エヴァンゲリオン

【エヴァンゲリオン破】第三の使徒の本来の姿とは?エントリープラグの謎も

2021年1月10日

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の冒頭で、マリは仮設5号機に乗り第三の使徒と闘い、見事にこれを撃破しましたね。

登場時間は短かったものの、この第三の使徒については謎が多く、今後のカギを握る使徒の一つのようでもあります。

この記事では、そんな謎に包まれた第三の使徒について、本来の姿やエントリープラグの謎について考えてみたいと思います。

 

『エヴァンゲリオン・破』第三の使徒の本来の姿とは?

まずは第三の使徒の登場シーンを振り返り、第三の使徒の本来の姿について考えていきます。

マリが戦ったのは細かく切り刻んだもの

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の冒頭で、マリが第三の使徒と戦っている時、加持リョウジもユーロネルフの一員としてその場におり、上官らしき人物に向かって次のような発言をしています。

人類の力だけで使徒を止めることはできない。

それが永久凍土から発掘された第三の使徒を細かく切り刻んで

改めて得た結論です。

この発言からもわかるように、マリが戦った第三の使徒は、あくまでも切り刻んだごく一部だということです。

では、第三の使徒の本当の姿とはいったいどんなものなのでしょうか?

 

第三の使徒の本来の姿とは?

第三の使徒の本来の姿は、『破』に続く『Q』の世界でも明らかになっていません。

ただ、細かく切り刻んだ一部であっても、エヴァ5号機よりも一回り大きいサイズでしたから、本来の姿はかなり巨大なものであるということは用意に想像がつきますね。

マリが戦った第三の使徒の一部は、恐竜を彷彿とさせる形状をしていましたから、おそらく本来の姿も恐竜の姿に似た姿形をしていたのでしょう。

なお、制作段階の絵コンテでは、この第三の使徒は「第三の使徒のサンプル」と書かれており、本体は別にあることが明確に読み取れます。

 

 

エントリープラグがついているのはなぜ?

ところで、マリが戦った第三の使徒のサンプルには、頭のすぐ後ろのところにエントリープラグがつけられています。

なぜ使徒にエントリープラグがついているのか考えてみましょう。




使徒を制御しようとしていた

マリが戦ったのはあくまでも第三の使徒を細かく切り刻んだうちのサンプルに過ぎません。

ネルフは本部で第二の使徒のリリスをセントラルドグマで保管管理しているように、使徒を人の手で制御しようと試みているのがわかりますよね。

ですから、永久凍土から発掘された第三の使徒についても、同じように人の手で管理下において制御しようとしたわけです。

 

では、どうやって制御するかということですが、ネルフにはエヴァを無人で制御するダミーシステムというものがあります。

このダミーシステムは、無人のエントリープラグをエヴァに搭載する仕組みで、第九の使徒が現れた際にシンジが戦うことを拒否した為に使用していました。

それと同じように、三の使徒にもダミーシステムを利用してコントロールしようとして、エントリープラグを取り付けたのでしょう。

 

しかし、エヴァ3号機に侵食した第九の使徒を殲滅する時も、ダミーシステムで起動した初号機は暴走気味に3号機を食い荒らし、まるで獣のようになってしまいました。

また、第10の使徒が現れた時もダミーシステムで応戦しようとしましたが、この時は起動せず結果的にシンジが初号機に乗って戦っています。

このように、ダミーシステムには欠陥が多くみられますので、第三の使徒に使用した時も同様に暴走してしまったものと考えられます。

 

第三の使徒がヴンダーになった?

さて、ではなぜユーロネルフは第三の使徒を制御して自分のコントロール下におこうとしたのか?

考えられるのはただひとつ、今後やってくるであろう使徒に対抗する武器に転用しようとしたからに他なりません。

使徒に対しては通常の兵器では通用しませんから、エヴァの他にも使徒に対抗しうる武器の製造は課題だったに違いありません。

 

さて、大型の第三使徒をどのような兵器にするつもりだったかというと、それは『Q』に登場する「ヴンダー」だったのではないでしょうか。

ヴンダー」はまるで第三使徒のように、胴体が骨で覆われたような形状をしており、上部にはエントリープラグのようなものも見えます。

このように、第三の使徒と「ヴンダー」は共通点も多く、巨大な第三の使徒の本体を転用するとするなら他には考えられません。

 

『Q』の世界は『破』から14年経過した後の世界を描いており、その間のことはまったくの謎に包まれています。

ミサトやリツコはネルフとは異なる「ヴィレ」という組織に所属しており、なぜゲンドウ達と袂を分かったのかもよくわかりません。

この空白の14年の間に、ユーロネルフは第三の使徒を「ヴンダー」に転用することに成功し、それを裏で手をまわしていた加持が画策して「ヴィレ」に「ヴンダー」を引き渡したのかもしれませんね。

とはいえ、第三の使徒と「ヴンダー」の関係はあくまでも推測の域を出ませんが、これから公開される『シン・エヴァンゲリオン』の作中でその謎が解明されることがあるかもしれませんね。



 

まとめ

  • 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』に登場する第三の使徒は、細かく切り刻まれサンプルに過ぎない。
  • 第三の使徒の本来の姿は判明していないが、サンプルより大型のものと推察される。
  • 第三の使徒にエントリープラグが付いているのは、人間の手で制御しようと試みたから。
  • 第三の使徒の本体は、『Q』に登場する「ヴンダー」に転用されたのではないかと推察できる。

さて、当サイトでは他にも『エヴァンゲリオン』に関する記事を掲載しています。

ご興味のある方はぜひこちらも読んでみて下さい。




 


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