へうげもの 戦国時代 麒麟がくる

石田三成と細川忠興の干し柿の逸話やなぜハシビロコウと呼ばれるのか解説!

2020年8月27日

大河ドラマ「麒麟がくる」は、戦国時代の歴史に詳しい人からそうでない人まで、幅広い層から人気のあるドラマですよね。

放送日には毎回ツイッターのトレンドにもなっていて、ツイッターを見ながら視聴されている人も多いようです。

そんな中、戦国武将の石田三成になりきっている石田三成さん(@zibumitunari)のツイートは、リアルタイムで一緒に見るととても面白いので必見です。

もちろん「麒麟がくる」の放送以外の時も、石田三成の逸話やエピソードと絡めながら思わずクスッとしてしまうツイートも多いので、フォローすると絶対ハマると思います^^

この記事では、石田三成さん(@zibumitunari)のツイートをより楽しむために、石田三成の逸話や関係する人物などをわかりやすく解説しています。

石田三成さん(@zibumitunari)の虎の巻として読んでもらえるとうれしいですね^^

 

石田三成と豊臣秀吉のお茶のエピソード:徳川家康・大谷吉継との関係や役職について解説!

さて、石田三成は日本史の教科書にも登場しますし、戦国時代が好きな人ならよく知っていると思いますが、まだ習っていない学生さんなど詳しく知らない人もいると思います。

まずはそんな人の為に、石田三成はどんな人物だったのか、特に縁のある人物との関係を紹介しつつ簡単に解説していきましょう。

石田三成はどんな人物だったのか簡単に解説

石田三成は豊臣秀吉の家臣として仕え、豊臣家に忠誠を誓った人物でした。

頭は抜群にキレるのですが、人付き合いがヘタで武闘派の武将とは非情に仲が悪く、対立して襲撃されたこともあるほどでした。

やがて豊臣秀吉が亡くなると、天下を狙う徳川家康と対立し、それが極まって勃発したのが1600年の「関ヶ原の戦い」です。

石田三成は西軍を率いて戦いましたが、小早川秀秋らの寝返りもあってこの戦いに敗れ、最期は六条河原で斬首刑にされ生涯を閉じました。

のちに幕府を開いた徳川家康の敵であったことから、一般的にはネガティブなイメージを持たれていますね^^;

 

石田三成と豊臣秀吉の関係や逸話を紹介

ご紹介したように、石田三成は豊臣秀吉に可愛がられ、さながら秀吉の片腕のような働きをしました。

その出会いは、まだ石田三成が寺の小姓だった頃にさかのぼります。

ある日、豊臣秀吉が鷹狩の帰りに観音寺に立ち寄り、喉が渇いた為お茶を欲しいと寺の小姓(石田三成)に伝えました。

すると、石田三成はぬるめのお茶を大きな器に入れてもって来ました。

あまりにものどが渇いていたのか、それともそのお茶がよほど美味しかったのか、秀吉はおかわりをします。

石田三成は、今度は少し小さい器にやや熱めのお茶を入れて持ってきました。

そのお茶を飲み干した秀吉は、さらにおかわりをすると、今度は小さな器に熱いお茶を入れて持ってきたのです。

なぜ石田三成がそれぞれ違うお茶を出したかと言うと、最初は喉が乾いているのだからぬるくてゴクゴク飲みやすいお茶を出し、それ以降はお茶の味を引き出せるように段々と量と熱さを調節していたのでした。

秀吉はそんな気配りのできる石田三成を気に入り、家臣として召し抱えるようになったというわけです。

この逸話は「三献茶」と呼ばれ有名ですが、これはあくまでも後世の創作であるとされています。

ただ、この「三献茶」は、石田三成と豊臣秀吉の関係性を示すとてもわかりやすい逸話ですね。

ちなみに、石田三成さん(@zibumitunari)は大河ドラマ「麒麟がくる」で豊臣秀吉(羽柴秀吉)役の佐々木蔵之介さんが登場すると「殿下ーーー」と、叫ぶようにつぶやいています(笑)

 

ご奉行・石田三成と五大老・徳川家康の関係

秀吉の亡き後は、石田三成を筆頭とするご奉行と、徳川家康を筆頭とする五大老が豊臣家を支える体制になっていました。

現代で言えば、奉行が官僚で大老が大臣といったところでしょうか。

本来は、この体制で豊臣家を存続させるはずでしたが、天下を狙う徳川家康と、あくまでも豊臣家の行く末を案じる石田三成との間で軋轢が生まれます。

そして、この関係の悪化が極限にまで達し、天下分け目の「関ヶ原の戦い」が起こったわけです。

この「関ヶ原の戦い」で西軍を率いた石田三成は、東軍の徳川家康に敗れ斬首刑に処せられ、結果として豊臣家は滅び徳川幕府が開かれたわけです。

つまり、石田三成にとって徳川家康はとても憎い存在で、石田三成さん(@zibumitunari)もたびたび徳川家康に対して毒を吐いているんですね(笑)

 

治部少輔・石田三成と刑部少輔・大谷吉継の関係

大谷吉継は石田三成と同様に豊臣秀吉の家臣として仕えた人物で、石田三成とは固い信頼関係にあったようです。

ドラマや映画でもその関係性はよく描かれていて、大河ドラマ「真田丸」では、山本耕史さん演じる石田三成と片岡愛之助さん演じる大谷吉継が象徴的ですね。

石田三成さん(@zibumitunari)も、盟友の大谷吉継を演じた片岡愛之助さんに対する思い入れが強く、大河ドラマ「麒麟がくる」で片岡愛之助さんが演じた今川義元が登場するとわかりやすくテンションが上がっていました。(笑)

ところで、石田三成は「治部少輔」という官位を授かっており、それに由来して「治部殿」などと呼ばれることもあります。

現代でいえば「社長」「部長」と役職で呼ぶような感覚でしょうか。

一方、盟友の大谷吉継は「刑部少輔」という官位を授かっているので、石田三成さん(@zibumitunari)は大谷吉継のことを「刑部殿」と呼んでいますね。

さて、石田三成と大谷吉継が固い絆で結ばれるきっかけとなったエピソードがありますのでご紹介しましょう。

大谷吉継は「らい病(現在のハンセン病)」を患っており、皮膚に斑紋ができるなど当時は不治の病として忌み嫌われていました。

二人が同席したとある茶会のこと。茶会ではたてられた一杯のお茶を参加者が回し飲みをする作法がとられていました。

大谷吉継に回ってきた時、皮膚から垂れた膿がそのお茶の中に入ってしまい、それを見た他の参加者は嫌がって誰も次に飲もうとしませんでした。

ところが、石田三成はそのお茶を受け取ると一気に飲み干してしまいます。

この石田三成の行為に感動した大谷吉継は、それから石田三成のことを信頼し、盟友として「関ヶ原の戦い」もともに戦ったのでした。

 

 

石田三成が干し柿を嫌いな理由と細川忠興とのエピソードを解説!

石田三成はもともと柿が好きだった

石田三成は横浜一庵という人物から柿を100個贈られた際、その礼状に「私の好物をご存知だったのですね」と書いていたことから、石田三成は柿が好きだったことがわかります。

また、他にも石田三成に対して柿を贈ったという記録が残っており、石田三成が柿好きだったことは広く知られていたようです。

ただ、石田三成さん(@zibumitunari)は、後述の理由から柿は嫌いになってしまったようです。

 

石田三成と細川忠興の干し柿にまつわるエピソード

石田三成と細川忠興はとても仲が悪かったようです。

頭脳派で官僚タイプの石田三成と、直情型で武闘派の細川忠興は正反対のタイプで、そもそもウマが合わなかったのでしょう。

豊臣秀吉の側近であった石田三成は、秀吉の弟・秀次を切腹させる時、細川忠興も「謀反の一味」と糾弾しました。

これについては疑いが晴れますが、細川忠興からすればたまったもんじゃありません。

さらに、石田三成は秀吉の意向に従って千利休も切腹に追いやったのですが、千利休は細川忠興の師匠だったので、細川忠興からしたら石田三成に対して怒りを覚えるのは当然でした。

こうしたこともあり、石田三成と細川忠興は非情に仲が悪かったのですが、細川忠興は有力な武将だった為、石田三成はなんとか仲良くなろうと思い立ちました。

そこで、前田玄以を介して細川忠興と面会すると、おもむろに柿を差し出して「柿が好きだと聞いたので持参した。私のことはかまわず食べるがいい」と言いました。

その石田三成のぶっきらぼうな態度に腹を立てた細川忠興は、すぐに席を立って帰ってしまったそうです。

ちなみに、このエピソードは後世の創作だと言われており、大河ドラマ「真田丸」では細川忠興を西軍に引き入れる為に会談した時のこととして描かれています。

ただ、石田三成という人物像をわかりやすくするうえで、細川忠興が怒ってしまったといエピソードが広まっていますね。

こうしたことから、石田三成さん(@zibumitunari)も細川忠興についてはあまりよく思っていないようです(笑)

 

石田三成がなぜ干し柿を嫌いになったのかその理由を解説

石田三成は、「関ヶ原の戦い」で敗れた後に六条河原で処刑される時、喉が乾いたので警護の者に水を求めました。

しかし、水がなかったので代わりに干し柿を渡されましたが、石田三成は「干し柿は痰の毒だからいらない」と言って断ります。

すると、その警護の者は「これから死ぬ者が健康状態を気にしてどうする」と言って、石田三成を笑いものにしたのです。

この逸話は「この期に及んで健康管理するほどクソ真面目」という皮肉が込められている為、ツイッター上では干し柿がトラウマとなっているようですね(笑)

ただ、これには続きがあって、石田三成は「大義を抱く者は、最後の瞬間まで命を大切にするべきだ。それほど私は本望を遂げたいと思っているのだ」と言い、笑っていた警護の者を黙らせたといいます。

実は最後まで実直な人物だったことが伺えるエピソードでもあったわけですね。

ただ、ツイッター上では「干し柿=トラウマ」の方がフリとして盛り上がっていて、干し柿の画像のリプライがたくさん溢れていますね(笑)

 

漫画「へうげもの」での石田三成の最期:柿のエピソードを考察

漫画「へうげもの」は、石田三成と同様に豊臣秀吉に仕え、千利休の弟子として「茶の湯」に生涯を捧げた古田織部ふるたおりべを主人公にした漫画です。

その第15巻で「関ヶ原の戦い」の後に石田三成が処刑されるシーンが描かれ、逸話のとおり干し柿を断って周りの者から笑われています。

しかし、この前後のシーンの表情などから、実は石田三成はあえて笑いを誘ったことがわかります。

それは、この「へうげもの」で描かれる古田織部の精神を、今まで敵視していた石田三成が最後に理解したことを意味していると言えます。

そうした観点でみると、この石田三成の柿のエピソードはけっこう深い意味があるなと感じると思いますよ^^

ちなみに、この「へうげもの」はアニメにもなっており、無料で見ることも可能です。

それについては下記の記事でご紹介していますので、気になった人は参考にしてみて下さい。

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石田三成がなぜハシビロコウと呼ばれるのか解説!

石田三成さん(@zibumitunari)のツイッター上で、時折ハシビロコウと呼ばれることがあります。

フォローしている人からはお馴染みのネタですが、知らない人からすると「石田三成がハシビロコウ?なんで?そもそもハシビロコウって何?」と思うかもしれませんね。

これは、ゲームの「戦国BASARA」に登場する石田三成のキャラクターが、鳥のハシビロコウにソックリだからです。

上の画像を見てもわかるように、シルエットや全体的な色合い、それに目付きの悪さまでソックリですよね(笑)

これが理由でテレビでハシビロコウが出たり、動物園でハシビロコウを見た時はフォロワーさんから「殿、見ましたよ!」といったリプが嵐のように流れていますね(笑)

石田三成さん(@zibumitunari)の鉄板ネタとも言えますね(笑)

 

 

まとめ

  • 豊臣秀吉→リスペクト 大谷吉継→盟友 徳川家康→大嫌い
  • 石田三成は本来は柿が好き。干し柿で嫌な思いでがありトラウマ。
  • 石田三成=ハシビロコウ (戦国BASARAの石田三成がハシビロコウにそっくり)

これをきっかけに、ハシビロコウさん(@zibumitunari)に興味を持った人はぜひフォローしてみましょう^^

石田三成 さん(@zibumitunari)

さて、このブログでは「麒麟がくる」にまつわる記事も多数あります。

本編では詳しく説明されなかった合戦のことや、物語の裏側にあるエピソードなど、より「麒麟がくる」を楽しむ為のガイドになるはずです。

よかったらこちらもぜひ読んでみて下さいね。

 

↓大河ドラマ「麒麟がくる」にまつわる特集はコチラ↓

また、「麒麟がくる」をより楽しむ為に明智光秀が主人公の漫画やドラマ・アニメ作品をまとめましたので、様々な角度から明智光秀という人物を知ると面白いと思います。

↓明智光秀が主人公の漫画やドラマ・アニメ↓




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