関東地方でも屈指のパワースポットと言われる、埼玉県秩父市にある三峰神社は、ヤマトタケルを祭った神社としても有名です。
この三峰神社に行ってきましたのでご紹介します。
基本情報
創祀
第12代・景行天皇の御代
日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東国への遠征の時にこの山に登り、日本の生みの親の神である伊弉諾尊(イザナギノミコト)・伊弉册尊(イザナミノミコト)を偲んで宮を造営したのがはじまり。
御祭神
○日本武尊(ヤマトタケルノミコト ※倭建命という表記もある)
※ヤマトタケルについてはコチラ
○伊弉諾尊(イザナギノミコト)
○伊弉册尊(イザナミノミコト)
住所・交通案内
〒369-1902 埼玉県秩父市三峰298-1
○電車
<池袋駅から>
西武鉄道・特急レッドアローで西武秩父駅まで1時間20分。三峯神社行き急行バスで 約1時間30分(下記参照)あるいは御花畑から秩父鉄道に乗り換え終点の三峰口駅へ、そこから西武バスで三峯神社へ。
<八王子駅から>
JR八高線で東飯能駅へ、東飯能駅から西武鉄道に乗り換え西武秩父駅へ。三峯神社行き急行バスか御花畑で秩父鉄道に乗り換え、終点の三峰口駅より西武バスで三峯神社へ。
<上野駅から>
JR高崎線で熊谷駅へ、熊谷駅から秩父鉄道に乗り換え終点の三峰口駅へ、そこから西武バスに乗り換え終点の三峯神社へ。
○車
詳細は下記ご参照下さい
Googleマップ
御利益
- 明確な目標・意思を持つ人に、強い運気をもたらす
- 孤独や困難を切り抜ける力、強く歩む力をもたらす
- 心身の浄化、気力・生気アップ
- 魔除け・災厄除け
見どころ
鳥居
日本には8万社以上の神社がありますが、三つの鳥居をくっつけたようなこの三ツ鳥居は、全国でも数十社ほどしかない珍しい鳥居です。
また、多くの神社には狛犬がいますが、三峰神社の神の使いは狼の為、この鳥居の両脇にいるのは狼です。
隋身門(ずいしんもん)
三ツ鳥居をくぐって少し歩くと見えてくるのがこの随身門です。
現在の随身門は、元禄4年(西暦1691年)に建立され、寛政4年(西暦1792年)に再建されたものを、昭和40年(西暦1965年)に改修したものです。
随神門をくぐると、両脇に灯籠と大木の並木道になります。
この辺りから、神聖で神秘的な空気感につつまれます。
拝殿
随身門から少し歩くと拝殿が見えてきます。
階段を登った左手に手水舎(ちょうずや:手と口を清める場所)があります。
寛政12年(西暦1800年)に建立され、昭和37年(西暦1962年)に改修されたものです。
両脇には樹齢800年以上と言われる御神木があります。
色彩豊かな拝殿では、とても多くの参拝者がいました。
狭い階段を登った先にあるので並んで参拝しました。
敷石の龍神
拝殿のすぐ手前にあるこの敷石は、平成24年(西暦2012年)の辰(龍)年に突然現れたそうです!
近くにある桶の水をかけると、くっきりと見えます。
この年は、ヤマトタケルのことが記された日本最古の歴史書「古事記」編纂1300年の年です。
なにか運命的なものを感じずにはいられません。
(考えすぎかな。笑)
拝殿脇の御神木
拝殿への階段の両脇にある御神木は樹齢800年以上と言われています。
この御神木は触ることができ、手を当ててお祈りをすると、強力な気をもらえるというパワースポットになっています。
その為、とても多くの人が並んでいます。
【裏技】
上の写真の奥に写っている御神木は、裏側からも触ることができます。
そうやって触っている人も何人かいましたが、なんとなく「ご利益が薄れそうだな。。」と思い、私は正攻法で並んで触りました。笑
日本武尊(ヤマトタケル)像
拝殿から奥へと続く参道を歩いていくと、小高い丘になっていて、そこに御祭神の日本武尊(ヤマトタケル)の銅像が建っています。
ヤマトタケルは第12代景行天皇の子供で、第14代仲哀天皇の父にあたる実在の人物です。
「名前は知っているけど、どういう人物なのかわからない」という人は多いと思いますので、どんな人物だったのか簡単に言うと「悲劇の英雄」です。
ちょっと簡単過ぎますね。笑
詳しく知りたい人は下記の記事をご覧下さい。
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遥拝殿(ようはいでん)
日本武尊(ヤマトタケル)像から三ツ鳥居のある入り口の方へ向かう途中にあります。
階段を登った先は、このように秩父の山々を一望できる絶景スポットになっています。
夏の暑い盛りに行きましたが、標高1100mあるので涼しくて素晴らしい景色に癒やされました。
奥宮(道のりが険しいので要注意)
ご注意
奥宮までの道のりは大変険しく、場所によっては段差をよじ登るようにして行かなければなりません。
成人男性でも片道1時間以上はかかりますので、登山に行くつもりで準備をして下さい。
なお、参拝に行けるのは、山開きの5月初旬~10月初旬までです。
三ツ鳥居から拝殿のある境内とは別に、このような並木道を通って行くと奥宮へ行けます。
最初の鳥居です。
ご覧のとおり、すでにここから木の根が出ていて歩きにくくなります。
「熊出没注意」の看板も見えるとおり、熊よけの鈴は持っていきましょう。
第二の鳥居です。
岩もゴロゴロあり、しばらくこうした悪路が続きます。
これより先はさらに険しくなります。
第三の鳥居です。
この辺りでようやく3/4位の地点です。
最後の鳥居です。
かなり年季がはいっていますね。
それにしても、よくここに鳥居を建てたなあと感心してしまいました。
最後の鳥居をくぐって、その後に傾斜の急な階段を登ります。
その後、最後に待っているのがこの岩の壁。
階段もないので、鎖をつたってよじ登るしかありません!
1時間以上をかけ、険しい道のりの末にようやくたどり着いた奥宮がこちら。
こじんまりとした祠(ほこら)ですが、ここまでたどり着けた喜びが大きく、とてもありがたい気持ちになります。
遥拝殿から景色も絶景ですが、この奥宮から眺める景色はまた格別です。
白いお守り(氣守)
ご注意
平成30年6月1日以降は頒布を中止しています。
※令和2年12月31日までの間で、毎月朔日・晦日に三峯神社興雲閣への宿泊予約が確定している方には『白』い『氣守』を頒布しています。
ただし予約が埋まっていることもありますので、あらかじめご確認下さい。
毎月1日に限り頒布されていた白い「氣守」は、フィギュアスケーターの浅田真央さんが持っていたことでも有名で、とても御利益があるお守りとして入手困難でした。
あまりの人気ぶりに周辺が大渋滞となってしまった為、現在では頒布を中止しています。
ただ、色違いの「氣守」は現在でも入手できますので、参拝に訪れた方はぜひそちらをどうぞ。
御祭神・日本武尊(ヤマトタケル)について
御祭神の日本武尊(ヤマトタケル)は、先程もご紹介したように、第12代景行天皇の子供で、第14代仲哀天皇の父にあたる実在の人物です。
日本の歴史書である「古事記」や「日本書紀」に記されており、西は九州南部から東は北関東まで、生涯を遠征と戦いに捧げました。
「古事記」と「日本書紀」ではヤマトタケルの人物像は大きく異なりますが、数々の伝説を残し、古代の大和政権拡大の立役者として描かれていることは共通しています。
ヤマトタケルの伝説の数々と、「古事記」「日本書紀」との違いについては、下記の記事にまとめましたので、ぜひこちらも読んでみて下さい。
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また、「古事記」「日本書紀」を知っていると、どんな神様が祀られているのかがわかり、神社の参拝が格段に楽しくなります。
特に「古事記」の神話は意外と知らない人も多いと思うので、神社に参拝に行く前に読んでおくことをオススメします。
「古事記」の神話をダイジェストでまとめましたので、こちらも併せてどうそ。
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