは、実在した2人の人物がモデルとなっています。
一人は、実際にロシアの皇帝暗殺の首謀者として経歴が元ネタとなった人物。
もう一人は、「ゴールデンハンド」の異名がモデルとなった人物です。
それぞれどんな人物だったのかご紹介します。
元ネタとも言える経歴を持つモデル:ソフィア・ペロフスカヤ(1853年~1881年)
引用:Wikipedia
一人目の『ゴールデンカムイ』のソフィアのモデルは、実際にロシア皇帝暗殺事件の首謀者とされるソフィア・ペロフスカヤという女性です。
ソフィア・ペロフスカヤは、父親が州知事を務める名門貴族の家庭に育ちます。
アラルチンスキー女子大学に進んだ彼女は、ここから革命運動に加わり投獄と脱獄を繰り返すようになりました。
やがて革命組織「人民の意志」に加わると革命思想はエスカレートし、ついにロシアの皇帝アレクサンドル2世を暗殺することを決意します。
そして同じく「人民の意志」のメンバーであったイグナツイ・フリニェヴィエとアンドレイ・ジェリャーボフとともに、その凶悪なテロ行為を実行したのです。
しかし、ソフィア・ペロフスカヤや他の首謀者二人も逮捕・処刑され、結果的に革命は失敗に終わることとなりました。
ただ、この皇帝アレクサンドル2世の暗殺事件は、のちにレーニンによるロシア革命に少なからず影響を与えたとみられます。
ソフィアという名前も共通していますが、もともとは貴族階級の出身でありながら、のちにロシア皇帝暗殺の首謀者となったという経歴が共通していますね。
「ゴールデンハンド」名前の由来となったモデル:ソーニャ・ゴールデンハンド(1846年~1902年)
この女性が生きたのはもう一世紀以上も前だが、今でも彼女の名はよく知られている――とくに泥棒の間では。ソフィア・ブリュヴシュテインは、「黄金の手のソーニャ」の異名で有名だった。 https://t.co/XWRU01vo1O
— ロシア・ビヨンド 日本 (@roshiaNOW) November 7, 2019
もう一人のモデルは、ソーニャ・ゴールデンハンドの異名を持つソフィア・ブリュヴシュテインという人物です。
ソーニャ・ゴールデンハンドはの異名は、彼女がその手で数々の宝石を盗む超一流の泥棒であったことに由来しています。
彼女はまるで貴婦人のように振る舞い、宝石店でも泥棒とは気づかれずに大胆かつ繊細な手口で盗みを働くのが常套手段でした。
ソーニャ・ゴールデンハンドはその美貌を最大限に活用し、告発されそうになると警察や刑務官、さらには伯爵や公爵といった有力者をたらしこみ、刑を免れ続けたのです。
そうした手口で難を逃れ盗みを続けた彼女は、次第に泥棒の間で尊敬の念を集め、いつしか敬意をこめて「ゴールデンハンド」の異名がついたのです。
しかし、写真の普及によって彼女の顔が知れ渡り、警察から徹底的にマークされた彼女は、とうとう捕まってしまいます。
そして、極東のサハリン(樺太)の刑務所へ送られ、そこで生涯を閉じたのでした。
『ゴールデンカムイ』のソフィアは、活動資金の為に犯罪を犯す義賊として「ゴールデンハンド」の異名が付けられました。
この「ゴールデンハンド」の異名は、ソーニャ・ゴールデンハンドの異名のエピソードが元ネタとなっているようですね。
まとめ
- 『ゴールデンカムイ』のソフィア・ゴールデンハンドは、ロシア皇帝暗殺の首謀者としての経歴がある。
- ソフィアは義賊として犯罪活動をしていた為、"ゴールデンハンド"の異名を持つ。
- 『ゴールデンカムイ』のソフィアは、実際にロシア皇帝暗殺の首謀者ソフィア・ペロフスカヤの経歴が元ネタ。
- ソフィア・ゴールデンハンドの名前は、ソーニャ・ゴールデンハンドの異名に由来している。
ところで、実際のロシア皇帝暗殺事件はなぜ起こってしまったのでしょうか?
その理由については、下記の記事でご紹介していますので、こちらも併せてぜひ読んでみて下さい。
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