NARUTO(ナルト)には数多くの忍術が登場しますが、中には日本最古の歴史書『古事記』に書かれている神話が元ネタになっている術もたくさんあります。
この記事では、そのうちのひとつ大筒木カグヤが使った「天之御中(あめのみなか)」について日本神話との関係姓を解説しています。
目次
NARUTO(ナルト)の大筒木カグヤの術(技)「天之御中(あめのみなか)」の能力・効果を解説!
「天之御中(あめのみなか)」とはどんな術(技)なのか能力・効果や防ぎ方を解説
NARUTO(ナルト)のラスボス的な存在の大筒木カグヤが使った「天之御中(あめのみなか)」は、己のいる世界を周りの者ともども別の空間へと移してしまう術です。
移動できる空間は、溶岩・氷・超重力・砂・酸で始球空間から直接つながっています。
発動すると膨大なチャクラを消費するので、カグヤしか使うことはできない術と言われています。
大筒木カグヤが「天之御中(あめのみなか)」がNARUTO(ナルト)のアニメで初めて発動した679話
アニメでカグヤが「天之御中」を使ったのは、「疾風伝」679話で初めてカグヤ登場した時です。
現実の世界はカグヤにとって苗床であり、この場で戦うことで傷つけるわけにはいかない為、別の空間へと移す「天之御中」を使ったのでした。
古事記の日本神話に登場する元ネタの「あめのみなか」を解説!
天之御中=天之御中主神:一番最初に誕生した神
大筒木カグヤが使った「天之御中(あめのみなか)」は、『古事記』の日本神話で一番最初に現れる神様の天之御中主神が元ネタです。
天之御中主神は男女の区別のない「独神」で、この世界がまだ混沌としていた時に生まれたましたが、すぐにその身を隠してしまいます。
なんと『古事記』では天之御中主神についての記述はこれだけなのです!(笑)
ただ、『古事記』には記されていないものの、天之御中主神は天地開闢(この世界の始まり)に最初に生まれたということで、宇宙を司る神という見方もあります。
さらに飛躍して考えると、次元を超えた空間をも司るという見方もでき、そういう意味ではカグヤの「天之御中」が空間を移動する術ということもつながりますね。
また、始祖のカグヤが使う術名が、日本神話の神の始祖「天之御中主神」の名前を元にしているということからも、いかにNARUTOが日本神話と深い関係にあるかを物語っていると言えますね。
天之御中主神と他の神様との関係
天之御中主神が生まれた後、続けて4柱の「独神」が生まれます。
天之御中主神も含めたこの5柱の神は、天地開闢の創世記に生まれた別格の神として「別天神」と呼ばれます。
この「別天神」の中でも、最初に生まれた3柱の神はとりわけ貴い神として「造化三神」とも呼ばれます。
ちなみに「造化三神」のうち、天之御中主神以外の2柱の神はその後『古事記』にも何度か登場しますが、なぜか一番最初の神の天之御中主神は一切登場しません。
詳しく記されていないだけに余計にミステリアスで好奇心を駆り立てられますね(笑)
なお、天之御中主神を含む「別天神」もNARUTOの作中の術の名前のひとつとして登場していますので、気になった人は下記の記事を参照してみて下さい。
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NARUTO(ナルト)の大筒木カグヤの術(技)「天之御中(あめのみなか)」と日本神話の関係のまとめ
- 大筒木カグヤの使う「天之御中」は、『古事記』の日本神話に一番最初に登場する天之御中主神が元ネタ。
- 日本の神の始祖ともいえる天之御中主神と、NARUTOの忍の始祖の大筒木カグヤという構図が関係性の深さを物語っている。
- 天之御中主神は、『古事記』ではほとんど記述がなくミステリアスな一面がある。
- 日本神話の天之御中主神は、宇宙を司る神という見方もあり、空間を移動するカグヤの術と関連している。
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