『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の最後に、第10使徒に綾波レイが取り込まれてしまい、シンジは怒りの頂点に達します。
すると、それに呼応するかのように初号機は覚醒状態になり、圧倒的な強さで第10使徒を追い詰めます。
そして、初号機の頭上には天使の輪のような光のリングが現れ、上空にはポッカリと「ガフの扉」と呼ばれる穴が開き、サードインパクトを引き起こしそうになります。
ところで、なぜ初号機は覚醒し、またそれによってサードインパクトが引き起こされそうになったのはなぜなのでしょうか?
この記事では、それらの疑問について考えていこうと思います。
目次
『エヴァンゲリオン破』初号機が覚醒したのはなぜ?
まずはラストのシーンで初号機が覚醒した時の場面を振り返りつつ、なぜ初号機が覚醒したのか考えていきましょう。
ラストの初号機が覚醒したシーン
包帯でぐるぐる巻にされたような第10使徒が現れ、マリの乗る2号機やレイの乗る0号機で応戦しますが、強力なATフィールドを持つこの使徒を殲滅することはできませんでした。
こうした状況の中、レイは自滅覚悟でロケットを持って立ち向かいますが、それでも倒すことはおろか、0号機ごと使徒に捕食されてしまったのです。
そして使徒はネルフ本部の中まで入ってきてしまい、危機的な状況を迎えてしまうのでした。
この時、シンジはほとほとエヴァに乗ることに嫌気がさしていましたが、レイが捕食されてしまったことを目の当たりにして、エヴァ初号機に乗ることを決意したのです。
しかし、活動限界を超えてしまい、使徒に腕を引きちぎられるなど絶体絶命のピンチに陥ってしまいました。
ところが、レイを奪った使徒に対してシンジは怒りの頂点に達すると、目がまるで使徒のように光り、それにともなって初号機も覚醒し、第10使徒を圧倒してしまったのでした。
初号機が覚醒したのはシンジの感情の変化が原因?
さて、エヴァ初号機が覚醒したのはなぜかというと、その大きな要因はシンジが怒りの極限まで達し、自己の感情に飲み込まれてしまったことによります。
『Q』の中で明かされるのですが、エヴァ初号機の制御システムにはシンジの母が使われており、それゆえ子供であるシンジは初号機とのシンクロ率が高いのです。
つまり、シンジの感情の変化によって初号機の状態も変わってくるので、シンジが怒りをあらわにすれば、それにともなって初号機も覚醒するというわけです。
初号機は言ってみればシンジの母とも言えるわけで、シンジが危機に陥れば自分の子供を助けようと、制御を超越した力を発揮したとしても不思議ではないですよね。
サードインパクトが起こった理由は?
さて、第10使徒との戦いで初号機が覚醒したと同時に、上空に「ガフの扉」と呼ばれる大きな穴が出現し、サードインパクトが引き起こされそうになりました。
なぜ突如としてサードインパクトが起きそうになったのか?その理由について考えてみたいと思います。
初号機の覚醒が原因?
エヴァは、もともとアダムもしくはリリスのクローンであり、神に近いとされる存在です。
そのエヴァの初号機が覚醒したことにより、セントラルドグマに置かれているリリスと同じような力を手に入れたのではないでしょうか。
そして、リリスのような存在となった初号機と使徒が接触したことにより、空中には「ガフの扉」が開かれ、結果的にサードインパクトが引き起こされる事態となったのだと考えられます。
つまり、サードインパクトが起こった理由は、初号機の覚醒によって神に近い存在となり、使徒と接触したことによるものということができますね。
ゲンドウは想定済みだった?
初号機の覚醒により、思いがけずサードインパクトが引き起こされる事態になってしまい、ミサトやリツコは驚きと恐怖を隠せない様子でした。
ところが、その場にいたゲンドウと冬月はこのことを想定済みだったような発言をしています。
ー冬月:
やはり、あの二人で初号機の覚醒は成ったな。ーゲンドウ:
ああ、我々の計画にたどり着くまであと少しだ
この発言をみると、シンジが初号機を覚醒させ、サードインパクトを引き起こすのは計画のうちだったというわけです。
では、ゲンドウ達の計画とは何か?というと、それはサードインパクトを引き起こし、人類をひとつにしようとする計画、つまり「人類補完計画」です。
ただし、ゼーレの考える「人類補完計画」は単純に人類を一つの生命体にすることを目的としていたのに対し、ゲンドウが推し進める「人類補完計画」は、あくまでも初号機と融合してひとつの生命体にすることという違いがあります。
ゲンドウがなぜ初号機にこだわるかというと、それは初号機にはユイが入っており、ゲンドウは初号機と融合することでユイと再会したいと考えていたからに他なりません。
つまり、自分の計画を推し進めるには、初号機を覚醒させることが必須であり、いつかこうなることは想定済みだったというわけです。
こうして、初号機の覚醒によってサードインパクトが引き起こされそうになりますが、上空に現れたカヲルの槍によって初号機は貫かれ、それによって初号機は動きが止まり、サードインパクトも未遂に終わったのでした。
なお、この時シンジが起こしかけたサードインパクトは、続編の『Q』において「ニア・サードインパクト」と呼ばれています。
まとめ
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』で初号機が覚醒した理由は、シンジの怒りが極限に達したことが原因
- サードインパクトが起こった原因は、初号機が覚醒してリリスのような存在になった為。
- ゲンドウが推し進める「人類補完計画」には初号機の覚醒が必須だった為、このことは想定済だった。
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