『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』のストーリー序盤で、シンジはミサトと待ち合わせをしているシーンから始まり、そこで街の様子や海の映像が映し出されますが、真っ先に思うことが「海が赤い」ということでしょう。
『テレビ版』でも海が描かれるシーンはありましたが、その時は普通の青色だったわけですが、なぜ『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』では赤い海なのか?
この記事では、そんな赤い海の謎や、赤い大地に描かれた白線の跡について考えられている考察をご紹介します。
目次
『エヴァンゲリオン・序』赤い海なのはなぜ?成分は何?
ではまず、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』で描かれる赤い海の理由について、様々に語られている考察をまとめてみます。
赤い海の理由はセカンドインパクトによってL.C.Lの成分が溶け出した為
まず、そもそもなぜ赤い海になっていまったのか?この理由を簡単に言うと、シンジ達が生まれる前のセカンドインパクト(もしくはサードインパクト)によって、海中の生命体がすべてL.C.Lという液体になってしまい、その成分が海水と混じり合ってしまったからです。
しかし、『テレビ版』においては、セカンドインパクトが起こって海が赤くなったのは南極一帯に限られていたわけですが、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』のストーリーでは、シンジが生まれた時から「すべての海は赤いもの」という設定になっており、なぜこのような違いがあるのか気になるところですよね。
続いてはその『テレビ版』と『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』でなぜ海の色が違うのか、ということについての考察をご紹介していきましょう。
『テレビ版』とは別世界でセカンドインパクトによって赤くなった
まずは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』は、『テレビ版』とは全く別の世界・パラレルワールドであるという説です。
この説はシンジが生まれた時から2つの世界があり、同じ時間軸でも世界が異なっているというものです。
どちらにも共通しているセカンドインパクトは、2000年に南極を中心に起こったということは同じでも、その影響の範囲が異なり、生命体がL.C.L化して赤い海になってしまった範囲も異なるというわけです。
一つ目の世界『テレビ版』では、セカンドインパクトの範囲は南極一帯だけにとどまっている為、舞台である日本近海の海は通常とおり青いのですが、もうひとつ世界『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』では、セカンドインパクトの影響が全世界に広がってしまった為、日本の海も赤く染まってしまったというわけです。
こうしたパラレルワールドの設定の為に、『テレビ版』とは違う点が起こっているわけですね。
『テレビ版』『旧劇場版』の続きの世界であるから
さて、先程は同じ時間軸で二つの世界が存在するパラレルワールド説をご紹介しましたが、他にも『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』は、『テレビ版』およびその後に上映された『旧劇場版』の続きの世界である、という説もあります。
どういうことかというと、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』は、『テレビ版』から続く『旧劇場版』でサードインパクトが起こってしまった後の世界だというものです。
『旧劇場版』の最後にシンジがサードインパクトを引き起こし、世界は南極の海と同じように赤く染まってしまうのですが、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の赤い海は、そのサードインパクトによって南極だけでなく世界中に広がった結果だというわけなんです。
そのため、最初から海は赤く描かれているというわけなのです。
このように、『エヴァンゲリオン』という作品は『テレビ版』から一連の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の作品が何らかの形で繋がっており、その繋がりについてはパラレルワールド説やアニメの続き説など様々あります。
その為、赤い海についても、いつどの世界で赤くなってしまったのかは定かではありません。
ただ、その答えを追い求めることこそが『エヴァンゲリオン』という作品の醍醐味とも言えるでしょうね。
赤い大地の白線の巨人の跡は何?
さて、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版・序』のストーリーの序盤に、赤い海と同じように象徴的に赤い大地に白線で人の形のようなものが描かれていますが、あれはいったい何だろうと思った人も多いでしょう。
続いては、その白線の正体についての考察をご紹介します。
序のストーリー序盤に描かれる
この印象的な赤い大地に描かれた人形の白線は、映画の序盤で赤い海が映し出され、使徒の迎撃の為に砲身を構える戦車や、逆さまになった列車の映像の後のほんのわずかな瞬間に映し出されます。
最初からこれらの映像を映し出すことで、この作品が『テレビ版』とは違う世界である、ということを暗示しているようにも受け止められますよね。
旧劇場版に登場した量産型の跡?
ではこの赤い大地に描かれた白線はいったい何なのか?
これも様々な説がありますが、さきほど赤い海のところでご紹介した、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』は『テレビ版』『旧劇場版』の続き説をもとに考えると、『旧劇場版』で最後に登場した量産型のエヴァの残骸の跡と見てとれます。
白線の形状と、この量産型のエヴァがサードインパクトの時に串刺しにされた姿が酷似しており、その姿が大地に焼き付いて残ったものではないか?と考えられているのです。
画像を見比べると、とても似た形状をしていますよね。
言い換えると、この人形の白線のこそが『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』が『テレビ版』『旧劇場版』の続きであることを裏付ける根拠にもなっているのです。
この白線についても、様々な説が唱えられているため、果たして何が正解かはわかりません。
もしかしたら2021年1月に公開される『シン・エヴァンゲリオン』の中で、答えが見つかるかもしれませんね。
まとめ
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版・序』で赤い海になっているのは、セカンドインパクト(またはサード)で海中の生命体がすべてL.C.Lという液体になってしまい、その成分が海水と混じり合ってしまったから。
- 『テレビ版』の青いと違うのは、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』が別の世界、もしくはその後の世界だから。
- 赤い大地に描かれた人形の白線は、『旧劇場版』に登場した量産型のエヴァの残骸の跡と考えられる。
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