へうげもの 戦国時代

漫画へうげものから本能寺の変の真相を考察!千利休が最後は黒幕・首謀者だった?

2020年6月11日

明智光秀が起こした「本能寺の変」の真相は、長い日本の歴史の中でも最大のミステリーと言われていますね。

その為、実は豊臣秀吉が黒幕だったとする説や、徳川家康や朝廷が裏で暗躍していたといった様々な説があり、どれが本当かというよりも新説を考察すること自体に関心があるという人も多いのではないでしょうか。

そうした数ある「真相」のひとつとして、実は茶道を極めた千利休が黒幕・首謀者だったという見方もあります。

この「千利休黒幕説」は、中田敦彦や岡田斗司夫も絶賛する漫画『へうげもの』で描かれています。

この記事では、そもそも『へうげもの』とはどんな漫画なのか?ということや、そこで語られる「本能寺の変」の真相についてご紹介しています。

 

中田敦彦や岡田斗司夫も絶賛する『へうげもの』とはどんな漫画か解説!

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『へうげもの』とはどんな漫画なのか簡単に解説

山田芳裕さん原作の『へうげもの』は、講談社『モーニング』で2005年から2017年にかけて連載され、単行本コミックスは全25巻・文庫版で全12巻発行されています。

主人公の古田織部おりべ(重然)は、戦国時代に織田信長や豊臣秀吉に使えた武将であり、同時に茶人として茶器などにも通じており「織部好み」という流行を生み出した文化人でもありました。

戦国時代の作品というと、やはり合戦に重点をおいて描くケースが多いですが、この『へうげもの』は文化人の古田織部が主人公ということからもわかる通り、茶器などの文化的な側面から戦国時代を描いた珍しい作品です。

この『へうげもの』は、茶の湯など芸事に熱心な「数奇者すきしゃ」が大きなテーマになっていて、古田織部の師匠で茶道を極めた千利休も主要な登場人物として描かれています。

なお、作者の山田芳裕さんはもともと千利休を主人公として考えていたようですが、調べていくうちに利休の業の深さやストイックさを描ききれないと思い、物欲がありエンタメ要素もある古田織部に親近感を持ち主人公にしたそうです。

 

タイトルの『へうげもの』とはどんな意味か解説

『へうげもの』は「ひょうげもの」と読み、「へうげる(ひょうげる)者」が縮まった言葉です。

「へうげる(ひょうげる)」とは「ふざける」「おどける」という意味の言葉で、『へうげもの』を現代語にすると「ふざけた者」「おどけた者」という意味になります。

主人公の古田織部は『へうげもの』の名にふさわしく、良い意味でふざけた茶器や庭園などを作り、千利休の「黒」を至高とするストイックな感性とは対象的な人物として描かれています。

 

中田敦彦や岡田斗司夫もYouTubeで絶賛する『へうげもの』

戦国時代を一味違った視点で描いた『へうげもの」は、中田敦彦さんや岡田斗司夫さんもYouTubeで絶賛しています。

特に「本能寺の変」で織田信長が死ぬ場面はダイナミックな構図で「ありえないだろ!(笑)」と思いながらも、とても印象的で心に残るワンシーンです。

お二人の動画を観てもらえれば『へうげもの』の面白さがいっそう伝わると思います。

 

 

 

『へうげもの』では「本能寺の変」の黒幕・首謀者は千利休だった!

『へうげもの』でも織田信長が殺された「本能寺の変」は描かれていますが、なんとその一番の黒幕・首謀者は千利休として描かれています。

歴史学などではまずお目にかかることのない説ですが、「本当にそうだったのかもしれない」と思えるほど興味深い内容ですよ。

『へうげもの』ではなぜ千利休が首謀者となって「本能寺の変」を引き起こしたか解説

『へうげもの』に登場する千利休は「黒を至高」と考えていて、それを世間に広めることに人生を捧げていました。

自分の考えや欲を抑えられないほど業が強く、その為ならば何でもする人物として描かれています。

一方、織田信長は派手好きで南蛮渡来の品々を好み、『へうげもの』の作中ではまるで南蛮人のような出で立ちで描かれることがほとんどです。

「黒を至高」と考える千利休にとって、派手できらびやかな織田信長は、自分の趣味嗜好とはまるで正反対でとても受け入れられない存在であったわけです。

『へうげもの』で描かれる千利休は、その業の深さから、自分の趣味嗜好に合わなければたとえ織田信長であっても邪魔でしかなく、いっそ無き者にしようと考えたわけです。

そして巧みに明智光秀をそそのかし、さらには豊臣秀吉をも動かして「本能寺の変」で織田信長を殺害したのです。

のちに、政治的にも大きな力を持った千利休に対し、豊臣秀吉がその影響力を恐れて切腹を命じたわけですから、あながち「本能寺の変」の首謀者が千利休だったというのも的外れではないかもしれませんね。

 

『へうげもの』の漫画では第2巻と3巻、アニメでは第10話で「本能寺の変」が描かれる

千利休が真の黒幕として描かれる「本能寺の変」は、漫画では第2巻と第3巻に渡って収録されていて、アニメでは第10話で見ることができます。

中田敦彦がYouTubeの動画で熱く語っていたシーンは、『へうげもの』の中でも特にインパクトのあるシーンですので一見の価値ありですよ。

また、一般的に謀反人とされる明智光秀が「本能寺の変」を決行するに至った心境の変化を、主人公の古田織部との茶席でのやり取りから捉えているところが他の作品にはない『へうげもの』の面白さですね。

大河ドラマ『麒麟がくる』の主人公・明智光秀は、理想の国を作ることを胸に抱く人物として描かれていますね。

この『へうげもの』に登場する明智光秀も、同じような志を抱く人物として描かれます。

『麒麟がくる』ではどのように「本能寺の変」が描かれるか気になる人も多いと思いますが、『へうげもの』の明智光秀の描写がひとつのヒントになるかもしれませんよ。

 

 

アニメ『へうげもの』最終回の千利休の最後:豊臣秀吉とのすれ違い

さて、『へうげもの』では「本能寺の変」の黒幕・首謀者として描かれる千利休ですが、その業の深さが災いして壮絶な最後を迎えることになってしまいます。

アニメ『へうげもの』では裏の主人公ともいえる千利休。

その最後のシーンについてご紹介します。

天下人となった豊臣秀吉とのすれ違い

千利休は「黒が至高」という思想を広める為、考え方の合わない織田信長を排除する為に裏で「本能寺の変」を主導しました。

そして自分に味方した豊臣秀吉が天下人となり、千利休はその思想を広めることに成功したわけです。

ところが、元来派手好きな豊臣秀吉とは考え方に相違ができ、豊臣秀吉も様々な武将と交流があり政治的な力をつけた千利休を恐れるようになります。

豊臣秀吉と千利休の仲は大きく亀裂が入り、ついにその関係は崩れ落ちます。

そしてついに豊臣秀吉は千利休にあらぬ罪を着せ切腹を命じたのです。

 

『へうげもの』での千利休の最後

罪人として切腹を命じられた千利休は、処刑場所となる屋敷にとどめ置かれその時を待ちます。

ついにその時を迎えると、なんと千利休は屋敷を警護する侍達を殴り倒しさんざん悪態をつきながら、処刑場所である茶室へと向かったのです。

そして、介錯人としてそこに現れた主人公の古田織部にも「さあ秀吉が犬よ・・役目を果たして餌にありつけ」と悪態をついて覚悟を決めます。

往生際が悪くさんざん悪態をついて醜態をさらした千利休。

とても茶の湯を極めて偉人として知られる人物の最後とは思えない有様です。

しかし、実はこうした死に際の千利休の最後の行動には深い意味があったのです。

それはアニメ『へうげもの』の最終回を飾るにふさわしい内容なので、ぜひ実際に観て味わって欲しいですね。

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まとめ

  • 中田敦彦や岡田斗司夫も絶賛する『へうげもの』の千利休は、業の深い人物として描かれている。
  • 千利休が、その業の深さゆえ、相容れない織田信長を排除する為に明智光秀や豊臣秀吉を利用して「本能寺の変」を起こさせた。
  • のちに豊臣秀吉から恐れられるほど力をもった千利休は、「本能寺の変」の真の黒幕・首謀者だったとしても不思議ではない。
  • アニメ『へうげもの』での千利休の最後の行動には深い理由がある。

千利休が「本能寺の変」の黒幕・首謀者として描かれるアニメ『へうげもの』を全話無料で見る方法があります!詳しくは下記の記事を御覧下さい。

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