NARUTO(ナルト)には数多くの忍術が登場しますが、中には日本最古の歴史書『古事記』に書かれている神話が元ネタになっている術もたくさんあります。
この記事では、そのうちのひとつ「別天神(ことあまつかみ)」について日本神話との関係姓を解説しています。
目次
NARUTO(ナルト)シスイの幻術「別天神(ことあまつかみ)」の能力・効果を解説!
「別天神(ことあまつかみ)」とはどんな幻術なのか能力・効果を解説
「別天神」の能力・効果
「別天神」はうちはシスイの万華鏡写輪眼の瞳術で、最強の幻術と言われています。
相手の自我に働きかけ、認識されることなくその行動を操作でき、その効果は「穢土転生」の拘束すら上書きしてしまうほど強力です。
この「別天神」が最強の幻術といわれるゆえんは、相手を傀儡化させ意のままに操ることで闘わずして勝利できるという点にあります。
「別天神」の弱点
あまりにも強力な幻術の為、一度使うと千手柱間のチャクラでもない限り十数年以上は使うことはできません。
また、「月読」のように一瞬にして幻術の世界に落とし入れるわけではない為、複数の戦闘には向かないという弱点があります。
「別天神(ことあまつかみ)」がNARUTO(ナルト)のアニメで発動したシーン
ナルトの作中でこの「別天神」を使ったのは志村ダンゾウとうちはイタチだけです。
「別天神」を宿した万華鏡写輪眼の本来の持ち主はうちはシスイですが、ダンゾウにその右目を奪われ左目はイタチに託して亡くなります。
ダンゾウは五影会談の席において議長であるミフネに「別天神」をかけて操り、水面下で五影会談を支配していました。
イタチは弟のサスケが里の驚異となった場合を想定して、「木ノ葉を守れ」という幻術を口寄せ烏にシスイの眼を仕込みました。
このシーンはアニメ「疾風伝」518話の中で語られています。
古事記や日本書紀の日本神話に登場する元ネタの「別天神」を解説!
別天神=天地開闢(世界の始まり)の創世記に生まれた5柱の神様
「別天神」とは、日本最古の歴史書『古事記』の日本神話に書かれている、天地開闢(世界の始まり)の創世記に生まれた最初の5柱の神様のことを言います。
『古事記』によれば、この世界に初めて生まれた天之御中主神から天之常立神の5柱のことを「別天神」と呼び、中でも天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神はとりわけ貴い「造化三神」と呼びます。
この「別天神」は性別の区別さえ超越した独神で、後に日本の国土を創造する伊耶那岐神や伊耶那美神よりも格上の別格の存在なのです。
シスイの幻術「別天神」が最強の幻術と言われるのも、『古事記』の日本神話における「別天神」がいかに別格の存在であるかということからもわかりますね。
別天神と他の神様との関係
『古事記』によれば、「別天神」が誕生してからしばらくして男女の神様が生まれるます。
その最後に生まれた男女の神様が伊耶那岐神と伊耶那美神で、この2柱の神様が地上に降りて日本の国土と神々を創造したのです。
「別天神」はまさに雲の上の存在で、地上で日本の国土つくりがうまくいかない伊耶那岐神と伊耶那美神にアドバイスをしたり、その後に生まれる天照大御神や須佐之男命といった神様を助けたりしています。
こうしたことからも、同じ万華鏡写輪眼を持つうちは一族のイタチやサスケが使う「天照」「月読」「須佐能乎」とシスイの「別天神」が繋がっていることがわかりますね。
NARUTO(ナルト)シスイの幻術「別天神(ことあまつかみ)」と日本神話の関係のまとめ
- シスイの万華鏡写輪眼の幻術「別天神」は、『古事記』の日本神話に登場する天地開闢の創世記の神々が元ネタ。
- 日本神話の「別天神」は性別の区別くらない別格の存在の5柱の神々。
- シスイの幻術「別天神」が最強の幻術と呼ばれるゆえんは、日本神話の「別天神」の別格な存在であることによる。
- 万華鏡写輪眼を持つうちは一族が使う瞳術「天照」「月読」「須佐能乎」と日本神話でもつながりがある。
『NARUTO』の電子書籍を読むなら圧倒的に安い「漫画王国」がおすすめ!
中古の漫画本を全巻揃えるならこちら!