NARUTO(ナルト)には数多くの忍術が登場しますが、中には日本最古の歴史書『古事記』に書かれている神話が元ネタになっている術もたくさんあります。
この記事では、そのうちのひとつ「月読(ツクヨミ)」について日本神話との関係姓を解説しています。
目次
NARUTO(ナルト)の忍術「月読(ツクヨミ)」の能力・効果や防ぎ方を解説!
「月読(ツクヨミ)」とはどんな忍術なのか能力・効果や防ぎ方を解説
「月読」の能力・効果
万華鏡写輪眼を開眼した者だけが使うことができる瞳術のひとつです。
目を合わせた相手を術者がコントロールする幻術の世界へ引きずり込み、拷問により精神的なダメージを与える幻術です。
月読の幻術世界では空間も時間も質量もすべて術者が支配しまい、そこで受ける苦痛は幻ではなく現実のそれとまったく変わりません。
一般的な幻術は相手に精神的ダメージを与えるのに一定の時間が必要ですが、「月読」は発動した瞬間に幻術世界に落とし入れ多大な精神的ダメージを与えます。
「月読」の弱点
万華鏡写輪眼の瞳術「天照」同様に膨大なチャクラを消費する為、発動すると術者には多大な負担がかかります。
そのため、使えば使うほど視力が低下し失明の可能性まであるのです。
「月読(ツクヨミ)」がNARUTO(ナルト)のアニメで初めて発動したシーン:イタチvsカカシ
幻術「月読」がアニメのナルトで初めて登場したのは、第一部の82話でイタチとカカシが対峙したシーンです。
幻術の世界でカカシは十字架に磔にされ、イタチの幻影に72時間も刀で刺され続けました。
「月読」の幻術世界では72時間という長い時間でしたが、現実の世界ではわずか一瞬の出来事でした。
古事記や日本書紀の日本神話に登場する元ネタの「アマテラス」を解説!
ツクヨミ=月読命:天照大御神の弟にあたる神様
うちはイタチがカカシにかけた幻術「月読(ツクヨミ)」とは、日本最古の歴史書『古事記』に登場する月読命が元ネタです。
月読命は伊勢の神宮に祀られる日本で最高位の女神・天照大御神の弟にあたる神様です。
天照大御神が天上世界を治める神様なのに対し、月読命はその名の通り夜の世界を治める神様です。
天照大御神と同等の存在にも関わらず、なぜか月読命は『古事記』の日本神話ではほとんど登場しません。
「夜の世界を治める神」「ほとんど登場しない」という設定は陰キャラの要素が強いですね(笑)
『古事記』では、神様が1柱集まるとなぜか1柱の神様だけ扱いがヒドイという謎のルールがあります(笑)
こうした『古事記』の変な設定や面白いエピソードについて下記の記事でまとめていますので、気になった人はぜひ読んでみて下さい。
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月読命と他の神様との関係
月読命は、日本の国土とそこに住む神々を生み出した創造神の伊耶那岐神(男神)から生まれた神様で、同じく伊耶那岐神から生まれた天照大御神の弟にあたります。
また同じく伊耶那岐神から生まれた須佐之男命は弟にあたる存在です。
伊耶那岐神は伊耶那美神と夫婦の関係でしたが、黄泉の国で別れたあと元の世界に戻りそこでの穢を払うため禊をし始めました。
元の世界で禊をしている時、右目を洗った時に生まれた神様こそが月読命です。なおこの禊で同時に生まれた天照大御神・月読命・須佐之男命は特に貴い神様とされ「三貴子」と呼ばれます。
このように、万華鏡写輪眼の開眼者が使う「アマテラス」「ツクヨミ」「スサノオ」や「イザナギ」「イザナミ」は、日本神話では家族ともいえる神様のことなんですね。
また、日本神話で月読命が伊耶那岐神の右目から生まれたように、アニメでイタチがカカシに「月読」を発動したのも右目でした。
NARUTO(ナルト)の忍術「月読(ツクヨミ)」と日本神話の関係のまとめ
- 幻術「月読」は『古事記』の日本神話に登場し、夜の世界をお治める神様「月読命」が元ネタ。
- 日本神話の「月読命」は伊耶那岐神の子供で、天照大御神の弟で須佐之男命の兄にあたる存在。
- 月読命は伊耶那岐神の右目から生まれた→イタチがカカシに対して「月読」をかけた時も右目を使った。
- 月読命は『古事記』ではほとんど登場しない→陰キャラの要素
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